7/31(月) 結果オーライ I'm all right! アナハイム巡礼の旅 4日目~その1~ | ちいたろうのお出かけ日記

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 今日はカリフォルニア・アドベンチャーを満喫することにしましたが,夜までパークを楽しめるのは今日が最後。なのに,World of Colorだけでなく,ディズニーランド・パークのFantasmic!もMain Street Electrical Paradeもまだ,きちんと観ていません。
「4日間じゃ足りない」と思いつつも,丸々パークにいられるのは今日だけなのですから,仕方ありません。
 とにかく,1日中パークを満喫する4日目,まずは朝のホテルからスタートです。

 

 今朝もホテルの朝食を自室でいただきます。こちらに来て,クランベリージュースが美味しいといことに気づきました。日本に戻ったら,探してみましょう。


 テレビのニュースを見ながらパンを食べていると,外からトラックのエンジン音が聞こえてきました。外に出て見てみると,ホテルの駐車場にゴミ収集車が入ってきています。そのスケールが大きい! 日本のゴミ収集車と比べ物になりません。やっぱり大きいぞ,アメリカ。


 昨夜,Times Guideをチェックしていると,9:00pmからのWorld of Colorを観てからディズニーランド・パークへ移動すれば,10:30pmからのFantasmic!に十分間に合いそうです。我ながら,なんと完璧な作戦なのでしょう。さっそくパークに行って,実践です。

 今日は昨日までと違って,空一面,雲に覆われています。


 まず,カリフォルニア・アドベンチャーにイン。今日も少し年配の女性キャストさんに,「ドウモ,アリガト」と言われました。そのまままっすぐWorld of Colorのチケットを取ったら,さっさと撤収。お隣のディズニーランド・パークへと急ぎます。こういう時,DLRはとても便利です。さあ,アメリカ河の船着き場を目指しましょう。
 発券所に着くと,9:00pmからのチケットを発券中でした。近くのキャストさんに,「9:00pmだけ?」と尋ねると,ベラベラベラ~と英語で何か説明されました。うん,さっぱりわからない。正直にそう伝えると,15分ほどしてからまた来いとのこと。ならば,アトラクションを楽しんでくることにします。
 まずは,すぐ近くにあった,世界中のパークでもここにしかない,マッターホーン・ボブスレー Matterhorn Bobsledsへ。

 シンプルなコースタが,かなり揺れるアトラクション。もっとも,この揺れのせいで後で大変なことになるとは,この時は思いもしませんでした。
 続いて,ファンタジーランドにあるイッツ・ア・スモールワールド "it's a small world"へ。

 日本語のアナウンスがあってホッとした半面,ふと,実は各国の言葉で案内することそのものが演出なのかもしれないと気づいたのでした。


 アトラクションそのものは,ちょっとレトロな感じがします。でも,とっても楽しい。以前あった舞浜のものと比べても,さらにギュウギュウに詰め込まれた感じで,さながらおもちゃ箱の中に迷い込んだかのようです。


 そして,日本人形はやはり,信じられないスピードでペコペコおじぎを繰り返すのには思わず苦笑い。

 確かに,こちらで外国人が頭を下げるのを観たことがないので,ニューヨーク世界博覧会が行われた当時(1964年)のアメリカ人が,「日本人はいつもこんな風にペコペコしている」と思っていたとしても不思議はありません。


 面白かったのは,香港版と同じように,人形の中にいくつかのディズニーキャラが混じっていて,その近くではIt's a Small Worldのメロディの中にその作品の曲が混じって鳴っていたこと。改めて,It's a Small Worldってすごい曲だと思わされました。


 さあ,Fantasmic!のチケットをもらいに行きましょう。発券機の上には,ちゃんと10:30pmと表示されています。それでは入園券を……,あれ? ない。入園券が,ない。紙一枚ならまだしも,それを入れたパスケースごとありません。あれには,日本の免許証もクレジットカードも入っています。
 これは,かなりまずい。
 バックパックも隅々まで調べたのですが,どこにもありません。
 これは,かなりまずい。
 とにかく,まずは探す努力をしましょう。ここは夢の国。舞浜なら,たいていの落とし物は出てきます。しかし,ここはアメリカ,アナハイム。いくら夢の国だからといって,舞浜と同じようにいくかどうかわかりません。そのうえ,英語で状況を説明しなければならない。
 これは,かなりまずい。
 まずは,最後に乗ったイッツ・ア・スモールワールド It's a Small Worldへ。入り口のキャストさんに「パスケースを失くした」というと,「シティホールへ行け」とのこと。そりゃあそうです。対応としては,間違いありません。
 しかし,シティホールへ行く前にもう1か所,マッターホーン・ボブスレーにも行ってみることにします。
 ファストパスのエントランスのところにいたキャストさんに声をかけると,左右どちらの入口から乗ったかと聞かれました。「Left」と言うと,「Go to Exit」と言います。あれ? これはもしかすると,何らかの情報があるのかもしれません。


 出口にまわり,近くにいたキャストさんに声をかけると,降り口のキャストに聞けとのこと。そこで,ゲストを降ろしていたキャストさんに話をすると,彼は「Wait」と言った後,「(座席前の)ポーチに入れたか?」と言います。それから,「どんなパスケースか?」と言うので,「茶色で,中に免許証が……」と説明していると,舞浜でもよく見かける四角い木箱のようなケースの上の蓋を開けて,中から私のパスケースを取り出したではありませんか!
 きっとこちらの人なら,「It's miracle!」とか「Amazing!」とか気の利いたことを言うのでしょうが,私のとっさのボキャブラリーでは「Thank you very much!!」が精いっぱい。日本語でもお礼を伝えて,無事にパスケースを受け取りました。
 つくづく思ったのは,英語は要求を伝えるのに便利な言葉だということ。正しいかどうかはわかりませんが,私がこのとき喋った英語なんて,『I lost a pass case,here』と『Do you know?』くらい。英語を習い始めた中学生でもわかりそうなレベルの2文だけです。それでも,どのキャストさんもわかってくれました。
 もしこれを日本語で伝えるとすると,『私は先ほど,こちらでパスケースを落としたようなのですが,ご存じないでしょうか?』と,かなり長い文になります。これを小さな子どもや日本語を習い始めたばかりの外国人が言えるとは思えません。
 そんな英語を,私は今まで使おうともせずに生きてきたというのはとてももったいない気がします。もっといえば,学校で本当に教えなければいけないのは,三単現のsでも過去分詞でも,文法でも構文でもない。英語をツールとして,外国の人とコミュニケーションをとるということだと思うのです。細かい説明を長文でできるよりも,カタコトでも相手に気持ちを伝えることができなければ,どれだけ英語の点数が取れたとしても役には立ちません。
 逆に,コミュニケーションをとるだけなら,英語の点数なんて大きな問題ではありません。そのことにもっと早く気づくべきだったと,今さらながらに思うのでした。よし,これから英語を使うチャンス,日本でも見つけていこうっと。