ひと雨ごとに秋が深まってます。
福岡の今年の夏はとにかく暑くて、
永遠に熱帯夜が続くのかと思うくらいでした。
やっと大好きな季節です。
ある夜のこと。雨の中で虫たちが一生懸命音を奏でていて、
ちょっと聴き入ってしまいました。
雨音とる・る・る・・・・・・
なんて贅沢な野外コンサートだろう。
ふと、図鑑で調べてみる。
る・る・る
この鳴き声は、たぶん「カンタン」っていうコオロギの仲間。
雨の音にかき消されまいと、虫はいっそう大きく羽を震わせる。
雄が子孫繁栄のためと、なわばりのために鳴くのだ。
草の中の小さな宇宙。
「ざんねんないきもの事典」(高橋書店)っていう子供達に人気の本によると、
鈴虫の耳は足にあり、とても単純な構造なので、ニセモノの鳴き声にも
反応してしまうらしい。せつないな。
それを考えると、人は鈴虫のような綺麗な音は出せないけど、
音で危険を察知したり、季節を知ったり、時間を認識したり、
心を動かす音楽を作りだしもする。
ある音(音楽も)が想い出のスイッチとなっていることもある。
車のクラクション音さえ、その時々で変わる。
「サンキュ」「アブナイ!」からもっと強気なものまである。
「オヤスミ」「マタアシタ」 これは親しい人へかな。
ハザードランプのメッセージもあるけど。
面白いところだと、木造建築の家屋は住人を守る音を出してくれるとか。
昔、博多のおじいちゃんに聞いたおまじない。
「寝るぞ根太(ねだ)、たのむぞ垂木(たるき)、何事あらばおこせよ棟木(むなぎ)」
日本家屋の要の木材は、ミシミシ・ぎしぎしと音をたてて、
危険から家人を守ってくれるという。
この子も、にゃあとムカデの存在を(たまたま笑)教えてくれましたっけ。
シャルロット5歳。人間だと36歳くらいだそう。
季節もあって、モフモフ感が増したような。
そうそう、猫の白ひげがぬけた時は、お守りにして持っておくと
いいらしいですよ。導いてくれるとか。
猫にとっては大事なレーダー器官だから、めったに抜けませんが。
引き出しの中で寝たがるから、困っちゃう(笑)
空の高さと、秋の深さは比例してる。
画質の乱れ?と思ったくらい、みごとなうろこ雲。
まだ少し夕焼けの暖かさを感じる時間。仕事終り、たまにやってきて深呼吸。
♪空に浮かんでる言葉をつかんで
メロディにのせた雲で
旅に出かける ♪ 斎藤さんの名曲より
今、何も考えずにただぼーっと空を見ていたい。
色々疲れてるみたいです。
「十五夜お月さま」
10月4日の十五夜には、お月見団子とすすきと
エノコログサ(ねこじゃらし)でお月見を。
草をさした器は、うさぎが縁にぶら下がっているお気に入り。
庭のもみじも、少し色づいてきました。
お月さまのことを「ののさま」と呼ぶ風習もあるとか。
なんだか、かわいらしく優しい呼び名です。
葉っぱは、すぐにシャルが食べちゃいました。
「わたしを離さないで」
長崎県出身の作家、カズオイシグロさんが
ノーベル文学賞を受賞されました。
私はおととしくらいに読んで、映画も観ました。
その時、こんな感想メモを書いてました。
「絶望の間にも、人は小さな希望を抱くもの。
何かをあきらめた時にしか見えない、
美しい光と影があるような気がした。
どんな境遇に生まれても、命はただ淡々と前へ進む。
自分は懸命に人生を生きてるだろうか?
そんな事を考えさせられた。
難しいけど、心に静かな情景が残る本」
今、図書館も本屋さんも売り切れみたいなので、
読んでてよかったかも
いつかの門司港。
船に乗った夏が、「また来年」と手をふってるみたいだ。
あちこち出かけるのにいい季節になってきました。
私は博多の、とあるブックワインバーに行ってみたいなぁ♡
とにかく色んなジャンルのマニアックな本が置いてあるとか。
ヨシタケシンスケさんの「あるかしら書店」みたいかな笑。
ではでは、今日はこのへんで。おつかれさまです。