私は人に頼るのも甘えるのも下手くそなのだけど、

この前車で移動中に
「人にアドバイスをもらう」ってことが頭をよぎって
ザワっとしたの。
でそれがどうしてなんだろ、って運転しながら考えた。
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そしたらね、
「ひとりでやりたいんだもん!」
が出てきた。

きっと幼少期の私ね。
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うちの両親は揃って
「子どものために」が愛情で行動できちゃう人たち。
痛い思い、大変な思い、辛い思いをしないように
いつでも先に手を差し伸べてくれた。

それゆえに
「ひとり」でやり切れたことが少なかったように思う。
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成人してからもなお。
初めて着物を自分で買った20歳の時、
作りたてのクレカでローンを組んだ。

若干店員さんの口車に乗せられてる感はあったけど
着物を選んだのは私。
買うと決めたのは私。

それを母に話したら
ローンを肩代わりするから一括で払い直しなさい
と言った。
着物をよく知る母は
ペラペラの帯も良くは言わなかった。
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もちろん、
これを受け入れて肩代わりしてもらったのも
「私の決断」であるけれど、

この頃にはもう
「私はひとりでやり切れない」
「私の選択はイマイチ」
「窮地に陥ったら誰かがなんとかしてくれる」
という
操縦席を空け渡している状態が完成してしまっていた。
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ここでもまた
拗ね続けてたんだと思う(笑

だから、
「押し付けてきた」という言葉をつかみ
着物屋も嫌いになった。
完全に八つ当たり(笑
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もちろんこれは
両親のせいで、とか
着物屋のせいで、
という話ではない。
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それを続けてうん十年経って
ようやく

「さとこちゃん、ひとりでできたねー!
すごいねー!!!!」

と褒めてもらいたかったのだと気付いた。
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えぇ。
ワタクシはもうすぐ46歳になります(笑
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だから
気付いてからの道中、
「さとこちゃんすごいねー!!!」
「ひとりでよく頑張ったねー!!!」
を自分に声かけながら運転した。
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…ちょっと他人には見せられない(笑