小滝駅近くにある黒部川電力姫川第六発電所ならびに新姫川第六発電所へやって来る。実は、ずっと建設中だった新発電所がすでに運転開始されていたのをウェブサイトで知った。上流の取水口には鉄骨の足場が残っていたし、水圧鉄管でもまだ工事をしているので、工期が延びていると勝手に思い込んでいたのだ。 

 

出力27,900kW、一般家庭で約28,100世帯の電力を賄う水力発電所が完成したのは、再生可能エネルギーの需要が求められる今日にあって大きなニュースのはずだ。私も本編で紹介すべく準備を進めたい。(写真/フェンスに掲げられた標識には確かにこの4月に運転開始されたとある) 

 

小滝駅構内にあるスピーカーから「突然の放流に注意してください」というアナウンスが辺りにこだまする。この姫川流域にはこうした水力発電所が多いから、上流では中部電力、下流側ではデンカや黒部川電力が定期的に注意喚起をする。その放送は何回か繰り返され、同時に黄色いパイロットランプが回転する。 

 

今日は上流に残っていた足場も撤去されていた。残工事もあと僅かなのだろう。この谷で多くの人たちが工事に従事していたはずだが、それも一段落し、また別の現場へ移って行くのだろう。平岩駅前で頑張って営業を続けている商店も、そうした人たちの利用が減って閉店を考えなければいいがと心配になる。(写真/大きな桜越しに小滝駅をみる) 

 

今朝、姫川第5橋梁で一緒に撮影した長野ナンバーの車の持ち主とは、その後も第8下姫川橋梁を撮影した後に会い、少し話をさせていただいた。次の南小谷駅行きはどこで撮るのか訊ねたところ、「横川橋梁にするか、平岩駅で雑観を撮るか迷っている」と話してくれた。(写真/小滝駅付近は紅葉にはまだ早く、横川橋梁まで戻って来る) 

 

折り返しの糸魚川駅行きは、南小谷駅付近で撮影しようと松本方面に車を走らせる。すると石原下踏切を、先ほど横川橋梁で撮影した南小谷駅行きが走っている。急いで宮本踏切に先回りして、逆光のすすき越しに何とか後追いのキハを収める。この後、折り返しの列車もこのアングルで動画を撮影する。 

 


この前、デジタルカメラを落としてしまった。幸い、使えないことはないが、少し動作が不安定になった。もう何年も使ってきたのでこの機会に買え替えようとしたが、以前より値上がりしている。そんなことから中古品で、しかも今と同じ機種を購入した。ネットで購入するのは躊躇う気持ちもあったが、とりあえず本日問題なく使えて安心する。ただし色は選べなかった。これからはこのカメラがメインで旅することになる。 
 


クランクアップ!大糸線JR西日本区間ロケ END