ニューミュージックの女王 | PRAINSのブログ

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個人的には1975年(昭和50年)は日本の歌謡界にとって

エポックな年であり新しい時代を予感させる年だったと思っている。

キャロルが解散して永ちゃんがソロデビューを飾ったのも

キャロルの後釜としてクールスがデビューしたのも同年。

フォークブームを牽引したかぐや姫が解散したのもそう。

後にシティーポップと言われるジャンルの先駆けとして知られる

達郎さんが率いたシュガーベイブが大瀧詠一さんが立ち上げた

ナイアガラレーベルからデビューしたのも同年だし

拓郎さんや陽水さんがフォーライフレコードを立ち上げたのもそうだった。

 

そんな年に後にニューミュージックの女王の称号を

分け合う事になる二人の女性シンガーソングライターが

後世に残る名曲をリリースしている。

 

 

1975年10月にリリースされたユーミンの

6枚目のシングル「あの日にかえりたい」

この曲はTBS系ドラマ「家庭の秘密」の主題歌として

使われ売上1万枚を超える日が20日間続き

シングル発売から3か月で100万枚以上を売り上げた。

オリコンチャートに35週連続登場し最高順位は

週間1位で累計売上61.5万枚を記録した。

 

 

ユーミンが「あの日にかえりたい」をリリースした2か月後

中島みゆきさんは後世に残る名曲「時代」をリリースする。

この曲は1975年10月の第10回ヤマハポピュラーソングコンテスト

11月の第6回世界歌謡祭にてグランプリを受賞した。

同年にシングルが発売され20万枚のヒットとなった。

後年卒業式で歌われたり音楽の教科書に掲載されたりして親しまれ

2007年に日本の歌百選にも選ばれている。

 

 

個人的にはどちらの曲も甲乙つけがたい程好きな曲で

彼女たちの初期頃の代表曲だと思うが誤解を恐れずに言えば

彼女たちのイメージで言えばそれぞれ逆の曲であってもいいような気もする。

もちろん長年に渡りオリジナルを聴いているので、それが当たり前なのだが。

 

ユーミンの「あの日にかえりたい」はみゆきさんの「アザミ嬢のララバイ」

みゆきさんの「時代」はユーミンの「守ってあげたい」に通ずるような気がするのだ。

 

キラキラと軽快な恋愛を歌うユーミンと、じっとり重い失恋を歌う

みゆきさんの作り出す世界はまさに陽と陰というイメージがある。

どちらの声にも色気があるがみゆきさんは「陰」で侘び寂びを

感じさせる日本人に訴えかける色気であり

対照的にユーミンは「陽」で欧米の色気を感じる。

 

東京八王子の呉服屋に生まれ育ったユーミンは幼い頃から洋楽に目覚め

中学生の頃にはザ・スパイダースの面々らが常連客だった

高級イタリアン「キャンティ」に出入りし交流を深めた。

父親の転勤で北海道を転々として育ち高校の入学祝いに

買ってもらった4800円のギターを手に音楽に勤しんだみゆきさん。

そんな生い立ちが二人の音楽性の違いを生んだのかもね。

まあ何にせよお二人が天才だと言うのは間違いないでしょうね。

ジャンジャン!!