破風、外壁 | 日本一の若手職人育成企業を目指すコテ山のブログ

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株式会社バウビオジャパン代表のら山川です。 建てていただいたお客様と生涯のお付き合いをどうやって達成するか日々真剣に考えています。

皆様おはようございます♪


いつも貴方の蕎麦に…コテ山でございます。


ザファンハウス標準仕様シリーズ次は破風、鼻隠しと外壁についてです。


まずは破風と鼻隠し



以前は木に塗装をしていましたが、現在はガルバリウム鋼板巻きに進化しましたw


コストはもちろんかかるのですが、ここも木やサイディングだとメンテナンスするのに足場が必要となる為苦渋の決断で現在の仕様に。


確かにドイツに行ってみた時銅板で巻いてあるのを見たことがあります。


そして雨樋もガルバリウム鋼板にしています。

こちらもプラスティック製だと紫外線で劣化していくからです。


なので屋根周り、瓦、破風、鼻隠し、雨樋に関してはほぼほぼメンテナンスフリー仕様になってます。


そして軒の出です。



最近では軒の出のない家が増えてきてます。

…が、防水からしてる施工している身からすればリスクでしかないです。

軒の出をつくらないことで屋根面積を減らして、軒の施工を減らして工事面積を削減してコストを落として、漏水リスクは高まり、外壁の痛みは当然早くなる。

逆に軒の出をつくることにより、初期コストはかかりますが雨から外壁を守り漏水のリスクは減り、紫外線や雨から外壁を守る。

ということは契約段階では軒の出を削減した方がお施主様側も工務店側も契約金額を抑えられるメリットはありますが、住宅ローンは35年。

その間のメンテナンスコストを考慮すれば建築時に必要な事はやっておいた方が長い目でみると実際の建築コストは抑えられますね。


そしてやっと外壁ですね。

ますば色!

色は白!

なぜ白か?

紫外線をほぼほぼ反射するからです。

事実、以前夏場に実験したところ外気温程度にしか熱くなりません。しかし濃い色のサイディングだと56度まで上がりました。

ですから冬場はともかく夏場のことを考えれば外壁は白にしておいた方が室内への影響は少ないと思います。

だから 白 なんです!

□ポイント 夏場の日射熱射対策で色は白


次は汚れについてです。

汚れは大きく3種類考えられます。

1埃

2カビ

3藻


1については軒をしっかり出すことにより、付着にくくなります。乾燥した埃は風で飛ばされたり、雨で流されたりするとして。また、ヨーロッパでは窓が外壁からみると凹んでおり、下端に板金が施工してあり、基本的に窓の汚れが外壁に流れにくくなっています。しかし日本はサッシが外壁から出てきてますのでヨーロッパでの工法や材料がそのまま日本で使えるかというとかなり無理をしないといけないような気がします。なのでヨーロッパで汚れない材料が日本で汚れるのはそういう理屈です。

ドイツやスイス山間部の気候は九州とよく似ています。似ているのは冬と夏の寒暖の差、年間降雨量などです。しかしイタリアやスペイン、フランスなどは地中海気候で年間を通して温暖で、年間降雨量が日本の1/3程度しかありません。なのでドイツやスイスの山間部の家はしっかり軒がかかっており、地中海に近づくにつれて軒のない家になっていきます。

なので九州で家を建てるのであればしっかり軒を出すという事は気候に合わせた設計を考えれば基本中の基本。軒を出さないという事は気候に背くわけですから相当な代償が必要ということです。その代償とは工事中のコストか、工事後のメンテナンスコストという事になります。



厄介なのは2,3です。

その原因はひとえに水だと思っています。

水が付着し湿度がある時間が長くなるとそこに菌が発生し、藻やカビが発生します。

ですから単純に2,3を避けるには

①雨をできるだけ外壁に当てない

②外壁に水を吸わせない

以上、2点が外壁の汚れを解決する方法です。


対策として

①軒をしっかり出して雨から外壁を守る

②撥水する材料を使う

③ひび割れを防止する

この3点に限ります。

③に関しては下地の部分で述べます。

①に関しては上記に遡って読んでください。

で、②についてです。


私が知る限り、1工程で撥水の効果を得られる材料は世界で2種類でした。現在の九州産のシリカ入りの欧州壁かドイツのSTO社のストリットロータソン。でバウビオロギーの観点から九州産の欧州壁という商品をチョイスしたわけです。

通常撥水材は塗壁を施工した後に上から塗るものがほとんどでした。となると劣化も早いし傷が入ればそこから水が入り悪さをしたりします。

なので練り物そもそもに撥水する材料を混入するのがベストなのですが、撥水させる材料を水で練るわけですから相当な技術や発想を要します。

今まで1000棟以上の外壁工事をしてきて、メンテナンスの向き合ってきた結果この材料に行き着いたわけです。

弊社は年間3割くらいは工務店さんからの下請けでの外壁や内装の左官工事があります。ハウスメーカーさんも。

そんな時、特に指定がない場合は仕上げ材はこの欧州壁を推奨させていただいているくらい信用しています。


③ヒビ割れを防止するについて。

さてようやく外壁の下地に入っていきます(;゚∀゚︎)

ズバリ塗壁の下地はモルタルが一番安心です。

色んなサイディング下地の工法をしてきましたが、施工はしやすいのですが、数年後びっくりするくらいのメンテナンスに遭遇してきました。ですから生涯お客様とお付き合いをしていこうと考えると、ザファンハウスでは怖くてできません。ですから外壁を塗壁でする際はモルタルが良い!というわけでなく目地をつくらないということが基本中の基本だと思うわけです。

単純に工場でつくられてくるサイディングやモルタルと現場で目地詰めして塗る下地材と硬さが違うわけですから、熱や動きが加わった時弱いところに荷重が逃げようとします。その現象が目地に沿ったクラックとして数年後可視化されてきます。

養生期間や工期短縮や手間をおさえることはできたとしても、それと引き換えに外壁のメンテナンス費用をお施主様に負担させる事は私はできません。

ですから工事中はしっかり時間とお金をかけて建ててから費用が発生しにくくするのが正解なのです。

なぜその判断ができるのか?

それら私たちがお施主様と生涯お付き合いをしていく覚悟をもっているからです。建てる時、保証期間だけでなく生涯です。その部分の前提の違いはいろんなところの判断に大きく影響してきています。


さてまずは上棟が終わると耐力面材をはります。

軸組工法とは台風、地震が多い日本において、揺らせて建物を持たせてきた独特な工法です。

なのでヨーロッパみたいに大壁でつくると塗壁は日本において当然割れるわけです。ですから真壁造りが進化してきました。複雑な工法の分日本の職人文化は世界の中でも独特の進化を遂げてきたと思います。

しかし、現在は性能が問われる時代。真壁つくりは建築基準法上、性能上中々難しくなってきました。

そこで大壁工法が主流になるのですが、揺れる軸を隠すわけですから、下手すると表に割れが出てきます。ですから揺らせて保たせるのではなく、動かない構造にしないといけません。



それが耐力壁、耐力面材です。

しかし建物の強度が上がると、地震などで揺れた場合、基礎との連結が弱いと建物ごと転がってしまいます。そこで重要になるのが金物です。



金物の検査は壁を貼ってしまうと見えなくなるので壁を貼る前に検査をします。もちろん社内検査もするのですが通常、土木事務所や市役所からと第三者の検査期間の方に来てもらいます。国も法律で国民の命をを守る為に住宅品質確保促進法でいろいろな取り決めをしてくれています。

建築確認申請通りの金物はもちろん、鍵の本数、ビスの本数、その間隔全てにおいて細かく検査が入ります。

ですので、国が認める安全性というのはこの時点で確保されるわけです。


そして防水について。

弊社では現在、第三者検査機関に防水の検査を受けています。ですので10年間もしも漏水があった場合補償が出ます。と言うか、補償しないでいいように細かくチェックするわけです。



ですから今はハウスメーカーだろうが、ローコストだろうが、地場工務店だろうがこの辺の基本的なところは差がないと思います。力んで言うところでもないかなと。と、見えないところで防水のためにひと工夫入ってますがそこはカットで。


そして、次の工程へ。

壁で生まれる熱は壁で処理します。

それが壁の通気層です。



この通気胴縁。

18mmの杉を使うのですが弊社ではN釘もしくはCN釘の65mmを300mm間隔で止めていきます。

これは外壁と躯体とをつなぐ重要な工程です。

是非皆さんの現場でチェックしてみてください。

サイディングの施工要領書にはN釘もしくはCN釘の50mm以上を450mm以内と記載があります。これは通気胴縁が15mmの時の話です。現在はほとんど18mmでしているところが多いと思います。

建築施工管理の観点では材料の厚みの3倍以上必要なので18mm×3倍=54mm以上。

なのでザファンハウスでは65mmの釘でとめています。かつサイディングより割れるリスクを抑えたいので450mm以内ではなく300mmを基準にしているわけです。そこまでこだわるのは私くらいかも知れませんが、とにかく外壁でメンテナンスが発生したら何万円の補修ではなく簡単に100万に乗ってきます。これはお施主様もショックですが私たちにとっても大ショックです。

だから…工事中にしっかりするのです。それを外注の職人ではなく社員が施工することで徹底することができるのです。慣れた職人は自分のやり方をしようとして中々言うことを聞いてくれません。そうなると品質の保全ができにくくなります。そうじゃない職人さんもいらっしゃいます。往々に前者が多い、だから現場管理が難しくなるのです。



続いてラス網をはります。



このラス網に太い線がありますよね?
これは力骨と言います。
その昔まだモルタルが主流の頃建物からモルタル壁が剥がれないように力骨を建物にグルグル巻きに止めて施工してました。丁寧にしてたわけです。
しかし、サイディングが出てきて工期もコストもサイディングと比較されるようになり、モルタルの工程も簡素化されるようになってきました。その結果この力骨を巻く工程を削減したりしてきたわけです。結果どうなったか?振動が加わって外壁が建物から剥がれようという力が加わると、剥離しヒビ割れが発生。そしてモルタルは割れるという世論が圧倒的に増えてサイディングの台頭が始まったわけです。逆に、関東の高級住宅街なんかではサイディングの家なんかあまり見ません。むしろモルタルの方が多いくらいです。それはきちんと予算をかけて施工してモルタル壁の良さを知ってるからだと思います。
写真の不織布付きのラス網は、まず不織布は防水層であり、調湿層であり、モルタルと繊維が絡まりヒビ割れを防止してくれます。そしてラス網は日本建築学会の基準である900g/㎡以上の基準を満たして、従来の力骨の工法を残すスーパーハイブリッドラス網なのです。こちらの製造会社さんとももう長い付き合いです。日本の中で今のところ一番進化している商品です。改良する時は一度相談があるので毎回楽しみにしています。
これをエアコンプレッサーを使い足の長さが25mmあるステープルで留めていきます。
この留め方が悪いと今度は通気胴縁から剥離します。だからトータルできちんと施工しないといけないわけです。
ここまできちんと職人まで指導して理解して施工できてるのはうちくらいだ思います。
九州で一番塗壁においては施工してきて、一番メンテナンスもしてきたから社員職人を育成するしかないという結論に至った結果です。

そしてモルタルを15mm塗っていきます。
このモルタルも現在の富士川建材さんのラスモルⅡという商品が一番柔軟性があり品質が良いですね。田川でつくられてます。
しかし15mm塗るといっても左官職人というひとでもこの何十㎡もある壁を一定の品質で塗ることはさけて通りたい仕事。それを当たり前のようにやっているだけでもすごいんですよ(・∀︎・)

一度に塗るとダレるんで二回に分けて塗ります。
まず下こすり。



ラス網が隠れるくらいに塗り付けてホウキで荒らして中塗りが食いつきやすいようにしておきます。


そして少し乾燥したら中塗りへ



中塗りを塗る際にジルコニアを15%以上含む耐アルカリ性のあるメッシュを伏せ込みます。色んなメッシュがありますがジルコニア含有量のないメッシュはそのうち焼けてボロボロになるそうです。これを表層に伏せ込むことでまた割れを防止します。


なのでひとえに外壁と言えど、下地からきちんと施工しないとうまくいかないわけです。

ザファンハウスはなぜ外壁は塗壁なのか?

それはトータルのメンテナンスコストが一番低いからです。

それで一番の恩恵を受けるのはお施主様。それには技術が必要です。だから社員職人を育成するわけです。もしも、もしも何かあっても自社で全て完結できます。これからはメンテナンスしたくてもメンテナンスする職人がいなくなってきます。

建てるのは工務店やハウスメーカーが建てますが、造るのは職人です。

であれば職人がいない工務店はその先はメンテナンスもですが、建てることさえ難しくなってきます。

その時に弊社で育てた職人達がこの地域の建築を守る役割を担って行ってくれると思います。

お客様のため、地域の建築のため、これからも若手職人育成に勤しんでまいります。


お待ちの方もいらっしゃるみたいなので一旦投稿いたします!


皆様にとって今日という日が素晴らしい一日になりますように(。-人-。)