新世紀エヴァンゲリオンはメンヘルの宝庫
葛城ミサトはADHD
なんか最近、「エヴァンゲリオン」界隈がザワザワしてると思ったら、また劇場版が公開になるのね。
実は私、エヴァンゲリオン関連の解説本(共著)が2冊ある。とはいえ、書いたというか「書かされた」のは初期のテレビアニメ版の頃なので、自分で読んで「こんなこと書いてたの?」と驚くほど内容は何も憶えていない。とにかく、金曜日にダンボールで全回分のVHSがダンボールで届き、週末で全部見て月曜日には「プロットを出せ」というトンデモな仕事だった。
エヴァンゲリオンに限らず、アニメの登場人物というのは誇張して描かれるのでメンヘル的に見ると全員「クロ」だ。エヴァではアスカが思春期性うつ、シンジは毒親に育てられたアダルトチルドレンの典型だろう。
で、書いた当時は気がついていなかったが、久しぶりに読み返していたら、葛城ミサトは完全にADHDだな。優秀な軍人ながら、その闘いぶりは「女の勘よ」と言い放つギャンブラーっぷり。しかも部屋には開けていない引っ越し荷物のダンボールや空いた酒瓶などが放置され、荒れ放題。コンビニ飯が常食で、アル中と……数え始めたら兆候にキリがない。
リアルの世界でADHDの職業は、圧倒的に「専門職」が多く、米国では軍人として成功している人も多い。どのくらい前のデータかちょっとわからないのだが、昭和大学付属烏山病院に発達障害で通院している人の職業を調べたところ、ASDの人は定型的な事務職が多く、ADHDは専門職が多数だったという。ADHD146例のうち、専門的・技術的職業が48%、事務職34%、サービス業6%、運輸・包装・清掃が5%という内訳だったらしい。
自分の好きなことには没頭して取り組むADHDは「自分が好きなこと」が仕事にできれば勝ったも同然だ。
↓決めつける、キミはADHDだ!
※画像はお借りしております