「ねのひずびょうぶ」と読みます。

 江戸時代後期に、13代将軍にお嫁入する鷹司任子(たかつかさあつこ)の婚礼道具として制作されました。狩野養信筆。

 

 徳川家が所蔵したものは明治維新後に散逸~海外流出してしまったものも多かったようですが、この屏風は江戸城開城後、島津家の所蔵となっていました、

 それを遠山家の当主が入手し、現在はこの美術館に在る…美しい色彩の屏風が辿った波乱の年月を想いました。

 

 チラシの写真より松のみどりが鮮やかな、美しい作品でした。

 

 他には香道の道具たち、梨地の蒔絵の小箱などはまばゆい光を放っていました。

 

 そしてこの日は年に数回の邸宅の2階を公開する日。近代数寄屋の和風な1階と違い、2階は寄せ木細工の床の洋室もあり、オパールガラスの窓が美しい。

 それも観てきました。