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息子は発達障害です。発達障害の中でも自閉症スペクトラムに属します。(詳しくはコチラをご参照ください)
2004年に生まれ、2007年にアスペルガー症候群と診断された息子・・・(アスペルガー症候群は今では自閉症スペクトラムと呼ばれます)。
息子は成長が遅れている子、他の子ができることができない子、小学校で普通級に入るのが難しい子・・・周囲の人からそう言われ続けてきたし、私もそういう目で息子を見ていました。2歳半ごろから数字に強い興味を示しましたが、大きな数が数えられても、人と目を合わしたり、会話したり、保育園でお遊戯に参加したりできない子でした。
息子が4歳半の頃だったと思います。数字が好きで好きでたまない息子はどんどん数を覚え、NHKの子供向け番組のまねをして「億、兆、京、垓・・・」と口ずさむのが好きでした。
ある日、家の近くの大きなターミナル駅の前を通りがかると・・・
息子「人がいっぱいいるね。」
プア子「うん、いっぱいだね。」
息子「今、何人いる?」
プア子「さあ・・・ざっと見て200人くらいかな。駅の中も含めたらもっとだと思う。2000人とか3000人とか。」(←適当)
息子「3000人!? じゃあ、地球ぜんぶだとすごくたくさんいるんだろうね。地球に人は何人いるの?無量大数くらいいるの?」
プア子「ん?地球の人口?すごく多いよ。たしか、60億だったかな~。」(←すみません、正しくは70億です…)
息子「え?たったの60億!?・・・なんだ、少ないね・・・。」
これを聞いて、驚きました。プア子にとって、億は大きな数字です。でも、毎日ひたすら数字を数え続けていた息子にとって、億は小さな数だったのです。息子はたくさんの人を見て、地球の人口はどれほど大きな数字だろうと、期待に胸を膨らませました。でも、予想に反して、意外にも60億という小さな数だったというわけです。プア子はこの時、息子の中に巨大な数字の宇宙が出来上がっていることに初めて気付きました。
この世にある数の最も大きな単位は無量大数です。当時、息子が最も好きだった数字です。
数字で表すと↓こう↓なります。
100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
60億は↓こう↓です。
6,000,000,000
比べれば確かに少ないです。でも、4歳児が60億の大きさを一瞬でイメージできるでしょうか?そして「無量大数と比べて60億は少ない」などと考えるでしょうか?やはり、息子は普通じゃないのです。息子は人より劣っているわけではなくて、もしかしたら、ものすごく特別な能力を秘めているのかも知れない・・・そう思いました。神様からすごい子を預かった、責任重大、しっかり育てなくちゃ・・・と。
「小学校の普通級に入れるかどうか」ばかりを心配していたプア子でしたが、それを心配するのはやめました。「小学校や中学校に通えなくても構わないけど、大学や大学院に行って、数学を究めてほしい」と思うようになりました。数学の才能を伸ばしてあげたいな・・・と思いました。でも、当時の息子に習い事をさせるのは無理でした。当時の息子は不特定のたくさんの人がいる空間が苦手でした。習い事をさせても、教室に入れないか、あるいはすぐさま逃亡です。 そのうえ、この頃プア男(夫)が失業・・・。
このお話の続きは、またの機会に・・・!
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