二宮尊徳の「二宮翁夜話」に学ぶ(242)

7月11日(木)真珠記念日。

(124)先んじて節倹する②

「年々こんなことをしてゆくから、労して功なく、遂に滅亡に陥るのだ。この時になって、おれは不運だなどというが、不運なのではない、遅れたために借金に制せられたのだ。分かれ目はただこの一挙、先んずるか遅れるかの相違にある。

千円の身代で九百円に減ったならば、すみやかに八百円に引き去って暮らしを立てるがよい。八百円に減ったならば、七百円に引き去るがよい。これを先んずるというのだ。これを姑息に流れてぐずぐずしていると、遂に死んでしまって、悔いても及ばぬことになる。恐ろしいではないか。」

40年後の日常生活です。

「エリート層を大雑把に、『OECD加盟国(34カ国)に住む、1人当たりの年間平均消費高が世界平均の4倍の2万8000ドルの人々』と定義している。このグループは2030年以降、物質的停滞や下落を経験するだろう。

さらに贅沢な家に住まず、かつてほど多くを食べず、遠くに旅行せず、感染症や働き過ぎによってではなく、肥満、糖尿病、ガンのような生活習慣病によって健康を害するだろう。

生活水準が落ちる根本的な原因は、長期的に労働生産性が低下する一方で、汚染、資源の枯渇、気候変動、格差といった課題に対処するための追加投資が必要とされることにある。とは言え、大半の地球市民に共通する特徴がある。それは都市生活だ。土地、動物、自然と密接につながった村の生活は終わる。」