ポートレートの撮影場所と背景の処理 背景は舞台であり極めて重要 | 「ポートレート スタジオ ファイン」 =「ファイン メディア コンテンツ ジャパン」

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ポートレートの撮影場所と背景の処理 

背景は舞台であり極めて重要

 

2018年5月版 

2018年12月更新

2019年6月 解説文を一部追加版

 

 

最近の雑誌の写真を見ていますと、

モデル・アイドルの撮影に夢中になり、

背景に留意していないものが見受けられます。

 

 

写真・映像の背景は、

芝居でいえば舞台であり、

被写体を魅力的に表現するうえで、極めて重要です。

 

 

ポートレートの撮影において、

背景についてはできるだけ整理して煩雑にならないようにしなさい

と言われています。

 

 

 そのためには、

自然の中であれば、森や林、海、空などを背景とすれば整理できます

また

 

遠レンズを使用したり、絞りを開放にしたりして美しいボケをつくり、

モデルをくっきりと浮き上らせて見せるテクニックを使うことが一般的

です。

 

背景に通行人や電線やゴミがあったら、

どんなによいポーズや表情のポートレートでも

だいなしになってしまいます。

 

 

モデルとカメラ操作にばかり夢中になると、

ファインダーの中全体を注意することが

できません。

 

モデルの背後に垂直の木や柱がある場合を

角だし」といいます。

 

モデルの首の背後に水平な模様(たとえば電線、木、橋など)がある場合を「首切り」といいます。

 

ともに

よくない構図、背景

とされています。


(私の写真の中にもあり、写真がよければ、

あまり気にしないこともあります。)

 

 

つまり、

ポートレートでは、モデルやそのコスチューム(服)が

はっきりと浮かび上がる背景

で撮影することが重要

です。

 

また、

モデルの側からすれば、

その場所、その背景で映えるのは何色の服なのか、

その場所にあっているのはどのような種類の服なのか

を事前に検討して、慎重に服を選ぶべきです。

 

 

しかし、モデルの背景を整理したり、ボカしたりするのはあくまで基本的なポートレート撮影であり、

どこで撮影したのかが分からないようであれば、わざわざ現地までモデルを連れて行き、ロケまでして撮影した意味がありません。

 

プロ写真家では一色一成先生が、通常のポートレートレンズである80ミリ以上の望遠レンズで撮影をすすめています。背景のぼけ具合がいいとか言うプロカメラマンが多かった時代です。

 

 

手前から無限遠までピントが合っていることを

パンフォーカスといいます。

ポートレート撮影ではそこまでいかないまでも、

背景をボカさないではっきりと撮影する場合もあります。

 

モナリザの背景はきわめて詳細な背景描写があります。

詳細な背景描写は目立ちません。

被写体をくっきり浮き上がらせて写ります。

 

プロ写真家では篠山紀信先生が、背景をぼかしている写真は少なく、パンフォーカスの写真が多かったと思います。

 

 

プロ写真家が仕事として観光写真を撮影する場合はもちろん、

観光協会や公園などがアマチュアカメラマンを対象とした撮影会・コンテストを開催する場合は、

その場所が絶景であり、そこにモデルを配置していい写真が撮れたということが重要なのです。

 

 

雄大な自然(海、川、山、草原、滝)

がある場合は、

まず背景をどのように撮影するかを考え、

その構図にあわせてモデルを配置する

のもポートレートです。

 

 

和服を着た場合は、日本庭園、神社・仏閣、日本的な古い街並み、日本旅館で撮影するとよいでしょう。

 

 

 

背後がそのモデルの家であったり、車であったりすれば、

そのモデルはどのような人なのかがわかります。

 

おそらくそのモデルに注文しなくても自信に満ちた至福のポーズをするでしょう。

 

自宅の応接室や庭で撮影できるならば、

そのモデルのもっともくつろいだ表情を撮影することができるでしょう。

 

著名人を自宅の書斎で撮影した写真が雑誌に掲載されています。

 

 

さまざまな職業の人を撮影する場合は

その仕事場で撮影すると

もっともそのモデルの人間性を

表現できると思います。

 

 

モデルが音楽家であれば、楽器を演奏しながらステージで、

学者や文豪であれば自宅の書斎で、

伝統工芸の職人であればその工芸品を制作しているところで撮影するのが

その人なりを紹介するもっともよい方法です。

 

 

何かに打ち込んでいる姿は写真を見る人に感動を与えるものなのです。

 

 



モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)

女性が喜ぶ花を背景とした写真。

府中市郷土の森公園。

 

 


モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)

モデルの背景の景色の中で、

それに調和した位置に立ち、

ポーズを導いた写真。

東京都 晴海埠頭。


モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)

瀧を背景とした写真。

瀧の表現はシャッター速度によるので、

遅めの方が白い筋となる。

その場合、モデルの動きを止めないとぶれてしまう。

東京都府中市にある「郷土の森公園」の人工瀧。

 

 

モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)
 

海を背景とした写真

舞浜海浜公園。

 


モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)
 

花の中にモデルを立たせて、

花の高さとモデルの高さを調整した。

顔と胸を見せるぐらいの高さにした。

 


モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)

高幡不動尊の五重塔の前。

モデルと五重塔の位置関係、

五重塔とその前の木枝のかかり具合を調整。

 



モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)

モデルが喜ぶ花を背景とした写真。

東京都水元公園。

 


以下は江ノ島 

フィルム時代のコラボ写真。

20年近く前の初期代表作。


モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)-野元美沙江ノ島4

 


モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)-野元美沙江ノ島1

撮影場所は私、ポーズはモデル。

初期の頃はポーズはモデルから教わった。

 


モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)-野元美沙江ノ島3

夕日とモデルの位置関係。

当時はポーズはモデル任せ。
 



モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)-みどり10

湘南海岸

ミス湘南撮影会

湘南のマネージャーが撮影場所とポーズを決めた。

なかなかうまい。

首切りになっているというあら探しをしないこと。



モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)-みどり1
 

湘南女性写真研究会(ミス湘南)の会員のみの撮影会。

江ノ島  危険ですからマネをしないこと。

 

 

 



モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)-野崎瞳4

東京写真連盟撮影会

油壺海岸



モデル・アイドル・女優の写真・映像・映画「ポートレート スタジオ ファイン」(美しく写る・映る・撮る秘訣)-野崎瞳5

東京写真連盟撮影会

油壺海岸

あぐらをかいてみようかと誘導したのは私。

新人の頃から育てたモデル。