漫画「紫電改343」聖地(1)紫電改格納壕 | キュアな月に代わって鬼滅けて~プリキュア、鬼滅の刃、セーラームーン、旧車ミニカー等~

【住宅街に残る航空機格納壕】

漫画「紫電改343」(須本壮一作)は、太平洋戦争末期、世界最強の戦闘機と言われた帝国海軍の紫電改(紫電の改良機)を使用した第343航空隊の活躍を描いた漫画。

今日、都会ではコミックスの第6巻が発売されたが、私の在住県では書店への配本が2日ほど遅れる。アマゾン等で予約していれば、発売日に入手できると思うが、やはり好きな漫画は書店で買いたい。

海軍第343航空隊は昭和19年12月25日、愛媛県松山市の松山空港の前身、松山海軍航空基地に開隊した。尚、漫画ではこの基地に松山海軍航空隊もあるように描かれているが、その航空隊は教育隊であり、実戦部隊が展開する松山基地にはなくて、北に隣接する地にあった。

 

 

昭和20年1月20日、海軍軍令部第一課航空作戦主務参謀だった源田実大佐が343空の二代目隊長として着任したが、源田は隊を帝国海軍最強の戦闘機部隊にし、日本上空の制空権を奪還すると明言し、戦闘301(新選組)、同407(天誅組)、同701(維新隊)の三個戦闘飛行隊と、偵4(奇兵隊)偵察飛行隊を343空の編成に充てた。戦闘301飛行隊長、菅野直大尉が漫画の主人公。

この漫画は実写映画化確定ではないかと思うほど、主人公その他のキャラが立っていて、戦闘シーンも見所。隊長機を敵の攻撃から守るため、自らの機を犠牲にして散華する隊員等もいて、ページをめくる手にも力が入る。

343空が展開していた基地は松山基地以外に鹿屋基地、大村基地等があり、長崎の原爆のきのこ雲は大村基地付近で隊員らは遠望している。

 

 

しかしこの時、既に主人公はこの世にいなかった。いくら世界最強の戦闘機と搭乗員を擁していても、多勢に無勢。また、紫電改製造工場(兵庫県等)も度重なる爆撃を受けていて、量産も思うようにはいかなかった。

コミックス第5巻までは松山基地での様子が描かれていて、同巻では帝国海軍最後の大勝利と言われた、343空の初陣が描かれている。

昭和20年3月19日、呉軍港に向かっていた敵機動部隊を紫電&紫電改の54機と彩雲3機で挑み、敵機のF6F&F4Uを53機(地上砲火5機含む)、SB2Cを4機撃墜した。

これに対し、343空の未帰還・自爆機は13機のみ。これは日本側の圧倒的勝利で、連合艦隊の豊田司令長官から343空に感状が授与されたほど。こういう日本軍側が勝利する戦闘を映画で見たいもの。

聖地巡礼については、松山基地は当然なくなっていて、隊員らが何度か通った今井琴子邸や店も戦後の都市開発で道路になった。尚、漫画では琴子が働く店に隊員らが通ったことになっているが、それは誤りで、実際に行ったのは自宅の方。

 

松山基地跡は松山空港や住宅地、畑等になっているものの、漫画に何度か出てきた、航空機格納壕であるかまぼこ型の掩体(えんたい)は3基だけ残っている。元々は63基あり、全て誘導路で結ばれていた。

高知県南国市の高知海軍航空基地跡の掩体は全て文化財指定され、保存状態もいいが、松山基地の掩体は文化財には指定されず(後述の三基目は2018年、指定を受けていた)、全て私有地にあるため、内部に入ることはできない。それでも道路沿いにあるものもあるから、そこそこ観察できる。

漫画では掩体がコンクリートのまま建っているが、実際は全体を土で覆う等して擬装していた。

場所は松山外環状道路・余戸南ICから北西に続く道路が県道22号に合流した地点から北方の県道の両側。

 

一基目はファミリーマート南吉田店の県道を挟んだ東側の田の中。掩体の北側が狭い道路に接している。グーグルマップにも記載されている。地権者の農家が入口に扉を設置しているが、私が探訪時は扉がなく、中に入ることができた。航空機はバックで入れることになる。

二基目はファミマを過ぎて一つ目の信号交差点を西に折れ、SKYハイツWから二つ目の南下道を南に折れる。左手に五軒ほど過ぎると現れるが、周囲が私有地だから近寄ることはできない。

 

こちらも扉が設置されていて、農作業倉庫として使用されているように見受けられる。裏側は、東の細長い駐車場から見ることができる。

三基目へは信号交差点まで引き返すと、北上し、堂之元橋袂を西に折れる。左手にすぐ現れるが、こちらも私が探訪時は民家の建つ私有地となり、車庫として利用されていた。現在は住宅が撤去され、文化財指定も受けている。車は海響市場の駐車場へ。

漫画では松山海軍航空隊の隊門も描かれていた。松山海軍航空隊の記念碑は複数あるが、施設跡の一角に建てられているであろう方の碑を紹介する。

教育航空隊施設跡に記念碑を建立する場合、隊門跡近くに設置するケースもあるが、松山空の場合は定かではない。帝人松山事業所の正門東方の信号交差点西側の中央分離帯に航空隊の碑がある。そこから西方が松山空の施設跡ということだろう。

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漫画では特に松山空のことについては触れてなかったと思うから、詳細は割愛する。周辺に点在する松山基地関連の横穴壕も同様。

次回、漫画作者が取材に訪れたであろう施設を紹介予定。

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