床板、屋根板は小国杉 | 日本一の若手職人育成企業を目指すコテ山のブログ

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株式会社バウビオジャパン代表のら山川です。 建てていただいたお客様と生涯のお付き合いをどうやって達成するか日々真剣に考えています。

皆様おはようございます♪


いつも貴方の蕎麦に…コテ山でございます。


標準仕様シリーズ続いては板材について。

どこで採れて、どんな人がどんな加工をして現場に届くのか?知っておかないと安心して使えない自分がいます。それに加えて、つくり手の方々のおもいをしっかり受け継いで大切に使い、しっかり伝えて大切に使っていっていただけたら嬉しいですね。

何気ない一つ一つの材料が輝いて見えてきます。

こういう素晴らしい材料の価値をきちんと伝えていくのも大切な私の仕事だと思います。


さて。

ひとえに板材と言えど色んな種類があります。

ではどう絞り込んでいくのか?


ざっくりいうと硬い木(チークやカリンやナラなどの広葉樹)か柔らかい木(杉や桧や松系の針葉樹)に分かれます。


例えば冬のない暑いところや靴を脱がない文化の中では、虫に強い硬い木が良いかと。ただし直接足の裏に触れないわけです。だから九州で使うとなればスリッパを履いたり床暖房をつけたり、直接寝転がらなかったり座ったりしなければ、高級感もありステキな材料です。夏場はひんやりした感覚が良いですね。


逆に、柔らか過ぎると傷が入りやすいし伸縮が激しくなります。柱や下地材としては加工がしやすく使いやすいですね。ですから床板としてベストなのは柔らかく、狂いにくい強い木が良いわけです。そして夏場はサラッとしてて冬にはほんのひあたたかみを感じるのが柔らかい木の魅力です。

ちなみに!

同じ温度で硬い木と柔らかい木を並べておいて同時に触ると硬い木を冷たく感じて、柔らかい木は冷たく感じません。

使った後に材料について色々言いたくないので産地から加工まで調べ尽くして納得のいくものをお届けしています。


弊社で小国杉を使いはじめて8年くらいになります。住宅点検の時に毎回見させていただくのですが、見れば見るほど経年変化がツヤが出てきて美しいですね。


今回このブログを書くにあたり皆さんにきちんと小国杉の素晴らしさをお伝えするために久々、製材所さんにお願いして取材させていただきました。


小国杉の植林の歴史は江戸時代にまで遡り250年の歴史があるそうです。

なぜ小国杉が良いのか?

標高450〜900mと高地であり、夏場でも気温が低いので夏の成長が遅く、荒太りがなくきれいな目の詰まった木目と油っ気の多さが特徴です。

現在は小国町森林組合や阿蘇森林組合小国支所により年間の伐採計画に基づいて伐採し、植林も行われきちんと循環しています。




一口で杉といえど日本には約100種類ほどあり、熊本だけでも29種類あります。さらに小国にには主に5種類生息しており、ヤブクグリ、アオバ、エダナガ、そして油っ気が強く、色目がきれいなのがアヤ杉とヤクノシマと呼ばれる種類。この2種類がザファンハウスの板材として使用されるものです。



標高が低いとこの白太の部分と赤身の部分とが4:6くらい。小国杉は2:8から3:7くらい。白太の部分は水の通り道で蜂の巣構造になっており乾燥するとスカスカになります。ですので床板に使うのは赤身の油味の多い部分なのです。


アヤスギ



ヤクノシマ


言われなければわかりませんw赤身が少し違いますかね。

思います、浅はかな知識でうんぬんするよりその道のプロにお任せするのが一番です!しかしモノの前にやはり、人ですね。河津さんの地域への感謝やものづくりに対する姿勢はお会いする度に刺激をいただきます。


白太の部分は負荷の少ない天井材などに使われます。



床板に比べると脆いのでしっかり自然乾燥して仕上げに少し釜に入れて仕上げるそうです。床板をつくると必ずこれも出てくる部分なので今後使い方を考えて使っていきたいと思います。


そして更に移動して乾燥工程を見に岳の湯地区へ。

とにかく地球のエネルギーをガンガン感じるところでした。


いたるところから高温のガスが発生しています。



和室の下から基礎をぶち抜いてガスが出たところもあったそうです。


普通に車道からも(;゚∀゚︎)



とにかくすごい(;゚∀゚︎)



この水蒸気混じりのガスをタンクに貯めて空気に冷やすと120〜130度ほどの熱湯ができます。その熱湯を釜の中に取り込み50〜70度で中温乾燥させるわけです。


夏場で10日、冬場で14日ほど(;゚∀゚︎)


限られたスペースに限られた人のみ、限られた量だけしかつくれません。

ですので小国杉の家に住まれている皆さんは選ばれし人、という事になります(・∀︎・)おめでとうございます。



実際に釜の中を見させていただきました。



詳しくはわかりませんが、木の中の水分子を熱を加える事で水蒸気化させて木の水分を抜いていくのかなーとか考えてました。

しかし木はある程度水分がないと粉々になります。ですから絶妙に床板は10%前後に乾燥させているそうです。なるほど、いい薪になるわけです(・∀︎・)



とにかく、化石燃料や電気に頼らずに乾燥させるこの工程は本当に素晴らしい取り組みだと思いました。


そして乾燥させた板は加工場へ。


この時点でしっかり反り上がってます。



±3mmくらいは動きます。



なので30mmの床板をつくるのに原木は36mmの厚みが必要でしっかり反らせてから削るので後々のあばれがないのです。



そして私のワガママな注文に何回も試作をしてくださってようやくザファンハウスオリジナル小国杉が完成するわけです。本当に手間がかかる工程なので承諾していただいた時は大喜びしましたw


木は二酸化炭素を吸収して成長します。

この小国杉でも樹齢100年くらいすると根腐れをおこしてくるそうです。ですので70〜80年ものを伐採し、きちんと植林して次の世代に紡いでいくことは地球規模で大切なことです。

色んな材料がありますが、次の世代へと九州の森を守っていくことを考えれば、九州の材料を使いしっかり森を循環させていくことは私たちの責務といえます。


弊社の企業理念の最後には

「住環境と地球環境の改善に寄与する」

と掲げています。

何か新たなボランティアや取り組みをするのではなく、私たちのこの家づくり自体が住環境と地球環境の改善に直接的に寄与できていると思います。ザファンハウスで家を建てられたオーナー様もそういう取り組みに貢献された事になりますね。

我ながらいい仕事です( ̄∇ ̄)


この循環を守るためにも、この地域の素材をしっかり生かしきる職人の育成に今後も勤しんでまいります。


これまでブログを書くのに数日かかっています(;゚∀゚︎)

ですのでたまに繋がりが微妙なとこがあるかも知れませんが何とか皆さんにお伝えしたいと思っての文面なのでご理解いただければ有難いです(;゚∀゚︎)


皆様にとって今日という日が素晴らしい一日になりますように(。-人-。)