ユーミンと車 | PRAINSのブログ

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1972年(昭和47年)にレコードデビューしたユーミン事

松任谷由実さんの楽曲は47年経った今でもまったく色褪せていない

 

反戦フォークや四畳半フォークといったネガティブを題材にしたフォークが全盛だった時代に

それまで耳にした事がないような革新性と誰もやってこなかったと思われる実験性を備えた

メロディーや歌詞はニューミュージックと言われティーンエイジの少女の圧倒的な支持を得た

 

ユーミンの歌詞には風景の中に車を連想させるような曲が多い

時代を写し取るような車の名前までもが登場するケースもある

 

 

 

コバルトアワー / 荒井由実 1976

作詞・作曲 荒井由実

 

夜の都会を さあ飛び越えて 1960年へ
バックミラーに吸い込まれてく ちりばめられた 光の中へ

 

港へ続く高速道路 空を流れるミルキィウェイさ
海の匂いの冷い風が 白いベレG包みはじめる

夜明けの金星 消えゆく空はコバルト
真夏の棧橋 彼方に浮かぶ朝焼け

 

「港へ続く高速道路 空を流れるミルキィウェイさ
海の匂いの冷い風が 白いベレG包みはじめる・・・」

 

ベレGとはいすゞ自動車が1963年(昭和38年)から1973年(昭和48年) まで製造

1974年(昭和49年)まで販売していた小型乗用車である

 

だから正確に言うとユーミンが「コバルトアワー」をリリースした

1976年時点でベレGは既に製造を終了してるという事になる

 

しかし当時はまだベレGが多く走ってたんだろうと思うし

歌詞的にもベレGという言葉がハマったんだと思う

これがスカGだったら曲のニュアンスが違っていただろう(笑)

 

 

 

DESTINY / 松任谷由実 1979

作詞・作曲 松任谷由実

 

ホコリだらけの車に指で書いた 

True love, my true love 本当に愛していたんだと
あなたは気にもとめずに走りだした 

True love, my true love 誰かが待ってたから

冷たくされて いつかは みかえすつもりだった
それからどんな人にも 心をゆるせず
今日わかった また会う日が 生きがいの 悲しいDestiny

緑のクウペが停まる 雲を映し
Sure love, my true love 昔より遊んでるみたい
みがいた窓をおろして口笛ふく
Sure love, my true love 傷あとも和らないで

冷たくされて いつかは みかえすつもりだった
それからどこへ行くにも 着かざってたのに

どうしてなの 今日にかぎって 安いサンダルをはいてた
(今日わかった) 空しいこと むすばれぬ 悲しいDestiny

 

 

「緑のクウペが停まる 雲を映し Sure love, my true love 昔より遊んでるみたい・・・」

1979年(昭和54年)リリースの8枚目のアルバム「悲しいほどお天気」に

収録されてる「DESTINY」の2番の歌詞に出て来る緑のクウぺ

 

この歌詞には具体的な車種が書かれていませんが緑のクーペとは

いすゞ117クーペであるという事が定説になってます

車名にクーペという言葉が付いているのが理由のようです

 

この曲はリリースから数年後にフジテレビ系の

「季節はずれの海岸物語」の主題歌になり大ヒットしました

 

 

 

 

よそゆき顔で / 松任谷由実 1980

作詞・作曲 松任谷由実

 

砂埃りの舞う道のわきに 小さなガソリンスタンドがある
松の林と曇った海に 最後の風を喫いに来た

私は明日から変わるんだから 悪ぶってた思い出は捨てる
結婚なんてまだしたくない けれど今日まで流されて
 

よそゆき顔ですれちがったら いやなやつだとおこってもいい
よそゆき顔ですれちがったら すきなだけ笑って

砂埃りの舞うこんな日だから 観音崎の歩道橋に立つ
ドアのへこんだ白いセリカが 下をくぐってゆかないか

 

いく人かのカップルで昔 追い越したり抜かれたり走った
今の相手はかたい仕事と 静かな夢を持った人

よそゆき顔ですれちがうなら 二度と会えない方がいいのね
よそゆき顔ですれちがうなら それまでだった恋

 

 

「砂埃りの舞うこんな日だから 観音崎の歩道橋に立つ
ドアのへこんだ白いセリカが 下をくぐってゆかないか・・・」

 

1980年(昭和55年)にリリースされた9枚目のアルバム

「時のないホテル」に収録されている「よそゆき顔で」

 

ドアのへこんだ白いセリカは時代性から言えば2代目セリカの可能性もあるが

個人的はあくまでLBでもなく初期型のダルマセリカをイメージします (笑)

 

 

 

中央フリーウェイ / 荒井由実 1976

作詞・作曲 荒井由実

 

中央フリーウェイ 調布基地を追い越し 山にむかって行けば
黄昏が フロント・グラスを染めて広がる
中央フリーウェイ 片手で持つハンドル 片手で肩を抱いて
愛してるって言ってもきこえない 風が強くて

町の灯が やがてまたたきだす 二人して 流星になったみたい
中央フリーウェイ 右に見える競馬場 左はビール工場
この道は まるで滑走路 夜空に続く

中央フリーウェイ 初めて会って頃は 毎日ドライブしたのに
このごろはちょっと冷いね 送りもせずい

町の灯が やがてまたたきだす 二人して 流星になったみたい
中央フリーウェイ 右に見える競馬場 左はビール工場
この道は まるで滑走路 夜空に続く 夜空に続く 夜空に続く

 

 

荒井由実時代の名盤「14番目の月」に収録されている

ユーミンの代表曲の一つ「中央フリーウェイ」

この曲の歌詞には具体的な車種の名前は出て来ないが

クルマのある風景が、ドラマティックに心に広がる

 

中央フリーウェイを駆け抜け、埠頭を渡る風に吹かれ山手のドルフィンでソーダ水を飲む

そこに登場する車はいったい何だったのだろう?

個人的には「中央フリーウェイ」の歌詞に「流星になった」と

あるので流線形のスポーツカーを思い浮かべる

 

ユーミンのと親交の深かったトヨタのレーシングドライバー

福澤幸雄さんのトヨタ2000GTでは庶民的にはリアリティーに欠ける

個人的には白い日産フェアレディZのS30かな~

しかもそれはGノーズの付いてないノーマルだ (笑)

 

ユーミンは誰しもが心の奥底に輪郭も色も曖昧なまんま存在させている感情や感覚を

固有名詞を駆使した歌の世界を通して、くっきりと言葉にして見せてくれるアーティストなのだと思う

 

くだらないと決めつけていたことが本当は大切なことだと気づかされたり

つまらないと感じていたことが実はめちゃめちゃおしゃれで

とびきりハッピーなことだったと教えてくれる

誰の手の中にもある、ありふれた日常がユーミンの手にかかると

ドラマティックなシーンに変わる、裏を返せば平凡でありふれた人生など

どこにもないのだという真実をユーミンの歌はあぶり出してくれるのだ

 

だからこそユーミンの歌は世代を超えて受け継がれているのだろう

と、いう事だがユーミンは運転免許を持ってないそうだ(笑)

 

ジャンジャン!!