明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
Photo by Katsuhide Ueda
去年の春、須永辰緒アニキ~敷島こと、安治川親方のご紹介で足を運んだ<板橋のゴッドハンド>のおかげで、体調がどんどん良くなり。
また、秋、クレージーキャッツ原理主義者の建築家・上田克英氏設計による、SOHOのリフォームも完成し。
いわゆる、「整いました」ので、新春、西麻布<新世界
>からいただいたイヴェントのオファーを引き受けました。
とはいえ、『文化デリック(下井草秀+川勝正幸)のPOP寄席』(05~08)は、あくまで高円寺<円盤>という、田口史人店長が司る磁場の強い祝祭空間あってのこと。
元・自由劇場があった場所にできた<新世界>は、僕が30代~40代前半に、素晴らしい音楽を、旨いお酒とエッスニック料理と一緒に、粋な野郎どもやいい香りのする女性たちと体験した、今は亡き渋谷<ワロンワン>に青山<サルパラダイス>、現在は白金でリ・オープンした高樹町<クーリーズクリーク>、今なおキープオンする青山<CAY>の元スタッフたちで運営されています。
そこで、次のようなイヴェントを考案し、2月からだいたい月イチのペースでスタートします。
【タイトル】
川勝正幸プレゼンツ『ニッポン語の革命家たちの、文体レッスン』
【コンセプト】
例えば、青島幸男×植木等「ハイそれまでョ」(62年)から、みうらじゅんの「ゆるキャラ」(02年)まで――初めは異端のクリエイターがポップ・カルチャーのフィールドで発したオキテ破りの言葉は、まず、クールな人々に伝染して新しいモノの見方も与えるものの、街場に浸透していく過程で意味も拡散していきます。
一方で、宇川直宏の「ヤバい!」の如く、ストリートから拾ったフレーズを“SUPER BAD”の意味で連発していくうちに、気がつけば、カンパニー松尾にハメ撮られている女のコが「イク!」の代わりに「ヤバい!」とか連呼したりなんかしちゃったりして……。
<新世界>のイヴェントでは、エディターの川勝自身(56年生まれ)が影響を受けた“ニッポン語の革命家たち”から、彼/彼女の文体練習のヒストリーを聞き出していきます。
【第1回:近田春夫氏と】
第1回「歌う言葉/評論する文体 ロックンロール編」のゲストは、音楽家・文筆家の近田春夫氏。第1部では近田さんが影響を受けた言葉/文体(クレージーキャッツ、フィリップ・K・ディックほか)を、第2部では影響を与えた言葉/文体(“意味として”、“大きく二つに分ければ”など)を題材にトーク・セッションする予定です。
司会・構成/川勝正幸
ゲスト/近田春夫
日程:2011年2月8日(火)
開場:19:00
開演:20:00
料金:2、500円+ドリンク代
なお、第2回の日程とゲストは、当日、発表させていただきます。
それでは、みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
近田春夫著『ヴァイヴ・ライム』(94年刊、デザイン:マイク・スミス、編集:川勝正幸)