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エスね。
これね、ほぼほぼノンフィクションなの。
100%真実かどうかは知らない。
作中には語られてないし。
でも、本当にあった事件が元になったのは事実。
そもそも。
この作品を知ったのは授業。
心理学の授業で学んだの。
それでこの映画参考になるから、ぜひ見てみてねって。
事件の概要聞いて凄く興味を持って。
帰りに借りて帰ったの。
事件ていうのはね。
このお話でいう事件は起こりえないと想定していたの。
観察者がいるからね。
実験だったから。
ドイツのある町の雑誌や新聞に広告が入ったの。
心理学実験の協力者を募集していますって。
実験を最後まで遂行しきれたら多額の報酬を支払うって。
確か、男の人限定かな。
その広告を見つけて、ある男性記者が参加することにしたの。
もしかしたら面白い記事を作ることが出来るかもしれない…。
そう思って。
集まったのは、20人くらい。
20代後半から50代前半くらいの人々。
黒人も白人も関係なく。
実験を始める前に心理テストのようなものをやるの。
3,4日くらいかな。
その間にみんな仲良くなるの。
そんなさなか、タクシー運転手の仕事中ある女性の運転する車と接触事故を起こすの。
その女性と親しくなって恋愛関係になるには時間がかからなかったわけだけど、
なぜそうなるのかはよくわからない(笑)
一方で彼は秘密裏に伊達眼鏡を作ってた。
そのメガネには隠しカメラが付いていて
スイッチ一つで録画ができた。
いざ、実験。
実験っていうのは、実物にすごくよく似た刑務所を用意して
看守と囚人に分かれて、そこで2週間ほど生活するというもの。
看守側には看守の衣装や看守が持っていそうなものを用意する。
そして、実験者は言うの。
「この実験は君たちにかかっているといっても過言ではない。
君たちが彼ら囚人にここでのルールをしっかり教えて、取り締まるんだ。
これは実験だなんて考えないでいい。
君たちは今日から看守なんだ。」
囚人側には下着を脱ぐように指示されて、布1枚だけ配布される。
それを着て3人一部屋で3段ベッドとトイレくらいしかない部屋に入れられるの。
看守は6人。
囚人はその倍以上。
そんななかで事件はスタートするの。
最初のうちは平穏に時間は過ぎていくの。
刑務所ごっこみたいなもんだろうって感じ。
でもルールは絶対。
食事の時間になって、牛乳を飲まない囚人がいたの。
彼は牛乳を飲むと気分が悪くなるから飲めないって言った。
けど、看守はルールだから飲めという。
険悪な空気が流れる中、主人公は牛乳を奪い取り自分で飲み干した。
「これでいいだろ?」
その時はそれで済んだ。
けれど、徐々に看守たちが厳しくなってくる。
ルールを守らせなければルールを守らせなければルールを守らせなければルールをも守らせなければむしろルールは我々だルールは我々だルールは我々だルールは我々だ我々が言ったことこそが絶対だ
主人公は問題が起こったほうが面白い記事が書けると
看守たちをおちょくるたびに看守たちの苛立ちは募る一方だった。
実験をいい結果で終わらせたい
そのためにはルールを守らせるのが我々の役目だ
だがあいつがいちいち邪魔をしてくる
あいつのせいでほかの囚人たちも調子に乗る
あいつを懲らしめなければ
奴らを懲らしめなければ
看守たちが暴走していく。
ほんとね、怖いの。
だって心理テストをやってる段階では、みんな仲良くしてたのよ。
なのに看守と囚人に分かれて過ごす間にどんどん看守は威圧的になり囚人たちはやる気をなくしていくの。
看守たちはそれこそ、自分たちが世界の中心のような、振る舞いをし続けるの。
絶対なる神は実験者である男性博士。
次に神に近い存在は我々看守。
それ以外はみんな我々の言うことを聞かなければいけない。
そのうち事件補助をしていた女性博士や男性研究員にも危害を加えるようになって。
最終的にたかが事件で2人が精神に異常をきたし、1人は死亡。
実験者も問題があるの。
女性博士は早い段階で問題が出てきたこの実験を中止すべきだと強く言った。
けれど、実験者はこれは興味深い結果だといって実験を続けたの。
そのくせに実験者はたびたび席を外してお偉い方々と食事に行っていた。
実験監督の彼が一番実験の様子を知らなかった。
実験者として失格だよなぁ。