室町無頼を観ました。
監督は入江悠、主演は大泉洋。
室町時代を舞台にする時代劇は珍しい。
飢饉や疫病で苦しむ民衆から税金を搾り取ろうとする室町幕府に蓮田兵衛(大泉洋)が反旗を翻し、農民や浪人を集めて土一揆を起こすというお話。
入江監督はセルジオ・レオーネの「荒野の用心棒」を参考にしたようで、マカロニ・ウェスタンならぬ和製ウェスタンを作り上げようとしているようだ。
BGMもエンリオ・モリコーネの口笛とギターの演奏にそっくりなメロディが流れる。
兵衛の弟子になる才蔵(長尾謙杜)が唐埼の老人(榎本明)に預けられて修行するのだが、これが「酔拳」を思わせるユニークな修行のシーンを見せてくれる。
後半の一揆のシーンの暴動アクションは迫力があります。
最後にライバルの骨皮道賢(堤真一)と兵衛が一対一で対決するのですが、ここのシーンは非常に良かった。
時代劇というより和製ウェスタンの誕生という感じですね。
