ドイツ語学習について C2への道
Grüß Gott!南ドイツからこんにちは。去年の今頃、2019年12月中旬にGoethe-Zertifikat C2:Großes Deutsches Sprachdiplom(GDS)を受けました。結構勉強していた事を思い出したので、今日はドイツ語学習について、私がやってみたことを書こうと思います。試験当日と試験中はずいぶんとアドレナリンが放出して、試験後は数日放心状態になったのですが試験から約1か月半後に、合格通知がまずメールで、追って合格証書も送られてきました嬉しかったなぁ~C2を受けようと思ったきっかけは、ドイツに引っ越してきて3年経った2015年夏、仕事でドイツ語を使うことにも少し慣れてきて、ふとC1を受けてみよう!と思い立ち、独学して、2日間の試験準備コースを受けて試験を受けたら、意外にも一発合格しました。それから、だいぶん時間が経ち、あまり日常や仕事でドイツ語を使うことに不便は感じないけれど、もっと自分が言いたい事を日本語みたいにドイツ語でも言えるようになりたい。ここで頑張っとかないと、あっという間に10年、20年経ってしまうだろう、と思い、ドイツ語C2受験!を2019年の目標にしました。でも何度も何度も「やっぱ、無理~」「別に誰にも受けろって言われてないし」「なんのためにこんなに苦労しなくちゃいけないの」と思いましたが、結果はどうであれ、やっぱり、全力でドイツ語に取り組みたい。それが今、この時だ!と思い、奮い立たせました。先生に何度も泣きついて、、でもその度に、「受かるポテンシャルはあるから、やってみよ!」と励ましてくれました。C2は(読む)読解(聴く)聴解(書く)文法と作文(話す)プレゼンテーションとディベートの四技能を評価されます。C2に関しては、四技能の内、どれか不合格の場合は、それだけ再受験できます。では、ドイツ語最高峰のテストGoethe-ZertifikatC2に合格した奇跡の道のり、まとめてみます。2019年3月~7月:近所のVolkshochschule でC2のクラスに週に1回、1学期間参加しました。ここでは、ディスカッションしたり、教科書に沿って色んな問題を解いたり、プレゼンの練習をしたりしました。クラスメートはアジア人は私とドイツの大学院を卒業した中国人の2人のみ。後は、フランス、スペインや東欧、ブラジル人とロシア人。皆、ドイツ語が上手で自分の下手さに毎回ガッカリしてたけど、賢い人達と学ぶのはとてもいい刺激になりました。使った教科書はこれです。その後、9月~12月:C2 Prüfungsvorbereitungskurs(長い! 試験準備クラス)に参加。この準備クラスでは、とにかく模擬試験を試験と同じ時間内で解き、先生の解説。私達がリクエストした苦手な文法事項や、ディスカッションの練習もしました。試験の3か月前、2019年9月から本格的に試験勉強を始め、とにかく、ドイツ語を聴くことをしました。お化粧してる時、車を運転してる時、家事をしている時、通勤中。ニュースは何度も同じことを繰り返すので、一度目で分からなかったことも何度も聞けるので、理解につながりました。あとは、Amazon de のAudible(オーディオブック)で興味のある本をいくつか聴いていました。その中でも特に面白かったのが、ユヴァル・ハラリ氏の『サピエンス全史』と2019年度C2の課題図書でもあった『Der Traffikant』後は、ドイツ津々浦々、いろんな恋愛についてインタビューしたポッドキャストも面白かったぁ!視野がずいぶん広がりました。読むことについては、課題図書だった『Der Traffikant』。ウィーンが舞台で、30年代の激動の時代に生きた一人の青年と心理学者フロイドとの友情の話です。これもすごく面白かったです!これからも時々読みたい本に出会えました。新聞の他には、自分の興味のある食べることや環境問題の雑誌を良く読んでました。文法と作文は数をこなしました。試験前1か月は週に2回は作文を(400字ぐらい)書いて、先生に添削してもらいました。話すことに関しては、時間との勝負なので、試験の型を知り、対策を練りました。夫(ドイツ人)とディベートの練習をし、毎回録音。何度も聴いて、夫の言い回しをメモして、真似してみたり、私の言い間違いや発音をチェックしたりしたなぁプレゼンテーションは仕事でする機会があっても、私はこれまでディベートをしたことがなかったので、これは結構苦戦しました。でも、学べるものです。ドイツでは7年生でディベート方法を習うので、まずそれを参考にしました。堂々とする。私はここまで来た!できる!とアファーメーションも効いたかな。後はもう、ドイツ語力・文法力うんぬんを越えた、教養だと感じました。時事問題、歴史、神話、宗教、政治、文化、芸術、哲学、言語、健康、科学・・全部に精通する必要はないし、私はできないけれど、オープンマインドで、それこそ、「無知の知」。新しいことを知れる喜び、視野が広がる、脳みそのしわが増える!のを感じながら、楽しむことにしましたC2に合格したものの、まだまだ分からないこと沢山で、日々知らない新しい単語に出くわしてます。ただ、C2を受ける前よりも、新聞を読むことやニュースを聴くこと、話すことがぐんと楽になった実感があります。今でもよく使っているおすすめの本を紹介します。文法先生のおすすめで買った本。絵と例が豊富で分かりやすく、練習問題も沢山ある。そして、答えが付いている。今でも、あれ、どうだったけ?と確認したい時、重宝してます。Schubert, B Grammatik / C Grammatikビジネスメールの参考本仕事でドイツ語でメールを書く人。シチュエーション別にメールの文例があります。Pons, Bürokommunikation Deutsch私は言語が好きで、大学で言語学を学びました。これまでかじった言語はフランス語、中国語。数年前から亀の歩みで学んでいるスペイン語。ビジネスでも使っていた英語。そして、ドイツ語。イタリア語やロシア語、韓国語も気になるなぁ~時間は有限。やりたいことは先延ばしにせず、楽しみながら、やっていこうと思います!