お盆の商戦が今日で一区切りつく。

今年は、深刻な人手不足の環境下、店舗間でシフトを穴埋めしあい、”なんとか”乗り切ったという感じだった。頑張ってくれた全従業員に感謝したい。

 

求人難は数年前から徐々に厳しさを増してはきたが、ここにきて大変な経営課題になってきた。人手不足は人口減社会の現象のひとつと分析されている。日本の人口減の特徴は「少子高齢化」であり、労働者人口が今後急速に減っていく。あと10数年でなんと1000万人減ると予測されている。つまり、人手不足問題は”不可逆的”課題であり、より一層深刻になっていくということである。

 

こう書くと・・・「そんなことはない。世の中なんとかなるはずだ」と感じる方も多いと思う。しかし、人口統計での将来推計は、その辺の”未来予想”と違い、確実な未来なのである。

 

下のグラフ(日本の人口トレンド)を参照されたい。

日本の人口は、有史以来徐々に増え続けたが、明治維新のころ(3000万人)から爆発的に増えたのがわかる。1960年代に1億人を突破し、2008年の1億2800万人をピークに、史上初めて”下降トレンド”に入っている。問題はその急降下のスピードで、グラフのようにゼットコースター並みの落下角度が”推計”されている。今は2017年。これから30年後の2050年ころに、1億人を割り込み、その後も減りつつけ、何か大きな転換がないかぎり、2100年ころには明治維新の人口レベルまで落ちていく。

 

 

こうした人口減社会到来の”はじまり”の現象のひとつが人手不足なのである。

今まで”足し算”だけで済んだ社会が、一変!”引き算”しか通用しない社会になるわけで、その影響は計り知れない。

 

この問題は大きすぎて、とても今日は書ききれない。ただ、言えることはこの盆の人手不足は、一企業の努力だけでは”如何ともしがたい”次元の課題であるということだ。

 

今後、私が考える対策などを追々、このブログでも取り上げていきたい。