「食育」に注目が集まる中、給食をよりおいしくして食べ残しを減らそうと、工夫を凝らす取り組みが出てきた。

炊飯器から児童がアツアツのご飯をよそったり、レストランのシェフが子供の苦手な魚や野菜をおいしく変身させたり…。

「おいしい給食日本一」を目指す東京都足立区には、“飽食時代”の子供の食欲をそそろうと、試行錯誤を重ねる姿があった。(津川綾子)

◆家庭用炊飯器で

小さな手で炊飯器を開けると、ふわっと白い湯気が上がった。

足立区立鹿浜西小学校は昨年秋から、クラスごとに交代で週に1度、炊きたてご飯を味わってもらおうと「炊飯器給食」を始めた。

この日は2年1組の児童28人が、5つの家庭用炊飯器から食器にご飯をよそっていた。

献立は、ちりめんじゃこと野菜のあえ物、だしからきちんと取ったじゃがもち汁、ひき肉の表面にごまをつけてみそ味で焼いた「松風焼」と和食の品が並ぶ。

「いただきます」から5分。

1人、2人…とお代わりに立ち、5つの炊飯器はすぐ空っぽに。

「いつもはお代わりしないけど、ホカホカしておいしいから」と橋本菜来(なこ)ちゃん(8)はペロリと平らげる。

炊飯器を用いた給食は「おいしい給食」を目指す足立区が昨年秋、給食モデル校の小中6校のうち、4校で試験的に導入。

「きっかけは『区内で転校後、給食を残すようになった』との保護者の声。

給食の残菜量を区内小中学校で調べたら、思いのほか多く驚いた。

給食をおいしくすることも対策の一つと取り組みを始めた」と笠尾康俊おいしい給食担当係長。

「おいしい給食担当」は今年4月、教育委員会に新設され、多様な試みを取り入れた。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/325879/
スープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作る/遠山 正道



<出版社 / 著者からの内容紹介>
いま流行りのスープ屋は、一会社員の"ひらめき"から始まった――。

三菱商事で初となった「社内ベンチャー」企業の苦悩と感動、たまに涙の物語。


<内容(「BOOK」データベースより)>
「スープで腹一杯になるのか」、「夏はどうなんだ」、「価格が高すぎる」、猛烈な反対にあいながらスープ専門店を立ち上げ、三菱商事初の“社内ベンチャー制度”で会社を作り、サラリーマンのまま、社長になった―。

一社員のひらめきから始まった世界一のスープ・プロジェクト
南の子供が夜いくところ/恒川 光太郎


現実と異世界が交錯する特異な小説世界を築いてきた怪奇幻想小説の旗手が、新境地に挑んだ。

よく柳田國男や泉鏡花を引き合いに語られてきた従来の日本的風土から離れ、南国ポリネシアの架空の島々を舞台とした連作短編集。

熱帯の情景を端正に描き出しつつ、読者を幻惑し、奇妙な懐かしさを抱かせる“恒川ワールド”は変わらずだ。

「昔からあまのじゃくなので…。同じようなものを書き続けてもつまらないし、読者の期待をいい意味で裏切るような“未開拓”の部分に挑戦したかった」

謎の廟(びょう)の呪(のろ)いを探る観光客、がけの廃墟(はいきょ)で息子の死の真相を追う父親、土中に埋まった海賊…。それぞれ別の主人公による小編に、神秘的な女性呪術(じゅじゅつ)師と事情を抱えた日本人の少年が絡み合う。

家族の別離や死といった悲惨な展開にも出くわすが、登場人物はいつもどこか、淡々としている。

「例えばお母さんが死んだら悲しいけれど、お葬式の日にポタージュスープを飲んで、おいしいと思うかもしれない。悲惨なことがあったときにも、人間はほかの要素に囲まれている。その多面性こそリアルだと思う」

今作のイメージは「カラフルで、明るく広がっていく感じ」。

作中に充満する熱帯の雰囲気は、今年で9年ほどになる沖縄生活で培われたものが大きいという。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/books/breview/357565/