同じ声楽の先生についている門下生のサークル練習に行って参りました。

ここの練習は月に一回ですが、無謀にも、今月末に市の合唱祭に出演することになっていますので、先月くらいからは結構な時間をその特訓に割いております。

「合唱」の祭典に出演するとはいえ、当日は都合の悪い人も続出で、ただでさえ少ない人数がますます少なくなり、どうやら指揮者ピアニストを除くと歌い手はたったの6人。ソプラノ3、アルト2、テノール1という超・小編成の合唱です。

そして、ここのメンバーは漏れなく、個人またはグループで声楽のレッスンを受けている人たちです。ここで重要なのは、「合唱」のレッスンではなく、「声楽」のレッスンを受けているということ。

みんな、ソロの練習はしていても、合唱の経験がある人がほとんどいません。

なので、合唱をやっている人なら当たり前の、

  • 指揮者を見て、指揮者に合わせる
  • 周りと音やリズムを合わせる

ということが、とっっても難しいようです。

もちろん、先生ご自身も、「ここは合唱団ではなくソリスト集団ですから、全員自分のソロだと思って声を出してください。周りに合わせる必要はありません」って言いきってらっしゃいましたから、仕方ない部分はあるのですが。

そう言って始めたとはいえ、やはり最終的には合唱だし、先生も合唱経験が豊富でいらっしゃるので、テンポがまったく合わないとか、音程が間違っているとかは我慢ならないようで。

一番難しいのは、全員のテンポを合わせること。

指揮に合わせる、という基本的なことができればどうってことはないのですが、普段は自分のテンポで、ある程度好きなように揺らして歌ってきた人たちの集団には、相当敷居が高いようです。まず「イン・テンポ」からして無理ですから。私はまだ合唱経験が多少ありますが、それでも、本当のインテンポは難しいです。その上この曲、結構テンポチェンジがあるので、乗り遅れないように指揮についていかないといけないのですが。

ただでさえ「指揮に合わせる」のが難しい人たちの集団なのに、みんなまだ譜面を覚えていなくて、顔が上がらないので、乗り切れません。

本番まであと二週間、本番前日に再度練習をしますが、おそらく、このグループの「合唱」が「合唱」の体をなすところまで行くのは難しいかな、と思います。

まぁ、私も不安ではありますが、初めて大ホールのステージに立つ皆さん、しかも自分が歌っている部分について、遅れているとか、外れている自覚のあるメンバーはもっと不安だろうなぁ、と察します。何せ人数少ないですから…。

先生の目標は、「打ち上げで美味しいお酒を飲めること」だそうですが、果たしてどうなりますやら。