詩集2 31 おまけトーク(価値観が違うからこそ、分かること) | 私にとって詩を描くことは祈ることと同じ。それを私は希望と呼ぶ。

私にとって詩を描くことは祈ることと同じ。それを私は希望と呼ぶ。

それは闇の中に見出した光
苦しみに絶望し 痛みに涙して
その零れた雫が奏で 咲いた花のような光
それは絶望に対する楔 そして世界への賛歌
言葉は連なり詩となり 詩は列なれば物語となる

 

詩集
「プロローグ~物語の始まり~」


歩き疲れて
意味を見失ってしまった

どこへ行こうとしているのだろう
分からなくなってしまった

思い出せるだろうか

もう一度 振り返って
果てまで 見つめて

生きてきた 歌詞を
過去を紡いで歩んだ 軌跡を

彼方にきっと煌めく心に
過去へと宛てた手紙のよう

風に 太陽に 大地に
花に 草木に 昨日の星に

手が空っぽでも
好きも嫌いも 全てをポケットに詰め込んで
胸に抱いて来た 見えない宝物を
少しだけ 取り出して
空へと 翳して

解き放つ宝石
蒔いておく種
空へと還す想い

目を閉じて 思い出す時
過去は今と共にある
全てが未来に託されている

自分だけの物語


返答詩集
    「世界を彩る 光と闇」


希望は天使のよう
絶望は悪魔のよう

光を纏い 影を蒔き 月と星と 宇宙の舞台で踊る
羽根は重力を求め 手が空っぽでなければ出会えることもない

涙が流れるなら 微笑みが零れ
夢が潰えるから 一つの希望がもう一度世界を照らし
絶望が煌めくから 一つの祈りが再び世界に瞬く

光と闇を纏う協奏曲
墓場で産声が木霊する
青空で死が舞う

鬩(せめ)ぎ合う天使と悪魔
生と死の狭間で揺れる幻影

世界を染める
闇と光の彩り


日記詩集
    「生きることは紡ぐということ」


    一

生きることは紡ぐということ

日常 溢れる感情 瞬く想い
生き方と姿勢 一瞬一瞬の選択
全てが積み重なり 編み込まれ 命の時間を形作るということ

無駄なことは一つもない
生きるということ

一瞬一瞬を 塗り重ねて描く
人生を紡いでいるということ

    二

思い出した
心に残っているものたち

浮かび上がる記憶
すくい取る とけない想い

今日という陽に 一日という時間に
日常は綴られ 彩られていく

幸せを紡いで 生きたいという
願いのために

    三

どんなに苦しい過去でも 否定したい過去でも
今を歩むことでしか 生きていけない

これからを埋めるために
生きている

歩み重ねて
想い塗り替えて
生きていく
 

 

 

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おまけトーク

なぜか分からないけれど、なるはやで時間を作って体を空けたら、ちょうど良く収まるかのように仕事が入ってきて、このために急いだのか、と未来から逆算したかのようなパズルみたいな噛み合いがなんか神の偶然。未来と私が繋がっているとしたら、未来が決まっている、と考えると悲観的になりそうだけど、未来に守られている、導かれている、と考えると、逆転の発想で、物語は続きがあるからこそ、希望が持てる、という考えもできはしないか、と思ったり。