52人が女性です

48人が男性です


30人が子どもで

70人が大人です

そのうち7人が

お年寄りです


(中略)


61人がアジア人です

13人がアフリカ人

13人が南北アメリカ人

12人がヨーロッパ人

あとは南太平洋地域の人です


(中略)


すべての富のうち

6人が59%をもっていて

みんなアメリカ合衆国の人です

74人が39%を

20人が、たったの2%を

分けあっています


すべてのエネルギーのうち

20人が80%を使い

80人が20%を分けあっています


75人は食べ物の蓄えがあり

雨露をしのぐところがあります

でも、あとの25人は

そうではありませn

17人は、きれいで安全な水を

飲めません


(中略)


まずあなたが

愛してください

あなた自身と、人が

この村に生きてある

ということを


もしもたくさんのわたし・たちが

この村を愛することを知ったなら

まだ間に合います

人びとを引き裂いている非道な力から

この村を救えます

きっと


―――――― 「世界がもし100人の村だったら 」 池田香代子 再話 C ダグラス・ラミス 対訳



インターネット上を駆け回ったとされるメールを元に してできた本、ラミス氏の対訳も分かりやすく、ページのレイアウトや質感もあいまって、感情と理性に強く訴える。


数字は、出版当時である2001年のものだが、今でも根本問題は変わらないどころか、ひどくなっているのかもしれない。


人口問題、エネルギー問題、食料問題、経済・政治の仕組み・・・・何かを変えることは、まず世の中の事実を、起こっていることを知ること、また愛する力、そこから自分に何ができるかを感じ、想像する力が必要だ。そこから行動する力が生まれるのだろう。