宇治の平等院鳳凰堂音譜

大きな藤棚があるので、季節的にはさぞかし綺麗だろうな☆

そう期待をこめて参りました。o(^-^)o

しかし・・


平等院


よくなかった。最悪だった。観にいかなければよかった。あせる

私がお寺に対してこんなことを言うことなど未だかつてない。


この世の極楽である筈の平等院。その前で静かに水をたたえる美しい阿字池

などなかったのです。

池の水がほとんど抜いてあり、平橋・反橋 ともにその下は干上がってしまっている。

ほとんど水面が見えないため、有名な多くの写真にあるような水に映った鳳凰堂を見ることは無理。

最初は水不足なのかと思いました。今日は運がなかったのだと。

けれど、違いました。

対岸は整備しすぎて埋め立てられ、すぐ向こうに本堂が見えてしまう。DASH!

整備してある岸ぎりぎりに水位がついているので、あれが今の本来の水位。

あれ以上に水かさが増すことなどないのでしょう。

とてもがっかりでした。修学旅行対策なのでしょうか?(-"-;A


10年ほど前、平等院の大修復工事に入る前に一度だけうかがったことがあります。

あのときの思い出を大事に、それが私にとっての(そして多分、日本人にとっての)平等院鳳凰堂。

かなり無理して拝観いたしましたが、一度だけでも見ておいてよかった。。とかげ


そしてここからが本題。


鳳翔館という宝物館があって、美しく現代的に多くのものが展示されています。

中に足を踏み入れて驚愕。(((( ;°Д°))))

本堂の屋根にあるはずの鳳凰が対になってあるではないか!!

国宝である鳳凰を、風雨から守るため。との説明をしていただいたのだが。

ならば、現在屋根に見えるのはレプリカなの??

ここは世界遺産なんですよ?

近くで見られることに皆さんとても感激をしてみえるので、これはこれでよいといえるのだろうか。

私にはわかりません。

いろんな考え方ができるのだと思うのだけれど。

ごめんなさい。私の感性には合いません。


ご本尊、阿弥陀如来の胎内にあった持物(じぶつ)の展示もあり。

蓮台(仏像が乗せてある蓮の花かたどった台)も現在修復中というのだが。クローバー

「蓮台のつくり」と題されたガラスケースに、分解された花びらの数枚がまるでレプリカのように立体的に展示されている。

聞けばやはり本物。

修理完成後には、これをちゃんとご本尊のもとにお返しするのだろうか?

・・そう、信じたいです。(ノ_-。)


鳳凰堂の壁四面に配置されている、雲中供養菩薩52躯(国宝)をご存知ですか?

雲に乗った52躯の菩薩が、それぞれ様々な楽器を持って楽を奏でているという、美しい、本当に美しい仏さまです。

阿弥陀如来は、人間の臨終の際にこの菩薩さまとともにお迎えにいらっしゃるのです。

そう。まるであのフランダースの犬のワンシーンみたいに。←ごめんなさい。でもそんなイメージ

その仏さまが。

立派なガラスケースに入れられて、綺麗に整然と並んでいる部屋が。

まさかと思いながらどきどきしながら勇気を出して伺ってみると。

やはりこれもレプリカではないという・・・

もう本堂に戻される予定はないのだそうです。

涙が出そうでした。あせる

国宝を間近で見られる利点はあるものの。

観覧するにはよいのかもしれないけれど、そういう問題ではないでしょう?

こんなことをして何になるのだろう。。

このお寺にはもう、信仰という言葉は存在しない。そう痛感しました。

ここまで徹底して観光寺院に成り果てている寺を生まれて初めて見ました。

ここはもう、からっぽ。


目の前で見る雲中供養菩薩は美しかったです。

素晴らしい。傑作です。かお

だけれど素直に喜べない。

お願いですから本堂にお戻しください。


特別展として、本堂に戻される前の光背(背中の光)を拝見できました。

普段は仏さまの後ろに隠れてしまって見られないものなので、非常に興味深いものでした。

修復が終わったばかりの期間限定の展示です。音譜


ご本尊・阿弥陀如来さまの修復は終わっているものの、天蓋(天上の世界を表わす)と光背(仏像のうしろから輝く光)、そして(足元の蓮の台)が修復中。

本堂・鳳凰堂へは入場規制がかけられており、時間ごとに区切られています。

バスガイドのようなお姉さんが案内してくれるのですが。しっぽフリフリ

長い時間この広いお寺の中にいるのですが、それにしても本当に僧侶がいない。ひとりもいない。大丈夫なの!?

扉絵が美しい。(・ω・)/

阿弥陀さま御本体しかおみえではないのでとてもシンプルで、いつものきらびやかさキラキラはまったくない。

ニコニコ早く元通りにしていただけるとよいですね。

けれど、阿弥陀さまご自身は修復の効果で、金箔がすべて張り替えられてお顔がきらきらしてみえます。

ほっぺたがまっくろでしたものね。よかったよかった。ヽ(゜▽、゜)ノ


鳳凰堂の前の扉には丸い穴が開けられています。

昔は、本堂の中には高貴な方しか入れませんでしたので、下々の人々にも阿弥陀さまが拝めるようにと対岸からお顔を拝見できるように穴をあけてあるのです。

つまり、対岸から見ると池のなかに浮かぶ鳳凰堂は極楽浄土そのもの。流れ星

あの世から阿弥陀さまがこちらを御覧になって手を差し出してくださる・・・パー

そういう情景として、皆さんここで手を合わせ、信仰の対象であったわけですね。


さて、先程の雲中供養菩薩さま。

悲惨でした。(T▽T;)

当然レプリカの設置がされているものと思いこちらを拝見したのですが。

鳳翔館のお姉さんがおっしゃったとおりでした。

本当に適当に、全体から半分を抜いてあります。

レプリカなどはございません。

外された部分には、無残にも釘だけが残された状態。

半数が無くなって、歯抜け状態になった雲中供養菩薩。

まるで誰かに荒らされてしまったかのような本堂。あんまりです。ひどすぎます。

こんなことが許されていいものでしょうか?

脱力感でいっぱいになりながら、平等院をあとにいたしました。

これが、国宝の宝庫。

これが、残していかなければならない、伝えていかなければならない、世界遺産。。


平等院の参道で、お茶抹茶ぜんざいなるものをいただきました。

お抹茶に、白玉と小豆が入っています。

ほろ苦くて甘い、不思議な甘味でございました。o(^▽^)o

ここは宇治茶の産地。お茶屋さんが数多くありました。ラブラブ


平等院と同じく、世界遺産となっている 宇治上神社 へ。ブーケ2


宇治上神社


嘘みたいに人の手がはいっていない、静かな静かな神社です。わんわん

宇治川をはさんであの賑わしい平等院があるとは思えないほどひっそりとしています。

空気が澄んでいて、ピーンと張り詰めています。雪の結晶

ぶーぶー 誰もお見えにならないためか、とても神聖で素朴な雰囲気。

宇治水という湧き水があります。DASH!

本当に湧き水は豊富です。神域そのもの。(*^o^*)


本殿が国宝。

日本最古の神社建築だそうです。

だから世界遺産。

とても面白い造りになっています。鏡餅

神社の中に神社。ひとつの屋根の下に更に三つのお社が建っているのです。(・ω・)/


o(^▽^)o 初めて見ました。

祀られているのは仁徳天皇とその弟。莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)とその父。

莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)は、仁徳よりも武芸智慧ともに秀でており、まわりがしきりに帝位を望んだ方なのだけれども、儒教を篤く重んじていたために年長を敬い、皇位を継ぐことはなかったのだそうです。

立派な方ですね。クローバー

そのために争いが回避されたわけですからね。ニコニコ


宇治神社


宇治上神社ともに、平等院が造設された際に守り神として造られたそうそうです。


源氏物語の宇治十帖にちなんで、そこここに様々な石碑や案内があります。o(^▽^)o

今回は訪れなかったのだけれど、宇治源氏物語ミュージアムも近くにあります。

源氏物語ふぁんなら一度は訪れるとよういかもしれません。素敵ですからあじさい


朝霧橋、橘橋を渡って平等院の傍をゆき、橋姫神社へ。

宇治橋の下で鬼と化した姫君を祀ってあるのです。星


JRを一駅戻ると、黄檗(おうばく)。

萬福寺


中国・福建省から渡来する隠元禅師が開創した黄檗宗。

日本三大禅宗(臨済宗・曹洞宗・黄檗宗)のひとつです。

徳川の庇護も篤く、権勢を誇った大本山。てんとうむし

とはいえ、黄檗宗って、現在の日本ではそんなに多くはない宗派ですよね?

あとは山口のほうにあるようです。ウサギ

このお寺の住職さまも、つい最近までは中国の方が務められることが多く、日本人がその名を連ねるようになったのはごく最近。

今は大分の方だそうです。

何もかも中国式のこの寺での日常はいかがなものかと尋ねてみましたところ、

手紙 お経はすべて中国読み。(・ω・)/

会話もかなりの割合で中国語でなされるとのことでした。

不思議な感じです。


萬福寺といえば、有名なのが「普茶料理」ナイフとフォーク

中国式の精進料理です。わんわん

中国らしく、大きなお皿をみんなでつついていただきます。

ザーサイとかメンマとか、芋とか煮物とか。

宗教的な料理なので、そんなに美味しいものではないけれど、話のタネにはなるかな?!

←ごめんなさい。

お堂の手前に、天王殿と呼ばれるお寺の玄関にあたるものがあり、そこには布袋さまがおまつりしてあります。

ここでまずお参りしないと、本殿には参じてはいけないという中国のしきたり。シラー

布袋さまは弥勒菩薩の化身

布袋さまと背中合わせに、韋駄天がおみえです。o(^-^)o


開版(かいぱん)・・魚梆 という魚の形の板があり、時を今でも知らせます。

これが木魚の原型なのですって。フグ

天井からぶら下げてある立体的なもので、口には”球”をくわえています。ひらめき電球


開山堂や法堂の匂欄は、卍崩しの文様になっています。

とてもかっこよいのだけれど、何故なのだろう?Σ(・ω・ノ)ノ!

大きな石碑もあるのですが、何故かそれが亀の背中の上に建ててある。

不思議が多いお寺です。ペンギン


広い境内のいたるところに様々な解説や建物の説明のためのテープが置かれています。

とても判りやすく親切ですね。

とにかく広い。とても広い。さすが大本山です。すごいなあ。


今日は最後に伏見稲荷にいきました。


伏見稲荷

山中にある朱塗りの千本鳥居虹

見渡す限りどこまでもつづく鳥居は本当に壮観!!(*^ー^)ノ


ここは、五穀豊穣・商売繁盛の神を宿す、全国三万にもにものぼる稲荷社の総本社。

背後の稲荷山にある鳥居の多くは寄進されたもの。

風雨に晒されて痛んでしまうと、また新たな方が寄進されます。

そしてその移り変わりがかなり激しい。黄色い花

新しい鳥居と古い鳥居が混在していて、脈々と受け継がれてゆく信仰の深さを感じます。


途中の奥の社で、「願い石」なるものがありました。

願いを込めてその石を持ち上げたときに、自分が思ったよりもその石が軽ければ願いが叶うとのことでした。

やりましたよもちろん。!!

かっ軽かったですよ。うん。(^ε^)


かなり登りきったところに、足腰の社という有名なお社がありまして、ここに詣でると痛みがなくなるそうです。

しかし、はっきりゆって、ここまでやってくること自体が大変なこと。あし

ここまで頑張ってのぼってみえる方々は、大丈夫!!

これも信心ですよね。その気力が励みとなって、お体もよくなるのです。

ニコニコ 皆さん、元気に長生きしましょうね!

私も腰が悪いので、お祈りしました。

痛いの、なくなりますように・・(^人^)


豊川稲荷もございました。

私の家の近くです。家

それにしても、お稲荷さんてこんなにたくさんあるのですね。

それが何より驚きでした。(ノ゚ο゚)ノ


お昼ごはんがさえなかったので、お夕飯は美味しいものをいただきました。

祇園にでて、花よし さんへ。

新しいお店を開拓です。

安くて美味しいお店でしたよ。(^ε^)♪


伊勢丹で、お土産に生湯葉を購入しました。ベル

めちゃめちゃ美味しかったです。

また買いたいーっ.。(≧▽≦)