入り口では、スカイシアターと同じく、シンケンレッドが握手でお出迎え。
ホールへ入ると、舞台に向かって、階段状に下っていく形で席が配置されているのが見えた。
今回の私の席はN列。後半かなと思いきや、ステージから見て、1/3くらいの前方。席は上手側で、メンバーとしては、ことはちゃん側だった。
ステージは、一段上がった中段と、高めに作られた上段。色は、薄い灰色で、上段中央部に配された吊り下げ式のスクリーンや、後に展開される斜幕と共に、いわゆるキメ技に対して、映像やエフェクトによる演出が映えていた。
前身である、スカイシアターと同じく、会場内はドーナツやパンフレットの売り子が歩いている。
時間が来て、桃色の黒子(桃子?・笑)の女性が元気良く前説。
そして、いよいよ開幕。
ストーリー(うろ覚えなので、大体)
ドウコクが復活し、合わせて十臓やアクマロも復活した外道衆。
そこに登場する、流之介、茉子、千明、ことは。4人は、薫レッドと共に戦っている。
一方、影武者として、皆を騙していたことを気に病んでいる丈瑠は、志葉の家を出ている。それを気にかけている源太。
そこに外道衆が襲撃。丈瑠を捕らえる。
襲撃から逃れた源太は、流之介らに助けを求める。丈瑠は、ドウコクの作り出した、特殊な空間に囚われている。
「私達には、丈瑠が必要」と、薫レッドが止めるのを振り切って、丈瑠の救出に向かう5人。
5人に襲いかかる、アクマロ、薄皮太夫、十臓ら。襲撃をかいくぐって、丈瑠の元に辿り着くも、6人は変身ができない。実は、丈瑠を捕らえたのは、シンケンジャーを変身が出来ない空間におびき寄せるドウコクの罠だった。
絶対絶命の6人を救ったのは、6人の絆の力でできた、空間の割れ目からやってきたダイゴヨウ(文字通り、棒の先に吊された提灯だった・笑)と薫レッド。
薫レッドは、6人の絆に感じ入り、丈瑠と共に戦う決意をする。
グリーン、ブルーに倒されるアクマロ、ピンク、イエローに倒される薄皮太夫(ピンクがあっさりと三味線を破壊してて、ヒドかった・笑)、桜舞い散る映像の中、最後の決着をつける、十臓と丈瑠レッド。
いよいよ、ドウコクとの決戦。圧倒的なドウコクの力の前に崩れ落ちる7人。丈瑠レッドはインロウマルを使用、スーパーシンケンレッドに変身。7人の合体モヂカラ、「絆」の舞に、ついにドウコクは倒れる……
ショーの雰囲気としては、スカイシアターの屋外に対して、屋内を活かした映像演出や、ワイヤーアクションを利用した「高さ」(雑誌インタビューでJAEさんが、そこをウリにしていた)が目立ち、太秦映画村でのショーを思わせる。
一方で、中段部の床が開き、奈落の下へのダイブ等、アクション面での思い切りの良さが印象的だった。
こういう場に来ると、どういう人達が、どんな気持ちで番組を観ているのかを実感できる。
最初に、流之介ら、続いて源太が登場した時の歓声。
一際歓声が大きかった、丈瑠が登場した時の歓声。
流之介の台詞を、丈瑠が「長い」と切り捨てた瞬間の歓声は凄かった。
一方で、子供達の泣き声や、シンケンジャーへの惜しみの無い声援。
演じる6人も、きっと生で視聴している人間の存在を実感していることだろう。
アンコールで姿を現した6人は、清々しい笑顔をしていた。
「無事に四期目の初日を迎えることができました!」
アンコールでの丈瑠の言葉に、初めて自分が見ているのが、四期目の最初の公演であることに気付く。
「源ちゃん、初Gロッソ、どうでしたか?」
茉子ちゃんの言葉に、初Gロッソだった源太は、感激したように、「ホッとしました!」と応える。
その後もメンバーのコメントが続き、平行して行われている、「天装戦隊ゴセイジャープレミア発表会」の宣伝が行われ、最後は丈瑠の、
「これにて、一件落着!」
の掛け声で、公演の幕が降りる。
舞台袖に消えるまで、6人の侍達は、笑顔で手を振り続けていた。
テレビ本編より、少しだけ早い、もう一つの最終回。そして、その先には全国を巡る、最後の最終回も待っている。
余談。
閉幕と共に立ち上がった真ん前の席の男性は、知人で、特撮追っかけ、特に戦隊追っかけの世界では高名なSさん!
お互い「あ!」、次いで「気付かなかった!」と爆笑。
Sさんとは、昨年秋の臨ちゃんのイベント以来で、「臨ちゃん観に来たの?」と言われて苦笑い。
Sさんには、その時に、ファイナルライブツアーのチケット獲得方法を教えていただいたのだが、当のSさんもチケットが取れていないという。
毎年ファイナルライブツアーで全国を回るSさんでも取れていないという状況。今年がいかに異常な事態なのかを実感……
Sさん「ひょっとしたら、大阪は出待ちで行くかも……」
この日の戦隊Vシネ映画の出待ちに向かうSさんを見送りながら、まだまだ世の中には凄い人がいるんだと実感……(笑)