お久しぶりです。暑い日が続きますね。40度って…体温以上の気温になる時代が来たのですね。30度で驚いていた時代が懐かしく感じられます。そのうち40度でも懐かしく感じるのかも知れませんね…。
さて、かねてより計画していた関越自動車道の旅を始めます。
【関越自動車道とは?】
東京都練馬区から新潟県長岡市に北上する高速道路の事で、1973年に制定され、1985年に開通しました。途中通る関越トンネルは日本最長です。また、お盆シーズンやGWに混む高速道路の一つでもありまして、よく高坂や花園あたりがテレビにでていますね。
【東京都】・・・文字看板のみ
○練馬区:石神井公園の三宝寺池
図は、石神井公園にある三宝寺池です。石神井池かな、と迷いましたが、左側に厳島神社の水天宮が描かれているので、三宝寺池かと思います。
石神井公園は1959年に作られた都立公園で、石神井池と三宝寺池という二つの大きな池があります。元々は三宝寺池をベースに整備されたもので、石神井池は公園をつくるさいに、1933年に水路をせき止めて人工的に作られました。
三宝寺池は石神井川の水源で、杉並区にある善福寺池、武蔵野市にある井の頭池と並ぶ武蔵野三大湧水池として有名です。水源という事で昔は栄えており、鎌倉時代には武蔵野の豪族である豊島氏が石神井城を築城しています。尚、石神井城は1477年に太田道灌により落城してしまいます。また、三宝寺池は自然も豊かで、浮島には三宝寺池沼沢植物群落があります。この群落は1935年に国の天然記念物に指定されました。現在は種の数が減っているものの、それでも様々な種類の植生を見ることができます。
尚、はじめに書いたとおり、三宝寺池には厳島神社の水天宮があります。厳島神社がいつ建てられたかは不明ですが、江戸時代には既にあったとの記録があります。
この三宝寺池は練馬区の歴史・自然を語る上で欠かせない、重要な存在なのです。
【埼玉県】…文字看板のみ。面白いことに、東京都の間に埼玉県新座市がはいっているのです!
○新座市:平林寺
平林寺は1375年に岩槻城主太田道真により建立された寺で、1590年に豊臣氏による岩槻氏攻めにより一度焼けていますが徳川家により再建されました。そして1618年に松平信綱の命令で現在地に移転しました。
松平信綱は1647年に川越藩主になったあと、土地や用水などを開発してこの地を豊かにしていきました。その功績は彼の死後も讃えられ、ここには松平信綱をはじめとした大河内松平家代々の人間及びその家臣の墓所があり、県指定文化財に指定されています。
また、境内の林は天然記念物の雑木林で、国指定天然記念物に指定されています。この雑木林は国木田独歩の『武蔵野』などでも取り上げられています。
今の埼玉県を豊かにした松平家は埼玉西部のの「太閤様」といえるのかもしれません。(確かに生活科で松平家関連の見学をよくした覚えがあります)その松平家を祀る聖なる地が新座市にあるのです。
【東京都】
○清瀬市:赤いサザンカの花
サザンカは庭の木として植えやすく市民に親しみがあることから1973年に市花として制定されました。確かに、駅から続く道(ケヤキ通りというそうです)にはサザンカの木が植えられ、市内の旧家ではサザンカが植えられています。昔からサザンカ尽くしだったから、市の花サザンカの町という事になったのかもしれませんね。
旧家に植わっているサザンカで最も有名なのは斉藤家のサザンカで、なんと樹齢60年なのだそうです。
ちなみに市内のガードレールやマンホールにもサザンカが描かれており、本当にサザンカ尽くしです。清瀬市に華を添えるということで、サザンカは大きな貢献をしているようです。
次回からは本格的に埼玉県に入ります。