★1967年 レゴLEGO 日本語版カタログ HOミニカー ~ 玩具・模型カタログ棚から 038 | ポルシェ356Aカレラ

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しかし、6月に入り蒸し暑い日が増えていますよね。東京では気温が30度超えの日もポツポツ出てきて、これから長い長い夏になると思うと一寸気が重いです。
前回はこのブログのテーマ「コレクション」とは無縁の記事でしたが、今回は本来のコレクション系の記事です。私も子供の頃によく遊んだレゴのミニカーが掲載された、珍しい1960年代のレゴ日本語版カタログをご紹介しますNE☆☆


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★レゴ(LEGO)は、デンマークの玩具会社およびプラスチック製の組み立てブロック玩具のブランドである。
レゴの歴史は、1916年(大正5年)、デンマーク南部ビルン(Billund)でオーレ・キアク・クリスチャンセンという人物が木製家具や木製玩具の製造を始めたことに遡る。「レゴ」のブランド名称は、「よく遊べ」を意味するデンマーク語「Leg Godt」から採られたものである。このレゴ名称を使用したレゴ・グループとしての発足は、戦前1932年(昭和7年)のこと。戦前から一部プラスチック素材の玩具の製造も始めたが、ブロック玩具の製造を開始したのは戦後1949年(昭和24年)である。今日と同じ形状のブロック玩具の発売は1958年(昭和33年)、1963年(昭和38年)にはブロックの素材をアセチルセルロースから、よりクォリティの高いABS樹脂に変更した。このABS樹脂素材のブロックは現在に至るまで高品質を保ったまま製造が続いており、55年前の1963年製のブロックと現在の2018年製のブロックは長い年月を隔てていても結合して同時に遊ぶことが可能である。日本では英国製ミニカー「マッチボックス」の輸入も行なった朝日通商が、1962年(昭和37年)にレゴの輸入販売を開始した(1969年に不二商に交代)。現在、玩具メーカーとしてのレゴは売上げ世界第3位を誇る。

★2018年現在販売されているレゴブロックは、対象年齢が小さい順に「レゴ・デュプロ」、「レゴ・ジュニア」、「レゴ・クラシック」(=レゴブロック)である。
レゴ・デュプロはサイズが2倍大きな1.5〜5歳向けのシリーズ。デュプロの穴2個分でレゴブロックの穴8個分となり、互換性がある。レゴ・ジュニアはクラシックと同じサイズであるが、ある程度形になった大きなパーツが含まれているため、「組立」を学び始める4〜7歳向けのシリーズ。レゴ・クラシックの対象年齢は4〜115歳となっている。
2017年(平成29年)4月1日には、名古屋市に世界で8番目となるレゴのテーマパーク「レゴランド・ジャパン」がオープンした。

●1967年レゴ日本語版カタログ (13.5×13.5cm・4つ折8面)
珍しい朝日通商時代の日本語版カタログ。動くレゴのカタログは別に発行している旨の記載があり、これは自動車カタログでいうところの簡易カタログに当たるのかもしれません。


【中面】

基本セット6種 (800円~4500円)


動くレゴ・・・080・8600円他


321道化師組立セット1650円・322家組立セット1900円・汽車客車組立セット2200円・ガレージ付家組立セット1650円


235ガレージ用品220円・ガレージ組立セット550円他


696ミニカー6台セット(VWビートル他) 800円
699ミニカー8台セット(メルセデストラック) 1800円


698ミニカー12台セット(シトロエンDS他) 1400円


ドア・窓パーツ他


屋根用パーツ他



【HOスケールミニカー各種】


601モーリスマイナー
603シトロエンDS19
605フォルクスワーゲンバス
658フォルクスワーゲン小型バス
659フォルクスワーゲントラック
661フォルクスワーゲン1200(ビートル)
664メルセデスベンツ220S
665フォルクスワーゲン・カルマンギア
666メルセデスベンツ
667フォルクスワーゲン1500(タイプ3)
668フォードタウナス17M
(以上、各120円)

651メルセデスベンツ・パネルバン 200円
652メルセデスベンツ・フルトレーラーパネルバン 290円
653メルセデスベンツ平床トラック 150円
654メルセデスベンツ・フルトレーラー平床トラック 200円
655メルセデスベンツ消防車 200円
656メルセデスベンツ・レッカー車 190円
657メルセデスベンツ大型セミトレーラーバン 290円
※タンクローリーには品番・価格の印字なし(1967年時点で既に絶版?)


●東京玩具商報1966年7月号掲載 朝日通商レゴ広告







●手元にあるレゴのミニカー達
レゴのミニカーはレゴブロックと同じABS樹脂製故か半世紀以上を経ても経年劣化は少ないです。


・フォルクスワーゲン・タイプ2 各種 (全長5.1cm)







・メルセデスベンツ・セミトレーラータンクローリー「シェル」「エッソ」2種 (全長14.5cm)
これは以前にもご紹介していますが画像は撮り直しています。メルセデスのトラック類は、これよりもう1世代前のモデルも出ています。







・品番652メルセデスベンツ・フルトラーラーパネルバン
全長14.5cm・当時定価290円・オリジナルの箱付は珍しいです。




荷台ルーフは着脱式







・VW1500(タイプ3)&モーリス1100 (全長5.1cmと4.5cm)






●2016年製レゴ「イエローサブマリン」組立セット
品番21306。国内価格7000円前後。箱サイズ:縦19×横26×厚さ9cm。組立てると全長25cmのイエローサブマリンが出来上がり、ビートルズ4人のフィギュアも付属します。レゴ唯一のビートルズ物。何とこれは私が子供時代以来50年ぶりに買ったレゴです。






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★レゴといえば、個人的には幼少時に通っていた幼稚園の建物や部屋を思い出します。
私が幼稚園に通った1964年(昭和39年)~1965年(昭和40年)というのはまだ朝日通商がレゴの輸入販売を始めて間もない時期に当たります。しかし、通っていた幼稚園には既に園児用に大量のレゴブロックがあって遊び放題だったのです。私の家でも1965年(昭和40年)にはレゴのガレージセットを東京駅大丸で買い、その後もレゴ製ミニカーやブロックを沢山買ってもらって遊んでいたのです。その頃のレゴブロックには思い入れがあり、半世紀以上の歳月を経た現在も捨てたり知り合いの子供に譲ったりせずに手元に残してあります。自分の子供が出来たら譲るつもりでいましたが、この歳で独身ではもう一生自分で持っていることになるのかもしれません(大汗)。


●1966年8月 レゴと私
これは2015年4月にもアップしていますが、6歳の私がレゴで遊んでいる写真です。撮影は1966年(昭和41年)8月31日。小1の夏休み最後の日。撮影したのは昨年他界した父。レゴブロックの建物と共にシェルのメルセデス・タンクローリーなどレゴ製のミニカーが写っています。






★オマケ: 2018年 東宝映画「羊と鋼の森」
現在劇場公開中の「万引き家族」「終わった人」「羊と鋼の森」と観ておきたい邦画が3つもあり、ピアノ調律師の話ということで、まずは「羊と鋼の森」を観てきました。私には2時間14分があっという間に感じられましたが、ピアノに特に興味がない人が観たら長く感じられるのかもしれません。残念ながら私は原作を読んでいないのですが、本屋大賞を受賞した宮下奈都さん(1967~)の小説の映画化です。

この映画で印象に残るのは、老練のカリスマ調律師・板鳥宗一郎(三浦友和)が新米調律師の外村直樹(山﨑賢人)に調律師として目標としていることについて話す際の次の言葉(原 民喜の随筆「砂漠の花」より引用)。

明るく静かに澄んで
懐かしい文体、

少しは
甘えているようでありながら
厳しく深いものを
湛えている文体、

夢のように美しいが
現実のようにたしかな文体


●映画パンフレット
戦前の洋書のような雰囲気のパンフレットです。



●「羊と鋼の森」予告編