私はかつて「エクソシスト」の主人公のようだった | ANIREISHA~アニメ、霊的スポット、旧車等~

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私と家族の呪われし過去

午前十時の映画祭13」のグループBの映画館では、9月28日までオカルト映画の金字塔「エクソシスト」(ディレクターズカット版)を上映中だが、あの作品で描かれた内容に近いことは、私や家族にもあった。

 

とは言え、流石に主人公の少女、リーガンのように首が180度回転したり、ブリッジをしたまま、血を吐きながら階段を駆け下りたり(このシーンはディレクターズカット版のみ)、寝たまま、身体が宙に浮くことはなかった。

 

それでも、私は小学校低学年以下の幼少時、よく高熱を出して寝込むことがあり、その間、毎夜、無意識に起きて二階の寝室から階段を降りて行き、親に意味不明のことを話したり、奇声を発しながら、パジャマや下着を脱ぎ散らかすようなことはあったようだ。

これらは後日、祖母が話してくれて初めて知ったことだが、祖母も悪魔祓いができる神父ではないものの、簡単な除霊はしていた。若い頃は、まだロープウェイもスカイラインもなかった西日本屈指の霊山、石鎚山に宗教登山をし、「神の鳥」の鳴き声を聞いた、とも語っていた。

 

 

私の姉は高校生時のある夜、自宅の土間から台所横のすりガラスを見た時、黒い影が見えた旨、青ざめた顔をして話していたことがあったが、その時、家族は全員居間でテレビを見ていて、誰も台所にはいなかった。

 

 

母親は60歳頃、膝に水が溜まり、病院へ行っても一向に回復しなかった頃、自分の両膝に子供が何人もしがみついて苦しむ夢を見た。霊能者に見て貰うと、先祖代々の水子が憑りついている、と言われたそうだ。

「エクソシスト」では、リーガンが屋根裏で西欧式コックリさんをやったり、屋根裏から誰もいないのに、奇妙な音がすることがあった。実は私の姉も中学から高校時代、コックリさんをやっていて、その都度、私も「片手」をつき合わされた。

 

 

誰もいないのに、二階の寝室から各種物音や、襖が開く音がすることが多々あった、ということは以前、「アルゴ探検隊の大冒険」記事で説明した通り。

これらの自宅での現象は、建て替え前の古い家屋を昭和20年代後期か昭和30年頃建てた際、地鎮祭を行ってなかったことに起因している。

 

 

また、両親は不信心で、特に母親は風呂の焚き付け(昭和期、風呂は練炭等を焚いて沸かす方式だった)に、神仏のお札や御守りを入れて燃やす等、罰当たりなことを行っていた。

当然、私と姉との間に生まれるはずだった水子の供養も行ってなかった。

私は幼少時、霊感がある訳ではなかったが、たとえば、心霊スポット巡りをするテレビ番組で、若い女性タレントがスポットへ行くと、霊感がないのに突然、体調を崩すようなことと同様、墓地や川縁に遊びに行って、帰宅後、高熱を出すことが度々あった。友達の母親の生霊に憑りつかれたこともあった。

これらは祖母の見立てで、除霊して貰うと、体調が回復することもあった。

 

 

因みに私はホラーやオカルト映画は殆ど観ない。それは小学一年生時、強烈な心霊体験をしたため。その時出現したおぞましい霊と比べると、映画の霊現象等は子供騙しに過ぎない。

 

にも拘わらず、「エクソシスト」を県外まで観に行った(グループAの映画館)のは、主題歌(インストゥルメンタル)に使用されたマイク・オールドフィールドの「チューブラーベルズ」を映画館で聴きたかったため。

「チューブラーベルズ」は約50分にも及ぶ大作で、本来はエクソシストとは何の関わりもない曲だったが、エクソシストの製作側が勝手にその曲の冒頭部分を主題歌に使用してしまった。

 

 

これを後に知ったマイクは立腹したが、「チューブラーベルズ」はイギリスのヴァージンレコードが初めて製作したレコードだったため、映画サイドに抗議することはなかった。それに何せ世界で1,000万枚以上も売れ、ヴァージンレコードの礎を築いたのだから。

 

 

この曲により、オカルト映画の音楽の概念が一変した。それまではおどろおどろしい曲だったが、マイクが奏でるのは繊細な音楽。以後、「サスペリア」等の主題曲もこれに倣った。

 

マイクの音楽ジャンルはプログレッシブ・ロックだが、いろんな国の民族音楽、ワールドミュージックの要素も取り入れている。「チューブラーベルズ」の最後の方もそうだが、マイクはロックとは縁遠い、「もろ、民族音楽」の曲も母国では複数、シングルとして出していて、皆、ヒットしている。

 

 

今年12月に日本で公開予定の「エクソシスト」のリメイク版「エクソシスト~信じる者~」にも、「チューブラーベルズ」は使用されているが、マイクの曲を聴いたことがない者は、「チューブラーベルズ」の本人によるリメイク版「チューブラーベルズⅡ」収録曲の「センティネル」の方が聴き易いと思う。

因みに「チューブラーベルズ」は、マイクが28種類もの楽器を一人で奏で、且つ、一人で2,300回ものダビングを重ね、製作した、メジャーデビューの大作。とても人間業とは思えないが、そのせいか、マイクは後に精神分裂症にかかり、入院もしている。

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