どーも、ポヨです。

GWが終わり、売上も下がり(日経平均も下がり(笑))、なんとも不安な令和スタートですが、本日は本来の本レビューブログです。


Psy-borgPsy-borg
1,728円
Amazon

「Psy-borg」サイボーグ〜精神感応義体〜
著:細井康生
発行:ブイツーソリューション

アメブロガーの方の本(自費出版です!)です。
amazonで販売してます。リアル本屋さんにはありません。

……一言お断りしておきますが、別に何かもらったから、宣伝とか、そういう事ではないです!

本書の構成は、全3章の短編集です。

ストーリー

1:「邂逅」

「わたしサイボーグなんです」

探偵・安藤良介(あんどう りょうすけ)の前に、こう切り出したのは、依頼人・月島華音(つきしま かのん)。

彼女は良介に「生き別れた兄を探して欲しい」と依頼してきたのである。

幼い頃、養子に行く前、兄と2人で家出をした事は覚えているものの、その後の記憶が曖昧になってしまった。

その為、兄を探す手掛かりとして、家出した道を辿ってみようという事となった。

場面変わって

江戸時代

人形師・安東左衛門(あんどう さえもん)は、浅草の見世物小屋に作った人形を興行で披露していた。

彼が作った2体目は、
吉原の遊女・夢千代。しかし、興行主の新門辰五郎(しんもん たつごろう)は、この人形の披露をさせなかった。

夢千代は、花魁ではなかった為、興行で披露すれば、彼女の身に何かまずい事が起きる、と考えたのだ。

しかし、その後夢千代は、流行り病で亡くなってしまう。

その為、夢千代人形は興行で披露され、人気となった。

興行終了後、しばらくして「事件」が起きる。

「殺し」だった。

殺された者の死際や、運良く難を逃れた者達の証言は「夢千代にやられた」だった。

現代と過去、2つの時代の物語が展開、やがて1つに結びつくのだが…。

2:「ORGANOIDよ歩行は快適か」

21世紀の中頃から、身体的に障害を持って生まれる子供が増加。その為、義手などのサイボーグ技術によって、身体的に補う人間も増加した。
それと同時に、AIやアンドロイドも進化・増加。社会生活に重要な存在となっていた。

この時代、アンドロイドは「感情学習プログラム」によって、より人間に近い反応を示し、肉体的にも質感など人間に近くなっていた。その為「彼ら」は性的にも利用されていた。つまり「セクサロイド」である。

しかし、問題はあった。

「二足歩行が出来ない」のである。

人間の義体には、もちろん「脚」はある。歩行も可能だった。しかしアンドロイドだけは技術的に出来なかった。
その為「彼ら」は人の手を借り、車椅子などがなければ、移動できなかった。

それ故に「彼ら」と外出するだけでも、一部の人間から「公共の秩序に反する」とされ、そこから「彼ら」を破壊する行為が横行するようになっていた。

主人公・シドはそれらの調査を行う、半公共の探偵だった。
彼にも「フレイヤ」という「セクサロイド」がいる。

そして仕事の相棒は、AIの「クランツ」。

クランツは感情機能こそ無いものの、頼れる「相棒」である。

今日も「2人」はアンドロイド破壊事件の捜査の為、あるカルト教団を調べていた。

調査を進めるうちに、「2人」は教団の本拠地へ向かう。そこで驚愕の「真実」を知ることになる…。

3:「静寂」

4人の人物が登場。

過酷な戦場をメインに、アンドロイド(ウォーロイド)を修理する、I(アイ)。
ウォーロイドを遠隔操作し、戦う「軍人」、 J(ジェイ)。
兵士として戦場で戦う、K(ケイ)。
そして謎の存在、L(エル)。

それぞれのストーリーが進行していくうちに「以外な形」で物語は展開し、1つにまとまっていき……。

……と、いう感じです。

「SF」ですが、「サイエンス・ファンタジー」と読んだ方が良いです。

しかし、「サイエンス・フィクション」です。

私自身、最近のミステリーは「まったく」読んで無いのですが、久しぶりに「読ませる」ミステリー、という感じでした。

特にお気に入りは「2つ目」のお話。
シドとクランツ、人とAIのコンビは、「近未来の出来事」を予感させます。

……「杉○ 右○」なんてAIが出たりして(笑)。

3つのストーリーは決して絡みませんが、この本の「テーマ」は、

           「心」とは何か?

と(勝手に)解釈しました。

人工知能やロボット・アンドロイドの発達が、人類を救うのか、脅かすのかはわかりません。

ですが、

人は神にはなれない、と私は思ってます。(ん?なんか変なフラグが立ったような(笑))

…いかがでしょうか?SF小説でも私の場合、ドンパチやってるストーリーばかりで、本書のようなサイバーパンク系(と、分類させていただきます)は読んだ記憶が無いので新鮮でした。
(攻殻機動隊やブレード・ランナーは観てます)

また「神林長平」(戦闘妖精・雪風の著者)の本が好きな方にもオススメです。

また本書が気になった方は、「細井康生」さんのブログも見てみてください。


ではまた!