不祥事 | ロンドンつれづれ

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「なんでこんなに不祥事多いの?」というニュース記事を読んだ。

 

 

かなだいの愛称で活躍していたアイスダンスのチームの女性の方、村元哉中さんに不倫報道がでて、ちょっと前の安藤美姫コーチの教え子とのスキャンダルと合わせて、スケートファンがうんざりしているというのである。

 

 

 

 

そういえば、さらに前には、韓国のトップスケーター、ヘイン・リー選手とヤン・ユー選手のセクハラスキャンダルもあったばかり。 あれも、口あんぐりで信じられない話だったが…。

 

 

もっともヘイン選手は、男子選手とは恋愛関係があって交際中に起きたことだと主張している。彼女は19歳で相手は中学生だというが、ヘインがまだ高校生の時に付き合い始めて、いったん別れたが合宿で再開したために起きた出来事だ、という説明をしている。しかし相手選手は精神的に衝撃を受けて治療を受けているという。3年の出場停止という罰は、彼女の選手生命を断ってしまうだろう。もちろん、オリンピックもアウトだ。

 

 

 

ここ数年、欧米のスケーター、特に男子スケーターのセクハラやレイプを訴える女子スケーターの声が上がっており、被害者にはアシュリー・ワグナー氏やグレイシー・ゴールド氏といった、トップ中のトップ選手がいる。中には、訴えられた後に自殺をした加害者もいるが、その加害者をかばう他選手もいたり、加害選手をオリンピックに出すために被害者や家族に口止めをしたりするコーチもいたりして、フィギュア界のセックス・スキャンダルは闇が深いが、これまではいわゆる「加害者」は男性だった。

 

 

確かにここにきて、女子スケーターの不祥事が目立つ。

 

韓国の場合、被害を訴えているのは男子ジュニア選手だし、また安藤コーチの場合も、スキャンダルが表に出て一番迷惑をするのは生徒であるジュニア男子選手だろう。たとえ手をつないだ、腰に手を回した程度のことでも、普通のコーチと選手の間ではやはり考えられない。これが中年男性コーチとジュニアの女子生徒だったらどうだろうか。もっと問題にされるだろう。 

 

安藤さんは沈黙を貫いているらしいが、どっちにせよ相手がどの選手だか、フィギュアファンならだいたい目星がついてしまうので、今後の彼のキャリアに傷がついてしまうだろうに、どうして安藤さんはこんなリスクの高い行動をとったのだろうか。相手はまだ16歳の子どもである。

 

夫、男性遍歴の華やかな安藤さんを「肉食系だなあ…」と感心していたが、ジュニア選手にとっては笑い事ではすまされない。ファンの記憶にはもうバッチリ刻まれてしまっただろう。

 

村元さんはメディアを通して、ファンや関係者にご迷惑…と謝罪をしたようだが、一番迷惑を受けて傷ついているのは不倫相手の奥様と娘さんだろう。もちろん、浮気をしてしまった相手男性が一番思いやりがないと言うべきだろうが…。

 

フィギュア・スケーターの世界って狭い「村」みたいなコミュニティだから、その中で不祥事を起こせば、普通だったら大変に居心地が悪くなるはずなのに、どうして我慢できないんだろうか。

 

(AI画像)

 

 

それを思えば、浅田真央さんと羽生結弦さんは、現役時代も今も、本当にこの手のスキャンダルがないなあ。清廉潔白というか、まず、スケートだけをやってきた、そんなイメージなんである。

 

 

やっぱりあの人たちは、スケートオタク、彼らの人生はスケートの周りだけを回っているのだろうなあ。