【作品#0184】つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語(2013) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語

 

【概要】

2013年の日本映画
上映時間は138分

【あらすじ】

松生春二は妻の艶(つや)が危篤状態になっており、彼女と関係のあった者に連絡を取り始める。

【スタッフ】

監督は行定勲
音楽はcoba
撮影は福本淳

【キャスト】

阿部寛(松生春二)
羽場裕一(石田行彦)
小泉今日子(石田環希)
荻野目慶子(伝馬愛子)
岸谷五朗(太田一雄)
野波麻帆(橋本湊)
渡辺いっけい(常盤社長)
高橋ひとみ(常盤社長の妻)
風吹ジュン(橋川サキ子)
真木よう子(池田百々子)
忽那汐里(山田麻千子)
大竹しのぶ(山田早千子)
奥田瑛二(安藤慎二)

【感想】


井上荒野が2010年に発表した「つやのよる」の映画化。「艶(つや)」という女性の物語かと思えば、彼女は寝たきりで半ば登場していないに等しく、周囲の人物を描くことでこの「艶」という人物をあぶり出す構成になっている。これは本作の原作が発表された2010年の朝井リョウによる「桐島、部活やめるってよ」を思わせる。

しかしとにかく長い(行定勲作品でよくある)。何ならタイトルも長い。登場人物が多すぎる。少なくとも渡辺いっけいの話はなくていい(他にも本筋とどう考えても絡んでいない話が多い)。原作未読だが、チャプター分けして話が進んでいくのは行定勲監督の前作「パレード(2010)」と同じ形式である。

「艶」に関わる登場人物がこれだけたくさん出てくるのに、艶がどんな人だったのか、なぜ周囲が艶に魅力を感じて関わったのか、そしてその関係を終わらせたのかがさっぱり伝わってこない。そして何より一番重要なキャラクターとも言える松生春二が「艶」をこれほどの間ずっと愛し続けたのかもさっぱり伝わってこない。

結局本作で一番インパクトを残したのは野波麻帆だった。

 

 

 

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【配信関連】

<Amazon Prime Video>

言語
├オリジナル(日本語)

 

【ソフト関連】

<DVD>

言語
├オリジナル(日本語)

音声特典

├井上荒野(原作)、行定勲(監督)による音声解説
映像特典
├メイキング
├完成披露記者会見
├完成披露試写会
├初日舞台挨拶
├特報
├予告
├TVスポット

 

<BD>

収録内容
├上記DVDと同様

 

【書籍関連】

 

<つやのよる>

 

形式

├電子

├紙

出版社

├新潮文庫

著者

├井上荒野

長さ

├244ページ