褒める時は盛大に、叱る時はそっと | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

私は褒める時は少し盛って・・・かと言って、お世辞にならない様、1.5倍位にして伝える様にしています。





日本人は、余り褒められる事に慣れていないせいか、褒められると照れてしまう。

つまり、こちらが思っている程、伝わらないんです。





以前、料理人を目指していた男の子が、念願のキッチン担当になり、柔らかい優しそうな顔立ちが、みるみる精悍な顔立ちに変わっていった事がありました。





レベルの高い先輩達の中で、早く追い付こうと頑張っていたのでしょう。

思わず、「何だか精悍な顔立ちになったね。恰好良くなっちゃって・・・。頑張ってるんだね。」と冗談を交えて、エールを送った事があります。





聞けば、電車に乗った途端に眠ってしまう程大変な様子ですが、友人にも顔が変わったと言われる、と本人もチョッピリ誇らしげ。





本人はとても照れていたけれど、褒める方も照れるんですよ。





でも、誰かが頑張っている事に気付いてくれるって、嬉しいですよね。

私は単純なので、褒められると、俄然、やる気になってしまいます。ニコニコ





私は、いつも買うパン屋さんでも、新作を買って気に入った時は、翌週その感動を伝えますが、お蔭で、新作が出来るたび情報を伝えて下さるので、とても有難いです。





時々、大きな声で、部下や取引先を叱っている男性がいらっしゃいます。





男性は縦社会に属していますので、服従にする事に慣れているのかも知れませんが、それでは相手が委縮してしまいます。





怒っている自分に酔っているのか、段々激昂してくるから、周囲の人は興醒めです。シラー





その内、叱られない様に、早い段階で失敗を報告せず、問題が大きくなった頃に発覚する事態を引き起こしかねません。

何より、ビクビクしているだけで、仕事もつまらないし、やる気だって怒りません。





怒られない様にと言うスタンスで仕事をしていたら、実力も発揮出来ませんね。





素晴らしい上司だな、と思う方は、褒める時は褒め、叱る時は人のいない所で、短く、こっそり叱っています。





ハプスブルク家のマリア・テレジア女帝やロシアのエカテリーナ女帝も、褒める時は盛大に、叱る時はそっと静かにたしなめたと言います。





マリア・テレジアは功績を挙げた人には身分に関係なく取り立て、自ら、テレジア勲章を授与し、戦場で手柄を立てた将校の名前を貼り出させたり、辛い戦いを勝利に導いた指揮官には、喜びと感謝に溢れた手紙を送る事を惜しみませんでした。





エカテリーナも自分に忠誠を尽くした人には、莫大な富を与えたと言われています。¥





国のトップ自ら褒められて、やる気の出ない人はいません。





彼女達は、大げさな程喜び、どれ程嬉しいかを率直に伝えるので、女帝に褒められた男性達は、女王様の為に更に身を呈して仕えたそうです。





実は、テレーゼは自分に仕える女官達には、優秀な男性と幸せな結婚して欲しかったので、男性を褒める称える事で、デキる男子を育成する意図も多少なりともあった様です。





女性は男性に比べて、褒め上手です。

皆さんも「それ素敵!」とか「可愛い!」と、思わず口にする事は多いでしょう。ラブラブ





しかし、一方で人柄等、その人自身を誉める事は意外と少ないものです。





「○○さんって、お洒落ですよね」とか「その色【デザイン】○○さんに合っていて素敵」「○○さんの様に、気配りが出来る女性って素敵ですね」等と伝える事で、本人が気付いていない魅力に気付く事もあると思います。





男性なら「よし、やるぞっ!」と思うかもしれません。





どうか、恥ずかしがらずに褒め上手になって下さいね。


そして、褒める時は大きく、叱る時は小さくです。