カラダをのばすとココロがゆるむ ~ シンガポールで YOGA ヨガをしながら考えた-Yoga Therapy


      Yoga Therapy: A Guide to the Therapeutic use of Yoga and Ayurveda for Health and Fitness



前回に引き続き、師匠の著作ですが、こちらは奥様のインドラ夫人との共著です。


最近のヨガ・ブームでは、おもに身体を鍛えるため、運動としてのヨガがアーサナを中心に大人気ですね。でもヨガには、セラピーとして身体のバランスを整えるはたらきもあります。


この本は、ヨガとアーユルヴェーダの観点から、私達が本来持っている身心のバランスを取り戻すために何ができるかということを詳しく紹介した、この分野では画期的な本です。


内容は3つのパートに大きく分かれています。


パート1: 健康のためのヨガ

パート2: アーサナとプラーナヤーマ・プラクティスの組み立て方

パート3: セラピーとしてのヨガとアーユルヴェーダ


パート1では、ヨガとアーユルヴェーダ全体についての概要と、呼吸と動きを効果的に使うための大原則が、豊富な具体例とともに扱われています。


パート2は、この本が、とくに優れている部分だと、個人的に思ってます。


ここでは、個々人の生徒さんの身体と動きを観察する上で、どういう点に注意するべきか、アセスメントの重要ポイントが学べます。また、その観察結果をもとに、どんなポーズをどのような順番で教えるべきか、シークエンスの立て方が具体例とともにでているのも、非常に参考になります。スヴァスタ・ヨガのトレードマークとも言える、ポーズのバリエーションの豊富さもここでご披露。もちろん、調気法にも1章割いてふれています。


パート3は、総括編です。


ディプロマ・コースの時は、私たちはクラスメートとペアになり実習をしました。こんな年齢、性別、職業の人が、ある症状を抱えているとして、どのようなプラクティス・プランが有効かというように、実際的な例がケーススタディが数多く出ています。



ヨガ・セラピーについては、私も、もっともっと研究せねばと思っています。いまだに色々な文献を読んだりもしますが、私が基礎を学び、原点となっているのが、わが師匠のこの著書です。


またまた翻訳が無いのが、玉にキズですが、英語は分かりやすく章立ても明快に、図解やイラストも豊富ですので、ヨガの基礎知識のある方なら、大丈夫かと・・・。(アマゾン・ジャパンでも取り扱い有)


セラピーとしてのヨガについて学びたい方には、自信を持って、お勧めします!