羽生選手アレコレ | ロンドンつれづれ

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羽生選手が、ツール・ド・東北を応援しているらしい。

 

アニメ「弱虫ペダル」とのコラボで、「東北ペダル」というグラフィックシリーズをつくったそうである。

https://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2019/info/pedal/

 

このシリーズでは、「弱虫ペダル」のキャラクターや羽生選手がライダーとなって、ツール・ド・東北で実際に通るコースの風景をバックに登場するというものらしい。

 

 

ウェブサイトに載せられた絵は、一目見て「お、羽生君」というイラストで、「弱虫ペダル」のファンであるという羽生選手も、嬉しいのではないだろうか。 これからどんどんイラストは増えて、このサイトに載せていくらしいのでそれも楽しみである。

 

また、羽生選手の設定のラフ画も乗せられていて楽しいので、ぜひウェブサイトへ行ってみてください。羽生選手の直筆コメントも載っています。

https://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2019/info/pedal/

 

 

また、今度は中国のシチズン株式会社とアンバサダー提携をした、という話題もでていて、今年は新プロの練習を公開しないというので羽生ロスになっているファンにとっては、こういう話題が小出しにでてくるのも(24時間テレビもだが)嬉しい限りである。

 

 

おお、端正なお姿。ちょっとメイクしてる?

 

https://citizen.jp/news/2019/20190822_2.html

 

羽生君の手首が細いのか、時計の文字盤が大きいのか、どっちでしょう…。

 

 

 

それにしても、中国での羽生人気は凄いんじゃないでしょうか。 若い女子たちに。

羽生君を導入することが、どれほど経済効果があるか、中国は分かっているんでしょうね。

 

「近年、フィギュアスケート競技の人気が高まる中国においては、2022年の北京オリンピックを見据えて、更なるフィギュアスケートへの注目が高まっています。シチズンは、アジア初の冬季五輪フィギュアスケート男子シングルにおける「オリンピック金メダリスト」であり、数々のタイトルを獲得し、中国でも大きな影響力と人気を誇る羽生選手を、中国、及び香港、マカオにおけるアンバサダーとして起用し、羽生選手の新たな挑戦を応援していきます。」

 

この言葉がすべてを語ってますね。

 

そして、頂点を極めても慢心することなく、さらなる高みを目指してチャレンジを続ける羽生選手の姿勢が、シチズンの哲学、Better Starts Nowと合致する、と説明しています。

 

「"Better Starts Now"「どんな時であろうと『今』をスタートだと考えて行動する限り、私たちは絶えず何かをより良くしていけるのだ」をブランドステートメントとして掲げ、革新的なテクノロジーと、マニュファクチュールとして培ってきた熟練の技能とともに、腕時計の本質と新たな可能性を追求し続けるシチズンの姿勢は、世界のトップフィギュアスケーターとして活躍する羽生選手の、難易度の高い技術とアーティスティックな演技の美しさを高めるべく、今の自分に慢心することなく常にベストを尽くす姿勢に共通する信念があると考え、中国、及び香港、マカオにおけるアンバサダーとして起用することになりました。」

 

 

羽生選手の国際的な人気は、そのままですでにソフトパワー外交。 

スポーツの力は、国境を超える。

 

 

いま、日本と韓国の政治家が大人げないやり取りをして、あっというまに二国間の関係が悪化し、歴史問題➡外交問題➡経済問題➡安全保障問題へと拡大してきたが、国民同士のあいだではいがみ合うことなく、冷静になりたいところだと思う。

 

スポーツや音楽、サブカルチャーなど若い人たちの間では双方に尊重する気持ちもあり、ファンだという人たちもいる。 どの国のアートであろうと、アスリートであろうと、純粋に、好きなものは好き、という気持ちだけを信じていた方が、将来に向けて生産的かつ平和だろう。 中国のみならず、韓国にも多くのファンを持つ羽生選手。 「日本の政治家は嫌いだけど、羽生君は大好き!」という人々は大勢いるはずだ。

 

スポーツ選手は競技では真剣勝負で闘う。 しかし、競技の後は国を超えて友情をはぐくむ。

 

国と国も、自国ファーストで行動するより、相手が繁栄することが自分の繁栄にもつながるという自他共栄の(win-win の関係)気持ちを忘れてはいけないのではないだろうか。 経済的なつながりが強ければ、争うことも控えるというのは、成熟した国家同士であれば常識のはずだ。 

 

立場が違う人々の間で、同じ歴史解釈というのはあり得ない。それが分かっているから賢い政治家は歴史問題を政治化することなく棚の上に乗せておいて上手に外交をし、経済関係を築くのである。今の政治家たちはそういう知恵を失くしてしまったのだろうか。 自分の立場を強めるために外交や経済、安全保障を犠牲にするようでは政治家として失格と言えるだろう。 今の韓国のトップは自分のイデオロギーを押し通すことを優先順位のトップにしている。

 

日本は今は国際社会から立場をしっかり認めてもらうことが大事なので、韓国の挑発に乗ることなく、しかしこれまでの歴史問題に対するプロセスをしっかり説明して日本の立場を理解してもらう努力をして、国際社会を味方につけることが大切だろう。また、在日韓国人の人たちを大切にし、ムン政権が崩壊した後の日韓の関係改善のためのキー・ピープルになってもらうことが大切だろう。

 

政治家やメディアの煽りに乗ることの無い、冷静で賢い国民が双方の国に過半数ずつはいることを祈るしかない。 政治的には関係が悪化していたとしても、双方が相手の文化や国民を憎むことの無いように・・・。