昨年8月ぐらいから、
芥川龍之介の言葉みたいですが、「ただぼんやりとした願望」
(芥川の場合は、ぼんやりとした不安です)
が生まれ、それは日に日に大きくなって、4年ぶりに仕事復帰を決めました。
4年前に、長く続けてきた仕事という人生のメインロードからある決意で降りてから、ハンドメイドの活動をしてきました。
退職の理由はいくつかあったのですが、その1つはリーマンショックで、もう1つは寄る年波による体調不良です。
ずっと貿易の輸出に携わっていて、2度大波に飲まれました。
1度目は1998年のタイの通貨バーツ暴落がきっかけのアジア通貨危機。
その時は貿易でも事務方だったので精神的には堪えませんでしたが、その時居た会社は倒産。
その後すぐに同業の会社で働くことになりますが、2度目の大波は2008年のリーマンショックです。
そしてこの時は、営業をしていたので徹底的に打ちのめされました。
円が史上最高値の76円をつけて、全く売れない開店休業状態です。
辛抱という心の棒がポッキリと折れ、やがて退職を考えます。
もう2度と本線には戻らない、イヤ、戻れないだろうと自覚しつつも、終着駅に着く前に私は降りました。
もう2度と本線には戻らない、イヤ、戻れないだろうと自覚しつつも、終着駅に着く前に私は降りました。
その後しばらくは楽しく充実した生活が続きました。
アトリエに来てくださる生徒さんもポツリポツリと増え、自分自身も好きな絵を描き、好きな花を作り、好きな石けんを存分に作ることができました。
でも、でも、でも、
体調も良くなり静かな毎日を送っていく内に、なんとなく後悔みたいな罪悪感みたいな不思議な感覚が芽生えていることに気づきました。
なんだろうこの感覚は?と思いながら過ごしつつ、
またあの時計の分針を見ながらストレス一杯の、
でも丁々発止なやり取りや、A4サイズのペーパーに漢字や数字、時には英語だらけの文字を読んだり書いたりする緊張感が懐かしく思いました。
もう楽に生きれば という私と、
もう一度幕が降りる前にやってみろという私の攻めぎ合い
そんな葛藤続きの毎日で、円形脱毛症に
丸~いハゲを見つけた途端、迷いがぶっ飛び、翌日からハローワーク通い。
世の中の定年まで、残された時間はあと僅か。
私には、時間がなぁ~い。
・°°・(>_<)・°°・。
次回に続きますm(__)m