先日、娘が部屋の掃除をしている時こんな物が目に入った。
「まりんちゃん、これ何？」
「リョウタお兄ちゃんが描いた絵本よ。」
リョウタとはうちの次男坊で現在大学３年生である。
福岡の大学で野球部の寮に入って野球をしながら将来教師に成る為の資格を取るために勉強しているのだ。
娘に聞く所によるとこの絵本次男が中学３年生の時授業の一環として近くの保育園に交流に行って園児に読んで聞かせるのに描いた物だと言う事であった。
あるむらで、ハムスターのたかしくんとたろうくんがいました。
そのふたりはとてもなかよしで、ほとんどまいにちのようにあそんでいました。
サッカーをしたり、ボールなげをしたりトランプ、おにゴッコなどもしました。
あるとき「ちゃんばらゴッコ」をしようということになりました。
しんぶんしをほそながくまるめてけんをつくりました。
さいしょはたのしくあそんでいたのですが、あとになってくると ちからのつよい、たかしくんがかちつづけるようになりました。
すこしもたのしくなくなった たろうくんは、しんぶんしでつくったけんを
「たのしくない！」
といいながら たかしくんになげつけて、プンッとあっちをむいてしまいました。
おこった たかしくんはつくったけんでちからいっぱいたろうくんのあたまをたたきました。
すると たろうくんは なきながらそとへでていってしまいました。
たかしくんはさいしょ
（たろうくんがいけないんだ）
と、おもっていたのですが、あとになってくると
（ちょっと やりすぎたかなあ）
とおもうようになり「ごめんね」と あやまりにいくことにしました。
すこしさがすと、たろうくんは、こうえんのブランコにちょこんとすわっていました。
あやまりにいこうとしても なかなかあしがまえにでませんでした。
（どうしよう どうしよう？）と なやんでいるあいだに たろうくんはむこうへいってしまいました。
たかしくんは とてもがっかりして（あした、あやまろう）と おもってきょうはいえにかえることにしました。
たかしくんのいえと たろうくんのいえはとなりで、おおきなこえでよぶと すぐにきこえるくらいでした。
たかしくんは なんどもよぼうともったのですが はずかしくて、いつもふとんのなかで なやんでいるだけでした。
じつはそれは たろうくんもおなじでした。
（ぼくが なげつけたから、あやまらなきゃ）
ふたりとも おなじように どうやってあやまろうか かんがえていました。
それは ともだちだからです。
ほんとうのともだちはそういうものです、つぎのひ、きのうのよるに（ぜったいあしたあやまろう）と こころに
きめていたので、さっそく たろうくんのいえのほうへ あるいていきました。
すると たろうくんのいえのドアがガチャッとあきました。
あわてて たかしくんは ちかくのきにかくれました。
すると なかから たろうくんがでてきていえのまえにたちました。
そして、たかしくんが ちかくのきからみていると、
「ぜったい あやまるぞ」と いうちいさなこえがきこえました。
そのとき たかしくんはなみだが でてきました。
そして おもいっきりはしっていって なきながらおもいっきりおおきなこえで
「たろうくん ゴメンね！」と いいました。
すると たろうくんも
「うん、いいよ こっちこそ、ごめんね！」と いいました。
ふたりとも、とてもいいきもちになりました。
そしてふたりは なかなおりすることができました。
そしてふたりは いままでいじょうに なかよくなることができました！！
最後まで読んで頂きありがとうございました、笑
僕は次男が描いたこの絵本、初めて読んだんですよ、存在も知らなかった。
なんだか今年の東日本の震災の時のＡＣのコマーシャルにあったような内容だと思ったんですよ。
この絵本を６年前に描いたと言う事ですよね。
親が思うほど子供って子供じゃないのかも知れませんね～、ちょっとそんな気がしました。
僕から見ると次男は甘ちゃんなんですよね～、、、
中学生の次男が一生懸命に描いて園児に読んで聞かせたんでしょうね～、しかもその園児の中には当時うちの娘、彼からすると妹がいたんですよ。
まりんちゃん、お兄ちゃんの朗読をどんな気持ちで聞いたんでしょうかね～、、、
次男は僕から見ると甘ちゃんですが、僕の中学３年の時と比べると だいぶんマシですね～、笑
これを読んで少しは見直しましたね、ジャンジャン！！