特撮・ジャンボーグAの旧車(1)初代サバンナ | ANIREISHA~アニメ、霊的スポット、旧車等~

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ハコスカGT-Rの対抗馬

昭和48年、円谷プロの特撮巨大ヒーロー番組「ジャンボーグA(エース)」が放送された。普通の特撮ヒーローと違う点は、主人公がそのまま巨大ヒーローに変身するのではなく、主人公が操縦するセスナ機と共に変身し、変身後、主人公は巨大ヒーロー、ジャンボーグAの中で、身体を動かすことにより、Aを「操縦」するところ。この感覚は巨大ロボット・ヒーローと共通する部分がある。

 

また、この2年前に放送された「ミラーマン」に登場した、戦闘機・ジャンボフェニックスと、地球防衛隊S.G.Mの隊員が登場する等、クロスオーバー的作品にもなっている。

ジャンボーグAに於いて、地球防衛隊S.G.Mに相当するのは、世界中に支部を有する地球パトロール隊PAT(Protective Attack Team)日本支部。このPAT専用車の中の「フライングタイガー」は、下部にホバークラフト装置があり、短時間の低空飛行ができる。

 

 

外観はノーマル車と変わらないこの車は、昭和46年9月に発売された初代マツダ・サバンナの初期型の最上級グレード、サバンナ・クーペGS-Ⅱ

特撮関連本によっては、この車をサバンナGT(前期型RX-3)としているものもあるが、GTが発売されるのは昭和47年9月で、番組の製作スケジュール的にギリギリとなり、且つ、車体に「GSⅡ」のエンブレムが付いていることからも、クーペGS-Ⅱであるのは間違いない。

 

 

サバンナはロータリーエンジン搭載車の究極モデルとして、また、スカイラインGT-R(ハコスカ)の対抗馬として開発された。初期型は10A型ロータリー・エンジンで、総排気量は491CC×2、最高出力105ps/7000rpm、最大トルク13.7kg-m/3500pm、最高速度180km/h、ゼロヨン16.4秒。この性能はまさにハコスカGT-Rに匹敵するものだった。

一方、レースに於いては更に性能がパワーアップされた輸出用モデルのRX-3(前期型)を投入し、1971年12月の富士スピードウェイで開催された富士ツーリスト・トロフィーレースでは見事、ハコスカGT-Rの50連勝を阻み、優勝した。これを受け、サバンナは暴走族ご用達となる。

 

 

このRX-3を国内向けに販売したのが前述のGTで、エンジンは12A型ロータリー、総排気量573CC×2、最高出力120ps/6500rpm、最大トルク16.0kg-m/3500pm、最高速度190km/h、ゼロヨンはGS-Ⅱより0.3秒上回るハイクオリティ。最高出力125psのハイチューン型はゼロヨン15.6秒までアップされた。

昭和48年6月、マイナーチェンジが行われ、外観ではフロントグリルやテールランプが変更された。更に昭和53年、フルモデルチェンジがなされ、外観では初代の面影がなくなり、以前紹介したRX-7になる。

 

 

添付写真の実車撮影地はマツダの本拠、広島。広島には初代の初期サバンナ展示施設が一ヶ所、RX-7展示が一ヶ所、コスモ・スポーツ展示施設が二ヶ所ある。但し、サバンナ展示施設は日曜休館。

ミニカーは「国産名車コレクション」シリーズのクーペGT。シリーズの中でもこの商品はなかなかの出来。造形はもちろんのこと、気のせいかも知れないが、バンパーやグリル枠、ワイパー等が他のシリーズ商品に比べるとより光り輝いているような印象を受ける。

 

 

それに何と言っても、トミカダンディほどじゃないにしても、重量はこのシリーズにしては重く、持ちごたえがある。なぜこうなったのかは分からないが。アンチモニー製は重すぎるにしても、やっぱりミニカーは重いに越したことはない。

次回はフライングタイガーの後継のPATカーを紹介したい。

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