こんにちは![]()
前回、音楽の三要素であるメロディーについて書いていきましたが、今日はハーモニー(和声)について書いていきたいと思います![]()
ハーモニーは音楽だけではなく、色々な分野で使われる言葉で、意味は“調和”です![]()
音楽では音が2つ以上積み重なって和音となり、それが連続で続く状態の事をハーモニー(和声)と言います。
ハーモニーには複数の異なる旋律(声部)から作られるポリフォニーと、メロディーと伴奏に分かれ、旋律は1つのホモフォニーがあります。
ポリフォニーはアカペラの合唱曲(ソプラノ、アルト、テノール、バスのパート全てが重なり合って一つの音楽が出来る歌唱曲)のような多声部の音楽、ホモフォニーは歌い手とピアノ伴奏のようなイメージをして頂けると分かりやすいかもしれません![]()
どちらにもハーモニーが存在し、このハーモニーによってメロディーの表現方法が変わる位、重要な役割をしています。
このブログではお馴染みのキラキラぼしを使って解説したいと思います
分かりやすく、メロディーと伴奏に分けてハーモニーを見ていきます。
きらきらぼしのメロディーは
上記のメロディーですね。
最初のメロディーは“ド”ですね
この初めのメロディーには色々な和音を付ける事が出来ます。
メロディーが“ド”なので、“ド”が入っている和音で考えていきましょう。
例えば“ドミソ”と“ラドミ”この開始の和音だけでも随分と雰囲気が変わった感じがしますね。
“ドミソ”だとキラキラ、パッと明るい感じがしますね。でも“ラドミ”だとキラキラと言うよりも、落ち着いた輝きに聴こえてきます。
イメージは何でも良いのですが、響きの違いをどう表現するか、考えてみると、和音1つでも表現方法が変わります![]()
ではいよいよ大きな流れ、ハーモニーで見ていきましょう。
“ドミソ”からはじまる和音でのハーモニーの流れ
上記の楽譜は3小節目以外はすべて“ドミソ”の和音になります。すると3小節目のドファラはパッと広がりを見せるように、他とは違う音で表現した方が4小節のフレーズに表現の山ができて、聴いていても変化がみえてきます。
では“ラドミ”からはじまるこちらのハーモニーの流れはどうでしょうか。
これは2小節目の和音が特別変わった感じがしませんか?
まず、ハ長調の曲なのにシに♭が付きましたね!ここだけ違う輝きの星です。黄色の星の中に青く輝く星が出てきたくらい特別に感じる和音です。この4小節のハーモニーの流れだと、先ほどとは違い2小節目に大きな特別な瞬間が現れます。
いかがでしょうか、同じメロディーでも和音、ハーモニーの流れによって全く表現の仕方が変わってきます。
多くの作曲者たちがハーモニーを工夫して音楽を1つの物語のように仕上げています。
そしてハーモニーからは表情や広がる情景を感じる事ができます。
あなたの弾いている曲のメロディーには最初から最後まで同じ和音がついていますか?それとも和音が変わりハーモニーの流れも変化しているでしょうか。
難しい知識は必要ありません。楽譜をよく見て、音をよく聴き、変化を感じ取ってみましょう。
そしてあなたならそのハーモニーの流れにどんな表情や性格をイメージして、どんな気持ちで弾きたいですか。
考えるだけで音楽にあなたならではの物語ができてワクワクしますね![]()
沢山考えた分、思いは音に現れます。
あなたらしい素敵な演奏に近づく事ができますように![]()
最後までお読みいただきありがとうございました![]()
Primo music school 城田亜澄![]()


