【作品#0013】赤い河(1948) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

赤い河(原題:Red River)

 

【Podcast】

Podcastでは、作品の概要、感想などについて話しています。


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【概要】

 

1948年のアメリカ映画

上映時間は133分

※オリジナル版は127分

 

【あらすじ】

 

トーマス・ダンソンは自分の牧場となる土地を見つけ、多くの牛を育てるが、南北戦争が原因で牛が売れなくなってしまう。彼はその需要があるミズーリ州まで友人らとともに1万頭もの牛を大移動させることになる。

 

【スタッフ】

 

監督はハワード・ホークス

音楽はディミロチ・ティオムキン

撮影はラッセル・ハーラン

 

【キャスト】

 

ジョン・ウェイン(トーマス・ダンソン)

モンゴメリー・クリフト(マシュー・ガース)

ウォルター・ブレナン(ナディン・グルート)

ジョン・アイアランド(チェリー・ヴァレンス)

ジョアン・ドルー(テス・ミレー)

 

【感想】

 

名作として名高い本作だが、見終えて感じるのはモヤモヤ感。あまりにも酷いことをしたダンソンがお咎めなしだったところに要因があるだろう。長い付き合いだった友人にまで見限られても何も変わらなかったダンソンが最後の最後に心変わりしたなんて思えない。自分を神格化し、逆らう者は迷うことなく殺す。マシューに追いついたラストもマシューに銃を抜かせようと挑発までしている。自分は悪者になりたくない、悪者ではないと主張するかのように。

 

超が付くほどのタカ派として知られるジョン・ウェインは、参加したかった第二次世界大戦には映画会社との契約の関係で従軍できなかった。そして本作でも若者が南北戦争で戦っている間、ダンソンは牧場に留まっており、ジョン・ウェイン自身と重なるところは面白い。

 

中盤以降に、ジョアン・ドルー演じるテスが登場するが、まるでダンソンとマシューの戦いを決着させられるためだけに登場したようなキャラクターだった。このダンソンとマシューの喧嘩を収める母性的な存在ともとれなくはないが、やはり登場の仕方はどう見ても不自然だ。その違和感を払拭するためか、テスに「私は強い女よ」とまで言わせているあたり、男尊女卑の時代性を感じてしまう。

 

 

 

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