・MC

 

 

Signが終わってからしばらく暗転が長かったんだけども、その間センターステージにドラムが用意される。

 

 

 

次の曲からはそっちで演奏されるんだなと思っていると、衣装チェンジした桜井さんが戻ってきます。

 

 

 

 

 

 

「お待たせ!」

 

 

 

 

ものっスゴい笑顔で出てきたもんだから、周囲から「かわいいいいっっっ」という声が漏れてきます。無論私もそのなかの一人←

 

 

 

 

 

ちなみに衣装は黒チェックのシャツになっておりました。はいかわいいー!!!

 

 

 

 

 

 

 

そして驚くことに、なんと桜井さんイヤーマイクをしている!

 

 

 

 

ていうかイヤーマイクって言い方で伝わるかな?

 

 

 

あれの正式名称知らないのだけれども、よくコールセンターのお姉さんとかがつけてるタイプのマイクです!(表現力)

 

 

 

 

あ!ブラッドオレンジツアーのときの過去と未来を交信する男でつけてたようなマイクって言えばわかるかな!?!?!?

 

 

 

 

そんなイヤーマイクと共にギターを下げての登場に、次は何が来るんだろうという期待値が上がります!

 

 

 

 

 

 

 

「ここからは、少しでも皆の近くに行こうと、遠くの席の人にも納得してもらえるようにと、向こうで演奏するために準備中です!」

 

 

 

 

 

と言っているけれども、出てきているのは桜井さんだけ。

 

 

 

そしてセンターステージでの準備が終わり、桜井さんも花道を通って先端までやってきます。

 

 

 

 

 

「えー、今回のツアータイトルにもなっている“Against ALL GRAVITY”ですが、これは“重力に対峙する”という意味なんです」

 

 

「で、これは比喩です」

 

 

「例えば、空を自由に飛びたい人にとってみたら、重力と言うのは敵になるわけですよ」

 

 

「重力という重みで空を飛ぶことができないから」

 

 

 

「……Understand?(笑)」

 

 

「最近英会話始めたんだよね(笑)」

 

 

 

 

!?!?!?!?!?!??!?!?!?!????

 

 

 

サラッと伝えられる衝撃発言に、会場にわかにどよめく

 

 

 

英会話!?なんでまた突然!?

 

って驚いたけど、先日の台湾ライブのために通い始めたんだろうと思います。

 

 

 

 

 

 

「そして逆に、地に足つけていたい人にとっては、浮力が敵になりますよね」

 

 

 

 

 

「……Understand?(笑)」

 

 

 

 

 

やたら連発されるUnderstand?がもはや「Shall we dance?」のノリに聴こえてしまった私はもう重症だね☆

 

 

 

 

 

「あとは、歳をとりたくない人。いるよね?」

 

 

 

「ここにいる人ほとんどがそうだと思うんだけど(笑)」

 

 

 

 

 

と、自分のファンの年齢層を危惧する桜井さん。

 

 

 

でもね、毎回Mr.Childrenのライブに来て思うけど、ほんっっっとうにファンの年齢層幅広いよ!!

 

 

小学生くらいの女の子2人で来てた子たちからお年を召した人まで、老若男女問わず、そういやさっき外国人カップル2人で来てた人もいたよ!

 

 

 

なのでね、年齢層の幅広さには誰よりも自信持ってもらってもいいと思いまぁす!!ドヤァ

 

 

 

はい、MCに戻します。

 

 

 

 

 

 

「で、そういう歳をとりたくない人にとっては、時間というものが敵になります」

 

 

「時間というのは、楽しく感じるほどあっという間に過ぎていくものです」

 

 

「でね、令和になるわけですよ」

 

 

「時代が変わっていきます。あ、話も変わるけどね(笑)」

 

 

「時代が変わるにつれ、新しいものが増えてゆき、どんどん変わっていくものがある」

 

 

「でもその中で、変わっていったほうがいいものと、変わらないほうがいいものがあります」

 

 

「さぁ、我々Mr.Childrenは、どちらに当てはまるのでしょうか」

 

 

 

 

ジャーン、と桜井さんが話を打ち切るようにギターを鳴らす。

 

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑦名もなき詩

 

 

 

 

 

突如始まった桜井さんの弾き語り。

 

 

最初の鳴らしたコードが「車の中でかくれてキスをしよう」に似ていたから、まさかくる!?と思ったけど、そうか。そうきたか。

 

 

 

 

この桜井さんのMCからの名もなき詩はすごい納得できる。

 

 

 

 

突如始まった名もなき詩に、会場は歓声と共に手拍子が始まる。

 

 

 

 

すると桜井さんは、手拍子を崩すように歌のリズムを変え、区切りのいいところでいったん歌が止まる。

 

 

 

 

 

 

「今みんなの手拍子を崩すためにわざとやった(笑)」

 

 

 

「(手拍子を)ありがとう。でもここだけは自分のリズムで。」

 

 

 

 

 

 

そう言って、再開する名もなき詩。

 

 

悪戯な笑みで言うもんだから、少年みたいだなぁと思った。

 

 

でも「ありがとう」がものすごく温かくて優しくて、じわーっと胸が熱くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして桜井さんが歌っていると、正面ステージからJENが両手を上げながら花道先端に向かって歩いてくる。

 

 

 

ジェーーーーン!と湧く会場に、桜井さんが振り返って歌いながらJENを出迎える。

 

 

 

 

まさかあの伝説の「鈴木さん、足あいてますか?」のときみたいに、2人のセッションで名もなきやっていくのか!?!?

 

 

 

 

 

 

と思ったら、今度はナカケーが歩いてくる。

 

 

 

 

 

 

 

あ、すみません言い忘れていたのですが←おい

 

 

今回のナカケーの髪型が今まででナンバーワンにかっこよくてですね…

 

 

 

 

長過ぎず優し過ぎぬキs…ではなくてですね(某Heavebly kissちゃんきみは一体どこに行けば聴けるのかな?????)

 

 

 

長過ぎず短過ぎずな髪型で、もうなんともジャスティンビーバーな長さ!!

 

 

 

もうほんっとうにかっこよくて、しかも珍しくレザージャケットというキマってる恰好してて(と言うといつもキマってないみたいな言い方になっちゃうけど、決してそういう意味じゃないよナカケイさん!!)

 

 

 

なんか、すっごい色気が増してかっこよかった…(TT)

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてナカケーもセンターステージにやってきて定位置につくと、今度は田原さんが歩いてくる。

 

 

 

 

そして田原さんが歩いていると同時に、区切りのいいところで歌が止まる。

 

 

 

すると田原さんは花道先端の少し手前で止まって、リードリズムでギターを惹き始める。

 

 

 

それと同時にメンバー全員も演奏を再開し、4人での名もなき詩がスタート。

 

 

ちなみに正面ステージではサニーとセビーがキーボードで参戦しています。(サニーはコーラスも)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

珍しい形でのメンバー合流と演奏に「すごいいいじゃん!」と思っていると、なんと、今まで前を向いていた4人が向かい合う形になった。

 

 

 

 

 

終わりなき旅のラストを彷彿させるその光景に胸が熱くなっていると、なんと正面スクリーンに映るカメラアングルが4人の中心をぐるぐると回りだした!

 

 

 

 

 

私の席からは見えなかったのですが、4人が向き合ってる中心にカメラがあるらしく、そこの映像がスクリーンに流れている。

 

 

 

 

今までにないカメラアングルに「フォォォォォオオオオオオオオオオオオ!!!!!」と大興奮!

 

 

 

 

 

けど桜井さんだけやたらカメラに近くて、まったく顔が映らないというプチハプニング(笑)

 

 

 

自分で映像を見て気づいたのか、桜井さん若干笑いながら数歩下がるけどもカメラワークも同時に調整に入ったため、タイミングが合わず桜井さんがうまくカメラに収まらない!

 

 

 

するとそのハプニングを察してか、正面スクリーンはスーーーッと別アングルへとシフトチェンジ。

 

 

 

それ以降4人の間にあるカメラがスクリーンに映ることはありませんでした(笑)(笑)

 

 

 

 

ものすごい素敵なアングルだっただけに、もっと映してほしかったのが正直なところですが(笑)

 

 

 

 

 

 

でもね、そんなハプニングすら愛おしく思えるほどに素晴らしい演出で。

 

 

桜井さんが一人で歌っているところにJENとナカケーと田原さんが1人ずつ舞台に来るっていうのが、なんかすごくいいなぁと思って。

 

 

 

 

「変わっていったほうがいいものと、変わらないほうがいいものがある」といった桜井さんのMCのあとで、4人で向き合う形で披露された名もなき詩。

 

 

 

これからのMr.Childrenは、両者であってほしいと私は思った。

 

 

 

 

新しい曲ができるたびに、ライブで再会するたびに、「Mr.Childrenはまだまだ進化していくんだ」と感じるように。

 

 

けれどそうやって進化し続けても、メンバー一人欠けることなく今までやってきてくれたように。

 

 

 

 

サポートメンバーが「Mr.Childrenは自分が知る限り世界一仲のいいバンド」と公言していたり、ライブでふと見せる4人の雰囲気に、彼らの絆の深さが伝わってきて。

 

 

 

そこは変わらないでいてほしい。

 

 

 

 

 

4人で一つになって演奏している姿を見て、そんなことを思いました。

 

 

 

 

 

 

そして演奏終了間際、桜井さんが一人ずつメンバー紹介をしていきます。

 

 

メンバーを立てるその桜井さんの姿に、また胸が熱くなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・MC

 

 

 

「今最後にメンバーを紹介したけど、まだ紹介したい人たちがいます!」

 

 

「どうする?もう同時にこっちに来ちゃおうか!」

 

 

 

 

そう言って正面舞台に視線を向け、サニーとセビーにこちらへ来るよう促す桜井さん。

 

 

 

 

 

サニーとセビーが花道先端にやってくると、会場のどこからか「ひろこさぁーーーーん!!!」という野太い声が(笑)

 

 

 

 

 

 

「…熱烈なファンがいるねぇ(笑)」

 

 

 

 

 

 

この桜井さんの間が面白くて思わず笑ってしまった(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、去年のツアーから、この方に参加してもらってます!世武裕子!」

 

 

 

「ライブではあまり大きな声で喋らないけど、実際はとても素敵な歌声です!」

 

 

「セビーって呼んでます!よろしくね!」

 

 

 

セビーさん、前回のツアーではわりとセクシーな衣装だったけど、今ツアーはエレガントな素敵なドレスになっていました!

 

 

 

これからもよろしくお願いします!!

 

 

 

 

 

 

 

「さぁそして次に、キーボード&コーラス、そしてギター、SUNNY!!」

 

 

「1999年から参加してもらい、もう20年僕たちと一緒に回ってくれています」

 

 

 

 

サニーを紹介しているとき、田原さん側にいたサニーを立てるために舞台横にある階段にわざわざ下りていた田原さんを見て、謙虚で人を気遣う性格が出ているなぁと思いました。

 

 

はぁー…神かよ。。

 

 

 

 

 

 

 

「さて、次にやる曲ですが、2005年に発売されました『I♡U』というアルバムに収録されている曲です」

 

 

 

「で、この頃僕は、Mr.Childrenからは離れて、Bank Bandの制作をしていたんです」

 

 

「Bank Bandの凄い人たちに囲まれて活動していると、違和感というか、なんか違うんだよなぁ~と、やっぱり自分はこっちじゃないな~と思うようになったんです」

 

 

「そういう意味じゃないからね!(笑)悪い意味じゃないから!センシティブになっちゃうから!(笑)」

 

 

 

 

桜井さん英会話の影響かやたら横文字が出てくる(笑)

 

 

 

 

「例えばホテルで、僕はシングルルームでいいんだけどもスイートルームを用意されちゃったような感じだったり」

 

 

「サッカーで例えるなら、パスして繋いでシュートっていうのが一番理想的な形なんだけど(専門用語使いすぎてよくわからなかったけど要約するとこんな感じ)

 

 

「でも小学生のサッカーとなると、一つのボールに一気に15人くらいがぶわーーーって駆け寄って行くでしょ?あれはゴールをとりたいっていう情熱から来てるものなんだけど」

 

 

「そういうゴチャッとした感じが、Mr.Childrenなんですよ(笑)」

 

 

「Bank Bandは日本の最高レベルのアーティストたちが集まった素晴らしいバンドです」

 

 

「でもMr.Childrenは個と個がぶつかり合ったような、グチャッとしたバンドなんです」

 

 

「そういうほうが僕にはあってるなぁと思って」

 

 

「だから『I♡U』のジャケットはトマトを握りつぶしたデザインなんだけど」

 

 

「で、次にお届けするのは、そんなグチャグチャな感情を歌った曲です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑧CANDY

 

 

 

てっきり前ツアーからそのままand I love youがくるかと思ったけど、そうきたか…

 

 

 

 

 

ついに聴けたCANDY。

 

 

ロックバンドがCANDYなんて可愛らしいタイトルに、「君が食べておくれ」なんて歌詞の曲を作っちゃうなんて、桜井さんは幅広いよね~なんて話していたけど。

 

 

 

 

 

実際に桜井さんの歌声を、Mr.Childrenが奏でるCANDYを聴いたら、ものすごく生々しくて、激しくて、それこそグチャッとした感情をCANDYに例えるなんて、ものすごく熱いなと思った。

 

 

 

 

完璧なまでに整えられたものよりも、崩されたもののほうが自分に合っていると言った桜井さん。

 

 

 

 

『未完』に通ずるものがあるなと。

 

 

「僕たちはいつまでたっても未完成のまま。でもこれが意外に悪くない」

 

 

 

さらに前ツアーで本編MCラストに言っていた言葉にも繋がる。

 

 

「まだまだ上を目指したいし、まだ僕らには伸び代がある」

 

 

 

 

いくつになっても、デビューして27年が経とうとしても、こんなにも上を見ている。

 

 

 

 

 

いつまでも未完成なままで、上を目指し続ける。

 

 

そんなバンドだからこそ、今でもこうしてたくさんの人たちがついてきているし、心に響かせる曲を届けられるんだと思った。

 

 

 

 

 

 

なんてここまで思いを巡らせたCANDYちゃんでございますが、、

 

 

 

 

とにかく甘い歌声で、それでいて少し掠れたように響かせて。

 

 

前ツアーの忘れ得ぬ人を彷彿させる歌い方。

 

 

 

見事なまでに魅了されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

演奏が終わると、そのまま続くようにしてサニーのキーボードが流れ出します。

 

 

その切ない旋律に、会場も静まり返る。

 

 

 

そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

「怖がらないで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑨旅立ちの唄

 

 

 

 

 

サニーの弾くメロディーがあの前奏に変わった瞬間、これが何の曲なのか、わかっているけどすぐに理解できなかった。

 

 

 

だって、まさか、これがくるとは。

 

 

 

 

もうずっとずっとライブではご無沙汰で、この先も披露される可能性が極めて低い曲だと思っていた。

 

 

 

 

当時小学生だった私にも、確かに届いていたその歌詞の切実さ。

 

 

 

 

もしも大切な人が遠いところから背中を押してくれているのだとしたら、それに応えたい。

 

 

例え気づけなかったとしても、常に心の中にその存在が灯っているようでありたい。

 

 

 

 

その歌詞の神聖さに、焦がれて、強い衝撃を受けた。

 

 

 

 

 

 

1番すべてサニーのキーボードと桜井さんの歌声だけという2人だけのセッション。

 

 

青色の照明に照らされながらの旅立ちの唄は、本当に幻想的で。

 

 

桜井さんの切ない歌い方に、初めてこの曲を聴いたときのような衝撃をまた受けた。

 

 

 

旅立ちの唄って、実際に聴くとこんな姿をしていたんだ。

 

 

もっともっと聞いていたいと、そう思うような時間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、またもブログが重くなってきたのでここでまた区切り③へ続きます。。