原題は「You And The Night And The Music」。あなた、夜、音楽、この3つの要素が合わさると、どんな大人の世界が始まるのでしょうか?

検索すると、ヒットするのは比較的年齢層の高い方のブログのタイトルやサブ・タイトル。

なにか“大人に淡い期待感”を抱かせるタイトルなのでしょうか?やたらこの題名が使われています(笑)。

最初は、絶対ジュリー・ロンドン。けだるく迫りくる大人の女性の香りは、他の追随を許しません。ドッキリ。



最近注目、異色の若手男性ジェレミー・カラム。ジュリー姐さんと真逆なアプローチ。“ぼくちゃん感”炸裂が魅力でしょうか。



この曲は、作詞:ハワード・ディーツ、作曲:アーサー・シュワルツのコンビによって1934年に作られました。

このコンビの作としては、「ダンシング・イン・ザ・ダーク」「アローン・トゥゲザー」(マイ・ブログ)などがあります。

【⇒マイ・ブログ「アローン・トゥゲザー」へリンク】


なんとも粋ですね、曲想が。

歌われる歌詞は、これぞ大人の世界です。

3番目は、われらが伊東ゆかりさん。タイム・ファイブをバックにTBS『サウンド・インS』のエンディング・シーンから。
世良譲さんのピアノとのセッションが秀逸。うーむ。いいなぁ。




さてさて、演奏モノとして最初に挙げないと怒られちゃうのは、ビル・エヴァンスの名盤です。

アルバム『インタープレイ』(Riversideレーベル1962年)の冒頭1曲名のこの演奏は、けだし名演。

パーソネル:ビル・エヴァンス(p)、フレディ・ハバード(tp)、ジム・ホール(g)、パーシー・ヒース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンス(ds)。



このアルバムの5人の文字通りインタープレイには、息をのみます。同じころの録音では、ビルとジムのデュオ『アンダーカレント』もいいですね。

いいものばかりで困ってしまいます。

最後はやはりこの人。フランク・シナトラです。アルバム『リング・ア・ディン・ディン』からですが、あっこれ木村カエラじゃありませんぜ(笑)。



アレンジと指揮は、名曲「いそしぎ」の作曲でお馴染みジョニー・マンデル。これも小粋ですね。

このスウィンギーな気分じゃ、夜のとばりはおりそうにない