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駅西 (駅裏)

八角形の家は、名古屋の中村区に建っています。


名古屋という町は、名古屋駅を基点に 東の方へ発展してきました。

では、西の方はは?といいますと

どちらかといえば発展せず 過疎化、下町化していると思います。


八角形の家の建つ中村区は、

名古屋市中村区の大門という町のすぐ近くにたっています。




少し前に「PS愛してる」というテレビ番組(地方番組)で

大門あたりが取り上げられました。

番組を見られた方はイメージがつかめると思いますが、

下の写真のようなどっぷりとした下町です。



主要交通機関は自転車(名古屋ではケッタとも言います。)、

車よりも自転車優先(?)運転には注意が必要です。


発展してこなかった中村区は、名古屋の中で最もお年寄りの多い地区とも

言われますが、頑固で且つ保守的な気質をもつこの下町には、

名古屋流考え方の源流と名古屋的人情のエッセンスが詰め込まれています。


「名古屋商法」なるほんを読みましたが、そこに書かれていた 

  質素堅実=ケチ、

  義理堅い=コネ・・地縁、血縁、

  地味であるけどものづくりに長けている・・ 

という言葉が重なりました。


とはいえとにかく名古屋駅のプラットホームを境に進行する街並みと、保守的な街並みが

共存しているのですから不思議な感じです。


自転車で5分のところに高層ビルJRセントラルタワーズがあるという立地。

(最近更に二つ高層ビルができました。)

そのような場所なのに、木造住宅がひしめき合うようなところです。



◆◆◆

名古屋の繁華街の栄から名古屋駅に向かうと、立派にそびえ立つJRセントラルタワーズ

が見えてきます、先のブログで紹介しましたように夜はイルミネーションで華やかに飾られています。


写真①高層ビル


世の中には 表裏という言葉がありますが、

名古屋駅のプラットホームを挟み、

東側は華やか!それに反して、西側は駅から400mも離れると、



写真②


という町並み。


このような路地を抜けて少し広いとおりに出ますと、

低い町並みの中に突如そそり立つビルが見える光景は

何か異様な感じがしてなりません。


どんな感じかといいますと・・・


   写真①+写真②=?

                つづく


早朝 八角形の家に寄りました。

早朝、八角形の家に寄りました。

名古屋駅前のものと比べたらいけませんが、

ささやかながらクリスマスの飾りがしてありました。



名古屋駅前クリスマスイルミネーション



八角形の家のクリスマス飾り


なぜこのささやかな飾りを取り上げたかといいますと、

それはこの家にとって活気的な出来事だったのです。


八角形の家を増築する前は、クリスマスとは程遠い

閉鎖的な和風の長屋づくりの家で、飾ったりする意識は薄く

地味な家だったのです。もちろんベッドもイスもない生活でした。


八角形の家が完成し、座卓の生活からイスの生活になった時

お施主様はその大きな変化に、「本当にイスで生活していけるのか

心配」と 戸惑いを隠せませんでしたが、

プライムデザインの石川(広報を中心に幅広く活躍している

女性スタッフです。再来週登場!乞うご期待。)

のアドバイスを見よう見真似しながら、とうとう自らの発案でクリスマス飾りを

付けるに至ったのです。

高齢に近づきつつあるご年齢である為、正座の生活より慣れればイスのほうが

楽とのこと。


食べず嫌いではありませんが、やってみると面白いことが世の中たくさんあるのです。


ちなみに高齢などと失礼な言葉を使ってしまいましたが、

お施主様というのは、実は私の母だったのです。



いよいよ完成。


C6の夢から覚めやらぬ間、気がつけば仕事の真っ只中に浸かっています。

順次新規計画、完成物件とも進行し、


その一つとして、いよいよ愛知県の東浦町の二世帯住宅が完成します。

11/25(土)と26(日)に見学会を行い、多くの方々にみていただければと

目下準備中です。


詳しい情報は、プライムデザインのホームページにてご案内いたしております。


プライムデザイン


見学会にご来場いただけば、私水野をはじめプライムデザインの

スタッフが、いろいろと建築のご相談会にのります、是非お越しください。


特に今回の見学会では、完成したY邸の「計画から建て替えに至った経緯」

をもとに、「リフォームか建て替えか」 という

今、古くなったお住まいの方々のもつ純粋なテーマを取り上げました。


もしお悩みの方みえましたら、お気軽にお尋ねください。


お役に立てれば と心待ちにしています。



Y邸外観


随所に出ている私の考えですが、物事は紙面や聞づての情報や想像だけでは

現実的なイメージにつながりません。


小さなリフォームをご検討中の方、新しい家をお考えの方、

これからのライフスタイルを模索中の方、そしてご家族の健康やありかたについてお悩みの方

純粋に住宅とは?建築とは?知りたいことがある方・・


是非、触れてください、感じてください

そして私の生の声を聞いてください。


お待ちしております。



余談 脱線・・

余談ですが、


C6を デザインに託けて熱く語ってしまいましたが、


私の一番欲しい車!


(実は) それは、シトロエンのエアドリームという車です。


とても欲しいと思っているのですが、

当面手に入れることはできません。

なぜなら、シトロエンのデザインスタディのためのコンセプトカーだからです。


世の中に1台ショーモデルは存在するのですが、市販車はないのです。


ところが、C6同様小さなエアドリームを先月手に入れました。

C6と同じ1/43サイズ の NOREV製。


きっとフランス本国で買う値段の何倍かの値段だったと思いますが、

フランス車の祭典フレンチブルーミーティングの出店で見つけました。


買ってしまいました。



エアドリーム! の模型・・



パッケージに描かれたデザイン画。


更なる余談


フレンチブルーミーティングでは、

かなりの出店が出ます。

そこでは、なかなか普段見つからない

フランス車の部品、グッズ、ミニチュアカーや書籍など満載


うれしいことに、普段そこのお店で買うよりもかなりのプライスダウン。

長野まで足を運んだ甲斐あって というところでしょうか。


イベント終盤では更にたたき売り!

今年はもう終わってしまい次回は来年の秋になりますが、

フランス車に興味のある方は是非ご参加を!


名古屋のミニチュアカーショップも出店しています。

一軒は名古屋市名東区にありなかなかいけませんが、私の会社のすぐそばにあります。


又、会社からは車で15分くらいになりますが、

赤池 というところに、

こちらはよく通っていますが、車マニア必見の 高原書店があります。

大手書店の建築コーナーと同じくらい通っています。


普段通いつめ、欲しい本を見つけておいてフレンチブルーで買うのです。

最大50%OFFになります。

もちろん もたもたしていると、売り切れです。

シトロエンの高価な輸入本はすべてここで買っています。


ちょっと尾一言。

建築の本ももっとディスカウントして欲しいものです。


最後の余談

昨年のフレンチブルーでは存在を知ってから8年間捜し求めていた

私の愛車のミニチュアを購入しました。


とてもHAPPYでした。






ミニチュアカー

一息・・

C6発表会でいただいた記念品です。

本物の43分の1の大きさです。


今は、私の手の平にのりますが、

いつかはこの中に乗ります。



ミニチュア模型で見ても美しいラインです。



模型の箱に描かれたデザイン画・・・

この一筆からC6は生まれたのでしょう。

単純に見えるこの線画には、

多くの思いと 煮詰められたコンセプトが詰まっています。



家作りも同じで、最初に描いた一筆がとても大切。

しかし、余条件をクリアするたびにその一筆が崩れているのは事実。


一筆を描くときの集中力とエネルギー、

そして、完成させるためのポリシーと揺るがぬ気持ち!


まだまだ修行が足りません。

きれいと 美しい ③

C6に魅せられて・・

C6のハンドルを握り、仕事にプライベートに」各地を走り回る自分の姿を想像しつつ、

気がつけば会社に着いていました。

ヒルトンを後にしてすぐ、どっぷりと現実の世界に引き戻されました。

いつの日か現実となることを目指して仕事にはげみます。


今週は、きれい と 美しい をテーマにしてきました。

私はこの二つの違いを質問されるまでは同じものであると思っていました。

しかし、掘り下げて考えてみると明らかに違いがあります。

さて、美しいものに触れることは、心洗われとても感動的です。


繰り返すようですが、美しいものは不変です。

時がたとうが、薄汚れようが美しい。


きれいなものは汚れてしまえばそれまで・・

そして、きれいなだけでは美しくはなれない・・

美しいものには意味と価値があります。


美しさには五感を共鳴させるだけの、どこまでも手抜かりのない

謙虚でやさしい心が込められているのです。


傷だらけのレコード盤から奏でられる名演奏家達によるの名曲は、

ノイズまじりであっても美しいのです。

対して、

音楽が不得手な私が演奏するピアノやバイオリンは、

どんなにすばらしい音響効果のあるホールでひいても、音質は綺麗であっても

決して美しくないというのは明らかなことです。

(ひきこなせないので、実際には音質も最悪なのかも・・)



美しさ  語っても語りきれない。

美しいものは 語ってばかりいても、つまらない。


やはり 見たい!触れたい!

     そして 自分の手でつくり上げたい!


見たい!といえば、

先日旅行センターを何気に訪れたとき(もちろん冷やかしで・・)

あれっ?と思った出来事がありました。

私には数多くの見たい建築物や街並みが数多くありますが、

その中の一つ、「モン・サン・ミシェル」の写真が

旅行センターのあちこちに載っていたのです。




世界遺産に認定され、メジャーになってしまった様ですね。

テレビなどでもよく登場しています。

密かにいつか行こうと思っていたのですが、こうも有名になってしまうと

少々引いてしまうところも、

(お値打ちなツアーありました、今が旬かも?)


嬉しいのは私が美しいと思っていたものが、大々的に認められたこと。

先のC6しかり現物が見たい!


美しいものは、全身で感じることが大切!

と いつもの様にひと時現実逃避(?)した上で


たまった仕事に目を向ける勇気を奮い立たせています。



                   素敵ですね!







C6 かっこよかった! 好きな人には好きなデザイン。だからいい!

昨日仕事の合間をぬってヒルトン名古屋五階の銀扇の間へ向かいました。


ヒルトンについたのは17時少し前。

シトロエンC6のお披露目はすでに16時から始まっており

地下の駐車場に車を入れると早々待ちきれず見に来たシトロエンオーナー達の車であふれ

一種異様な雰囲気でした。 (シトロエンなど不断めったにみないものですから)


残念ながら私は仕事の途中でしたから、会社の車駐車場に華をそえることはできませんでした。


胸を高鳴らせいざ会場へ。

そこには、ブラック、ガンメタリック、濃紺 3台もC6が来ていました。

C6といえば700万円程する車。

興味を示すファンはそれなりにステイタスをもった人たちなのですが、そんな人たちが童心に返り

食い入るように取り囲んでいる姿は底知れぬC6の魅力なのでしょう。


私もきっと同じように見ていたとおもいますが・・ 

(違うのは、まだまだ至らず、即注文できないことでしょうか・・)


C6は黒のボディーカラーを基本に濃い目イメージでデビューしました。

フランス車らしい明るくお洒落なカラーは用意されておらず少々残念でした。

気になったのは、シトロエンの関係者はもとより、来場者のほとんどが黒かモノトーン系の服装であったこと。

ちなみに私も黒のジャケットに濃茶のパンツで行きました。

まるで申し合わせたようにファッションまでも統一された解消をみて

シトロエンの計り知れない未知なる力を感じました。


実車を見た第一印象は、横から見たボディーラインの美しさ、

最近流行の空気抵抗低減から生み出されたラインとは違う、

一見トラディショナルでありながら、見れば見るほど未来的な感覚が

各所にちりばめられているというにくいデザインです。

ヘッドライトとテールランプは評価が分かれそうですが、

あえて無難を選択しなかったの評価すべきかもしれません。

正直なところ、私は真正面から見たフロントのデザインはもう少し・・風格あってもよいかと思いました。


インテリアは至ってシンプル。

シトロエンの油圧サスペンションの乗り味を知っている人は、

これで充分と思うでしょう。

(外観デザインとは異なる、あの裏切られたようなソフトで深みのある乗り心地・・)


なぜなら、シンプルで洗練されたインテリアは、乗り味に期待してくださいというメッセージ

と受け取れるからです。

早く試乗したい!

スタッフから試乗会が12月始めに開催されることを聞きました。


もちろんシートは極上何時間乗っても疲れを知らないフランス車独特の椅子であることは

間違いないでしょう。

室内はとても広く、開放感あり私の家づくりのデザインにも影響を与えるでしょう。


とにかくお伝えしたいのは、C6のスペックやデザインポリシーではなく、

私が久しぶりに良いものに出会ったということ。


童心に返り、嬉しかったこと:記念品にC6の1/43スケールの精巧なミニチュアカーをいただいたこと。

少し恥ずかしいけど、明日から会社のデスクに飾り仕事します。



きれい と 美しい ②-2

補足のブログです。
 
先の私のブログ(きれい と 美しい ②)の中で、定規と方眼紙を使わない設計図が
きれい と 美しさ を追求することの答えの一つと
書きましたが、内容に矛盾点があり、補足説明いたします。

実際には、定規と方眼紙を使わないのは美しさを追求することであり、
きれいさを追求することは含まれないと考えています。

定規を使い、方眼紙を使い丁寧に図面を引けば自ずとすばらしく「きれいな図面」
が出来上がるのですから。(内容が乏しくても見栄えだけはよいものが・・)

伝えたかったことは、定規と方眼紙を使わないことにより、自然の一員である
人間の感性によってフリーハンドで描かれたものの中に美の出発点があり、
きれいであることとは別の次元の話であるということを言いたかったのです。

ただし、間違えていけないのは、やみ雲に描かれたものが即 美につながるわけではなく
やはり美しいものを見続けて洗練してゆかなければ描き出されることがないことを
知っておかなければなりません。
ですから、私は生きているうちにたどり着けるかどうか解りませんが、
生涯追及してゆかなければならないことであると思っています。
 
とはいいつつも、意外と仕事にかこつけて結構サボっているのかも。

すばらしいものがある!という情報があれば「好奇心豊かに」、「貪欲に!」
この姿勢を崩さず、家族を守る大切な家をつくり続けたいと思います。

午後からC6の発表会!
飛び込みなどで、スケジュール崩れないことを祈っています。




シトロエンC6ばかりみている私に、わが愛車はどんな思いで・・・
もちろん手放すつもりはありません。
それに、高価C6など早々に手に入るものではありませんから。
手に入れるための努力を日夜積み重ねるだけです!




きれい と 美しい ②

磨けばきれいになるものがあります。


しかし、私は汚れても、古くなっても美しいものが好きです。


先回紹介しました名車です。


今から半世紀前の車です。


今見てもバランスが取れて美しいプロポーションであると思います。

もちろん乗り心地よく、気品すら感じます。


人は何を見たときに美しさを感じるのでしょうか。

感動と心地よさ、バランスが取れていて、人が何の抵抗もなく受入れられるすばらしいものを

見、聞き、嗅ぎ、味わい、触れた時であると思います。


富士山を見て多くの人が美しいと思うでしょう。


人にとって、美しさ、心地よさを感じる 比率、寸法、感触、香り・・・

とても大切なものです。


世の中にデザイナーは、衣食住 多岐に渡りたくさんいます。

すべてのデザイナーは、経過は問わず行き着くところ「美」を目指しているのではないでしょうか?


人も自然の中の一部、自然の中にこそ人に心地のよい美があり、美の追求が自然の一員として

人が地球と共存してゆく道があると信じています。


そのために「きれい」をこえて「美しさ」を追求してゆきたい。


今日、楽しみにしていたイベントに行く予定です。

シトロエンの最上級車C6の発売前の発表会です。

c6

実車を見るのは初めてなのでかなり期待しています。「美しいものに出会えると・・」


折りしもレクサスの最上級車種のLSがデビューしました。

かなり街中で見かけるようになりました。

まだ乗っていませんが、私の第一印象は、「限りなくきれいな車!」しかしそれ以上は感ませんでした。









きれい と 美しい  ①    Written by 水野康彦

きれい と 美しい。

       その違いは?


今から20年ほど前に私が学生のころに投げかけられた質問でした。


出題に対する私の答えは当時「不正解」でした。

出題者に答えを求めましたが、納得する答えを自分で見つけなさいという一言で終わり。

その日からのこの難題は、今でも頭から離れず生涯の課題であると思っています。


とにかく工学部で硬い建築学を学んだ私にとって、縁あって美術学を学ぶチャンスを手に入れたところまではよかったのですが、

この質問は、美術学の世界に飛び込んだ私にとって大きな二つの悩みがあったのですが、その一つでした。


ちなみにもう一つの悩みは、美術学部で図面を描くとき、定規と方眼紙は使ってはいけないということでした。

半年くらい図面とは思えないくらい下手な絵を描き続けました。

しかしこれは今から思えば、きれいと美しさを追求する答えの一つだったのです。


私の中で「納得する」ような答えはいまだに見つかっていませんが、「こうかな?」

という傾向が時間を経てうっすらと見えてきました。


打ち明ければ、出題者が生涯を全うし惜しまれながら他界したあと、出題者と同じ師を持つ同期の建築家の手記の中に

同じ質問と答えを見つけました。不出来な私に出題者があの世からメッセージを・・・などと勝手に思ってしまうほど

タイムリーにその答えに出会いました。


そのとき私は きれいな家でなく、美しい家をつくろう!と心に決めました。

答えの半分を見つけたのです。

残りの半分は、美しい家をつくり上げたときです。

永遠の課題です。


イルミネーション

急に寒さが増しました。

紅葉がピークとニュースが流れていました。

とふと街に足をはこぶと、もうこんな季節

名古屋駅のJRタワーズのクリスマスイルミネーションです。

思わず信号待ちの車の中からひと時見入ってしまいました。


これは「きれい」なのかな?「美しいのかな」と思いつつ・・