さて、二日間の御無沙汰でしたが皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか?
週は変わってしまいましたが「新妻と娘と古女房」最後の投稿記事になります
最後までお付き合いくださいね!
Made in Japan 50's-60's展を見終えた僕達は西に向かってゴル子ちゃんを走らせます
走る事約40分、到着したのは山陰の小京都と言われる島根県鹿足郡にある津和野町です
明治維新前には津和野藩亀井家の城下町であり 山間の小さな盆地に広がる町並みは
小京都の代表格として知られており観光客は山口県の萩とセットで訪れる事が多い町です
津和野は現在でもSLが現役で走ってるという日本でも珍しい町で
津和野駅はSLやまぐち号の終着駅でもあり津和野駅には本物のSLが飾られています
僕達は昨年の春に次男が住む北九州に遊びに行った帰りに山口市の萩には訪れましたが
その時は時間がなくて津和野には来れなかったんです
いつかは万凛ちゃんと大明神様を連れて来てやりたいと思っていましたが
今回いい機会なので津和野を訪れる事は前以て予定していたんですよね
写真はゴシック様式で建てられた畳敷きの津和野カトリック教会で
鮮やかなステンドグラスが印象的な教会です
幕府のキリシタンの禁制がしかれ長崎の浦上では、俗に言う
浦上一番崩れ、二番崩れ、三番崩れで多くのキリシタンが迫害に会いました
潜伏キリシタン いわゆる隠れキリシタンたちは長らく天主様の教えをひそかに守っていました
浦上の信徒たちは1867年に
「私たちは昔からのキリシタンの信仰を守ってきた家でありますので、
これからはキリスト教の葬式(埋葬)を行いますからご承知下さい」
という口上書を庄屋に届け出ました
庄屋は驚いて、これを長崎代官に届けました、これが「浦上四番崩れ」の発端でした
「四番崩れ」は、これまでの密告による捕縛ではなく自分たちから積極的に申し出たものでした
その結果幕府の知るところとなり1867年7月10日キリシタン114人が、長崎府知事
沢宣嘉から出頭令状で呼び出され備後の福山、長門の萩、石見の津和野に流罪となることになりました
津和野カトリック教会はキリシタン殉教者たちを追悼するため昭和26年(1951年)に建立され
毎年5月3日の「乙女峠まつり」の日には荘厳な野外ミサが行われているそうです
旧津和野藩の藩校養老館は森鴎外や西周など数多くの優れた人材を輩出した藩校で
現在藩校の一部は民俗資料館として使用されているそうです
旧津和野藩亀井家11代に渡り、家老職を務め
藩に貢献した多胡家の武家屋敷の老門です
その佇まいは往年の津和野藩の隆盛を今に伝えています
津和野と言えば鯉が多い事で有名です
津和野に鯉はもう300年以上も住み続けていると言われています
江戸時代、城中や家老の屋敷に飼われ、観賞と戦乱時の非常食用にされていたのを
町の人びとが真似しはじめたのが津和野の鯉のきっかけだと言われているそうです
当時は鯉のほとんどが黒くて大きい真鯉だったそうですが
最近は観光地の見世物として錦鯉が多く見られますがね
津和野では何百万という黄金の錦鯉を飼ったり、品評会に出して
優秀な成績を競ったりする事はしないそうです
鯉たちはあたかも家族の一員であるかのような
町の隣人であるかのような飼われ方をしているのだそうです
津和野に伝承されて400年の「鷺舞(さぎまい)」も有名です
京都発祥でありながら、現在まで廃絶することなく奉納され続けている唯一の鷺舞であり
津和野の鷺舞は国の重要無形文化財として指定されています
桧でできた真白い羽、2匹の鷺がずれることなくかち鳴らし小刻みな羽の羽ばたきにも
規律正しい所作によって伝統と優美な厳格さを感じさせます
両羽を大きく広げたその姿は本当に美しく必見です!
山陰の小京都と言われ、歴史情緒溢れる津和野の町
ちなみに津和野城は現在城跡のみ存在するそうですが
津和野城跡は山城で観光リフトを使って登城出来るそうです
が、僕達は予定外の三段峡見学に時間がかかり、ファーム ノラでも時間を使ったので
津和野城址の見学は時間的に無理と判断しました
朱門の大鳥居を潜って僕達は津和野を後にします
残す予定は晩御飯を食べて家に帰るのみです
当日晩御飯を食べる予定にしていたのは・・・
山口県六日市の山賊です!
昨年春の「次男を訪ねて三千里」の帰りに岩国の山賊で3人で食事をしましたが
六日市の山賊で家族で食事するのは初めてでしたね
まあメニューはいつもの、山賊むすび・山賊焼・山賊うどんですがね
しかし現在、六日市の山賊は改装工事中だという事で
山賊に着いて料理を食べ始めるまで2時間もかかりましたぞ!
万凛ちゃんはブツブツ文句ばかり言ってましたな~ 笑
文句を言っても状況は変わらないんです、ここは辛抱ですぞ!
と、言う事で時間も遅くなったので長男に山賊むすびと山賊焼の持ち帰りをお土産に
僕達は家路に着いたのでした
長らくのご清聴ありがとうございました! ジャンジャン!!