劇映画「孤独のグルメ」を観ました。
TVシリーズも10シーズンになり、ついに映画化されました。
しかも監督は主演の松重豊が担当します。
実は松重さんが大学生時代に映画を作ろうとして挫折した事があり、その時に一緒にやっていたのが甲本ヒロトだったようだ。
それが何十年も経って映画の監督と主題歌をそれぞれ担当するとは奇跡のような話である。
孤独のグルメの構成は前半パートは仕事の話で後半パートが食事シーンになる。
ドラマそのものより、五郎の食べっぷりがメインのテレビ番組をどう映画として成立させるのか楽しみにしていたが、これが予想以上に良かった。
ここからネタバレ注意⚠️
ストーリーは井之頭五郎が仕事で飛行機でパリへ行く、そこである老人から子供の頃に食した汁物の素材集めを頼まれる。吾郎は長崎の五島列島、韓国を巡っていくうちに、いつしかラーメン屋の復活に手を貸すことになる。
ストーリー展開はかなり破天荒で笑えます。
韓国で内田有紀演じる元ラーメン屋の奥さんと出会い、日本に帰って喧嘩別れした夫(オダギリじょー)とともにコロナで一度潰したラーメン屋を復活させることになる。
あれ?この展開、なーんか見たことあるなー。
これは伊丹十三監督作「タンポポ」ではありませんか!
皆そろってスープまで飲み干すシーンそのままのカットが出てきます。
これは松重監督が元祖グルメ映画の「タンポポ」をリスペクトしているんでしょうね。
その証拠にラーメン屋のシンボルマークはタンポポになってます。
傑作なのが、このラーメン屋をドラマに使いたいというTVスタッフがいて、「孤高のグルメ」というTVドラマが撮影されることになる。
そこで主演の善福寺六郎を演じるのは遠藤憲一w
バイプレイヤーズつながりでしょうかね。
ここのシーンはかなり爆笑しました。
孤独のグルメの劇場版は予想以上に面白かった。
映画館もけっこうお客入ってましたね。
オススメです!

