影絵公演「八雲奇譚」 | PONTAブログ あれやこれや

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冬に怪談ってのもいいんじゃないかしら
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八雲


日本各地に伝わる伝説や幽霊話を、情緒豊かな文学作品として甦らせた小泉八雲(ラ
フカディオ・ハーン)。
明治23年、アメリカの通信員として来日したラフカディオ・ハーンは、小泉セツと結婚後、小泉八雲と名乗りました。
『日本瞥見記』などの随筆で、生活に密着した視点から日本を欧米に紹介し、また日本の古典や民話などに取材した創作短編集『怪談』などを残しましたが、彼の死後、これらの貴重な業績や多くの蔵書は、富山大学の初代校長となる南日恒太郎氏や、私財を投じて保存に尽くした馬場はる氏の努力があって富山の地に残り、今日富山で「ヘルン文庫」と名づけられて大切に保管されることになりました。
そうした由来から、八雲は今も富山ゆかりの文学者として親しまれているのです。

八雲と言えば「怪談」という言葉を思い浮かべますが、残された物語を見ていくと、
一見おどろおどろしい怪談話が、実は切なく不思議な愛の話であったことに気づかされます。
今回の上演では、朗読と影絵、音楽と人形のコラボレーションで描く、そんな小泉八雲の世界をお楽しみいただきたいと思います。
影絵という、切り出された原画を手技と明りで動かしていく表現方法が、何と多くを語り、八雲の世界とマッチすることか・・・・・。
そんな驚きを、ぜひ味わってくだ
さい。

◆◆上演作品 「おしどり」 「忠五郎のはなし」 「十六桜」 「蝶のはなし」◆◆

<出典>
『怪談』(かいだん、くわいだん、英: Kwaidan)
小泉八雲が著した怪奇文学作品集。1904年に出版された。八雲の妻である節子から聞いた日本各地に伝わる伝説、幽霊話などを再話し、独自の解釈を加えて情緒豊かな文学作品としてよみがえらせた。17編の怪談を収めた『怪談』と3編のエッセイを収めた『虫界』の2部からなる。

『骨董』(こっとう、英:Kotto )
小泉八雲が著した怪奇文学作品集。1902年に出版された。日本各地に伝わる伝説や古い怪談集などから採られた題材が『古いはなし』などとして再話されている。

朗読 / 藤島いっかん
筝・三弦 / 石田雅枝 
影絵・人形 / ジャック・リー・ランダル、広田郁世