シンガーズ・アンリミテッドとペンタトニックのアカペラ対決!明日は、イヴ。後編のコーラス集を急がねばなりません。
さて、まずはマンハッタン・トランスファーです。
このグループは、1972年結成。当時のメンバーは、ティム・ハウザー、アラン・ポール、ジャニス・シーゲル、ローレル・マッセーの4人。1975年に「The Manhattan Transfer」でレコード・デビューして評判となりました。
当初はアメリカよりもイギリスから人気が出たそうですが、日本はコーラスを評価する文化度が高くないのかな。かれらはたくさんのアルバム、ハーモニー、名唱を残してくれました。
グループ・リーダーのティム・ハウザーさんは、昨2014年10月、72歳で亡くなりました。1年以上経つのですでに「トワイライト・ゾーン」からは抜け出して、このクリスマス・シーズンは安楽の地で休んでおられることでしょう。
マントラといえば思い出すのが、エラ・フィッツジェラルドがグラミー賞を受賞したときにエラと一緒に歌った「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」。ティムたちが敬愛するエラと楽しそうに歌っていた姿が忘れられません。
グラミー賞1983年のエラ&マントラの「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」へのリンク
アルバム『エラ・イン・ベルリン』は、歌好きには必聴の名盤です。アルバム掉尾を飾るエラの「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」での超絶スキャットは、タモリの『今夜は最高』で名作『八百屋お七と銭形平次』を生んだことでも知られています(笑)。
(残念ながらこの動画は、すでにYouTubeからは削除されたようです)
popfreakがいままでもしつこくお薦めしてきたのが、シンガーズ・アンリミテッド。もうミミタコもんでしょ。
リーダーのジーン・ピュアリングは、ハイ・ローズという男性コーラス・グループを率いて活動していましたが、1964年に解散。そして、ドン・シェルトン、レン・ドレスラー、紅一点のボニー・ハーマンを加えて、1967年にシンガーズ・アンリミテッドを結成。
オスカー・ピーターソンの薦めによりドイツのMPSレーベルと契約し、1971年にピーターソンとの共演によるアルバム『In Tune』でデビューを果たしています。1981年までの間に累計で15枚のアルバムを残したそうですが、
とりわけ、『ア・カペラ(A Capella)』(1971年)と『クリスマス(Christmas)』(1972年)の2枚は一家に一枚必携でしょうね。
その絶品クリスマス・アルバムに収録されている「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」も絶品です。なおジーン・ピュアリングさんも2008年3月に78歳で亡くなっています。
次は、アカペラ対決!
2011年にテキサスで結成された5人組ア・カペラ・グループのペンタトニックです。このグループのクリスマス・アルバムも買いました。
シンガーズ・アンリミテッドは多重録音を特徴としたのですが、ペンタトニックは、(聴くところ)多重録音はしていないようで、個人個人(女声1名を含む5人の)個性が発揮されていて、全体の躍動感とパフォーマンスが素晴らしい。
ちょっと軽快な感じが持ち味というところでしょうか。
このグループが評判になったのは、昨年2014年にYouTubeで上がったダフト・パンク・メドレーです。ボクも観ていますが、メチャウマ。実に多彩なコーラス・グループです。なんでも再生が1億回を超えているそうです。
次のレディ・アンテベラムは、2007年にデビューした女性1+男性2の混声フォーク・グループですが、結成されたのがはテネシーのナッシュヴィルですから、カントリー系グループということになりますかね。結構根強い人気があるようです。
アメリカのルーツ・ミュージックによって立つグループだからでしょうね。セカンドアルバムは大ヒット(ただし本国ですが)したそうです。
このグループも上手い!!ヒューマン・ネイチャーは、この曲をドゥーワップ・コーラスで歌っています。ちょうど昨年から今年にかけて映画やミュージカルで話題となった『ジャージー・ボーイズ』のフランキー・ヴァリとフォーシーズンズを彷彿とさせてくれます。
最後はコーラスはコーラスでも大人数の合唱団です。
モルモンタバナクル合唱団による「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」です。
この合唱団は、末日聖徒イエス・キリスト教会が1847年に設立し、現在も同教会がスポンサーとなっている合唱団だそうです。アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティのタバナクル公会堂を拠点にしているが名前の由来だそうです。
この1曲を巡る旅は、創唱のジュディ・ガーランド(映画『若草物語』)から始まって、女声・男声歌手を聴き、最後は合唱団による壮大で多彩な音楽の旅となりました。
最近のマイブログのアーティスト欄の紹介がおざなりになっていたことに反省し、アーティスト情報を記載するよう努めました。
これでボクのブログもこの曲で1年が終われそうです。今年もマイ・ブログをご愛読いただき、ありがとうございました。みなさまも年末年始をゆっくりとお過ごしください。