電子書籍、ようやく読了。 | PERFECT PERSONAL WORLD

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西に東に、はてしない追っかけ日記

電子書籍版「江神二郎の洞察」本日読了。


12/30~1/8までなので、10日間。年末年始の忙しさはあったにせよ、紙の本なら多分じっくり読んでもこの半分の期間くらいで読めたろう。

ミステリ論的な内容が多かったり、短編集で長編を読むような「引き」はなかったにせよ、かかり過ぎたと思う。


初めて電子書籍で小説を読んでみて、先ず思ったのが、気軽にページをめくれないもどかしさ。
確認で、読み返そうと思っても、スクロールバーで戻るか、ページをスライドしていくしかない。まあ、その為に「しおり」の設定があったのだろうけど。

メインの端末はiPad2。同期しているiPhone4でも読んだけど、先ずiPhoneだと、本のレイアウト自体がかなり違って、目先の文章を追って行ってしまう。
なので、どうしても、集中できなかった。折角の学生アリスの初短編集なのに、勿体無い(~_~;)

何より、一番もどかしかったのは、上記の内容とも被るけど、「気軽にページを開けない」ということ。どうしても、アプリの立ち上げから始まるから時間がかかる。


そういう意味で、手にとってページをめくるという、その「行為」自体も含めて、「本を読む」ということが、自分は好きなんだなと実感した。
文章を目先を追ってしまうという話をしたけど、電子書籍だと、スクロールバーと一緒に、本の何割を読んだかという、パーセンテージが表示される。
それより、しおりやスピンの位置で目で残りのページを測る方が、趣きがある。本当に楽しんでる本なら、「終わってしまう~!」と惜しみながら、大長編なら「ここまで読んだ!」と達成感を感じながら……

とはいえ、電子書籍を全否定しているわけではない。前に書いた、瑠奈嬢の写真集は、十分に「見れ」たし、長編小説ならきっと違う感覚で読めるだろう。

一つ反省として、iPad2とiPhone4の両方で読んで、集中出来なかったこと。次に控えてる、「小説 仮面ライダーW~Zを継ぐ者~」は長編なので、iPad2で統一して読むつもり。
旅行、外出での荷物が減ったり、転売出来ない(^_^;)分、手元にずっと残るのは魅力。まだまだ、電子書籍との付き合い方を探っている最中、


「読書」という行為について、考える良い機会だった。


ふと思ったけど、電子書籍では名作「薔薇の名前」のトリックは出来ない……?

いや○○に、仕掛けておけば出来るけど、即効性はないかな?(笑)



内容に直接触れない感想を少しだけ。


有栖川さんが、後書きで「27年越しの短編集」と仰っていたけど、それだけ長い期間の短編集って読んだことないな。
学生アリスといえば、クローズドサークルだけど、それが無かった分、新鮮に読めたし、あえて今までアンソロジー入っていた作品を飛ばして読んだ甲斐はあった。

多分、次の短編集に入るであろう、「競作 五十円玉~」入っていた「老紳士は何故…⁉」以外は読んでなかったし。
「月光ゲーム」で触れられた、アリスと江神さんの出会いや、「孤島パズル」で触れられた、マリアのEMC入部のいきさつも読めて感動!

そういえば、有栖川さんが「収録された作品の中には、漫画化されたものもある」と仰っていたけど、建築探偵シリーズでも作家・学生アリスシリーズでも、新本格を漫画化されたものをちゃんと読んだことがない!
コンビニ本を立ち読みした程度。思い入れのあるシリーズだと、太田忠司さんの狩野俊介シリーズが何度かコンビニ本や、「少年チャンピオン」で漫画化されたけど……

「月館の殺人」は漫画スタートだから別扱い。「相棒」の漫画も立ち読みのみ……

絵のイメージに拒否反応を起こしてるのだろうけど、大体で登場人物が美形で描かれるのが嫌なのかな?(笑)


なので、今(勿体無くて)積んでる「Another」の漫画が、その最初の一冊になりそう。
アニメを先に見たから、抵抗が少ないにせよ、チラ見した段階で絵に納得したし!

同じ角川発の、「氷菓」と「ビブリア古書堂」の漫画は立ち読みしたけど、絵のクオリティでどうしても、「Another」と較べてしまって……(^_^;)m(__)m