アンダーニンジャ | やまちゃんのホビー日記

やまちゃんのホビー日記

映画、グルメ、サバゲーなど趣味の日記です。

 

「アンダーニンジャ」を観ました。

福田雄一監督作、主演は山崎賢人。

 

アニメ版シーズン1を見てから鑑賞。

 

お話としてはシーズン1をかなり端折ってまとめている。

登場人物も日比、マコちゃんなどが省かれている。

映画の尺にまとめるにはエピソードと人物を整理する必要はあると思うので、その辺は許容範囲だと思う。

 

雲隠九郎を演じる山崎賢人は漫画キャラを忠実に再現していて、素晴らしい。

野口を演じる浜辺美波の金髪姿も良い。

加藤を演じる間宮祥太朗もバッチリはまっている。

文句ないくらいにベストなキャスティングと言える。

アクションシーンも凝っていて、見ごたえは抜群である。

 

ただ、賛否が分かれているのが福田監督の独特のギャグシーンである。

「銀魂」は原作がギャグ漫画なので、福田節はピッタリ合ったのだが、「アンダーニンジャ」はギャグ漫画ではないので、どうしてもギャグシーンが浮いてしまう。

特に前半に出てくる吉田(佐藤二郎)が「なんですとー!」と叫ぶシーンでは鈴木(白石麻衣)が肩を震わせ笑ってしまったり、

大野(ムロツヨシ)と雲隠(山崎賢人)の押し入れの開け閉めの「えっ?」を何度も繰り返し、山崎が思わず笑ってしまっているシーンなど、これ必要?という感じがする。

福田ファンなら、お約束のアドリブとして笑えるのだろうが、それはせっかく作った映画の世界観を台無しにする行為でもある。

 

ユーモアは必要だが、メタ的なギャグがこの作品に合うのかどうかは疑問だ。

同じ時期に公開されている「聖☆おにいさん」も観ましたが、

ここでも佐藤二郎のアドリブに頼ったギャグで、長回しのあげく佐藤は撮影スタッフのマイク担当をいじり始める。そして終いには映ってはいけないマイクが画面に入ってしまうのだ。

ちょっと役者のアドリブに頼りすぎてないだろうか?

 

アンダーニンジャは、せっかく福田監督の新境地を切り開ける作品になったはずなのに、アドリブのギャグに頼るところが今回は仇となったようです。