季節もののシーン撮影のため、夏の大会シーン撮影終了後、
数回のスタジオ撮影を行ったのちに、しばらく撮影は休みに入ったーーー。

キョーコは尚に、
『経験もないのにどうやってラブシーンを撮影するんだ』
と言われてから、ずっとその事を考えていたーーー。

演技で何とかしてみせると啖呵を切ったものの、
やはり全く経験のないキョーコは、撮影が近づくにつれて、不安が大きくなってきていてーーー。


(……………。

やっぱり、この方法しかーーー!)


季節が進み、すっかり冷たくなった風が吹くようになった頃、
キョーコは一つの決心をしたーーー。





*  *  *  *  *  *  *  *  *  *





朝早く、事務所に向かったキョーコ。
手にはいつもの荷物にプラスして、一つの小さな袋を携えて。

事務所内の一部の関係者しか通らない階段に腰掛け、
その時が来るのを待つーーー。



コツン、コツン、と足音が聞こえ、立ち上がるキョーコ。


「おはようございます。」


90度の綺麗なお辞儀で挨拶をする。


「おはよう、最上さん。」


キョーコは、手に持った小さな袋を、
スッと差し出しながら………



「今夜の、敦賀さんの時間と身体ーーー


         私に、頂けませんかーーー?」



少し不安気に蓮を見上げながら、
いつしかの蓮の言葉を借りて、そう言ったキョーコ。


蓮は、一瞬驚いた表情をしながらも、
優しく微笑みながら、キョーコが差し出した袋を受け取った。



その後ろで、、、
乙女のような表情で、声を殺して震えているのは、社であったーーー。




⇒ Intertwined love (24) へ続く


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自覚後キョコたんは、攻めの姿勢希望で♪