勤め先のパチンコの託児所での出来事。
毎週末ほとんど必ず来ている小学校3年生の男の子、Eくん
彼は幼稚園ほどの年のころから利用しているようで
もうすっかり常連さん。
そんな彼が来ていたある日曜日の話
あたしは昼から託児所が閉まるまでの勤務のため託児所に向かった
扉を開けて中の子供を確認すると
「おはよう!せんせい!」
その言葉とともにEくんが出てきた
当たり前のようにいる彼はとても明るくて元気でやんちゃな小学生
最近力がついてきて時々手に負えないこともあるくらい元気
笑顔がかわいくて、怒られたらしょんぼり。
友達とうまくいかないと怒ったりするけど
ちゃんと自ら近寄って仲直りもできる。
そんな喜怒哀楽、感情表現豊かな彼は
まわりの小さい子や同い年くらいの子たちのリーダー的存在でもある。
ここ、キッズルームでは2時間に1回、子供の様子をインターホンで
確認しに来てもらうシステムになっている。
水分が足りなくなったり、キッズの中でケガなどをした場合、
何か必要なものがあった場合に知らせる為だ
何もないときは子供の様子を伝え、親御さんはパチンコに戻る。
常連の彼の一家はきちんと忘れることもなく、様子見に来てくれる。
その日キッズが閉まる1時間前
続々とお迎えが来る他の子たち。
Eくんを含め数人が残ってる時、Eくんのお母さんがやってきた。
他の子たちが、「おおっ!E!お迎えじゃない?」と言う中
Eくんは小さな声で「違うよ」とつぶやき、ただゲームを見つめていた
「○○ですけど、様子見に来ました」
「あ~違ったね~」「お迎えじゃなかったー」他の子はざわつきながら遊びに戻る
Eくんは
「ほらね、お迎えなんかじゃないよ。こんな早くに来るわけないじゃん」
と、今まで見たことのない寂しい微笑みを浮かべて言った。
彼から出た顔と言葉はまだ小学生とは思えないようなものだった。
あたしはただひたすら複雑で、締め付けられる気持ちを抱えながら
涙をこらえていた。